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インタビュー

2017年4月25日 (火)

2作目にして最高傑作が誕生!? 4月26日(水)より、Amazonオリジナル『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』シーズン2の配信がスタート!

4月26日(水)より、Amazon プライム・ビデオにて、Amazon プライム・ビデオの日本オリジナル・シリーズとして最も人気の高いダウンタウン・松本人志によるバラエティ・シリーズ『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』シーズン2の見放題独占配信が開始されます。
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Amazon プライム会員は、プライム・ビデオで数多くの映画やドラマをいつでもどこでも見放題で楽しめるだけでなく、会員特典として、お急ぎ便や送料無料、100万曲以上が聴き放題の「Prime Music」や、容量無制限のフォトストレージ「プライム・フォト」などのさまざまな特典が受けられます。

本シリーズは、個性豊かな10人の芸人たちが芸人のプライドを賭け、賞金1000万円を競う"密室笑わせ合いサバイバル"。参加者は10名で、参加費は1人100万円。制限時間は6時間で、ひとつの部屋に集まった参加者同士が笑わせ合った結果、笑ってしまい、レッドカードが出たら即退場というもの。最後まで残ったひとりが賞金1000万円を獲得します。

「シーズン1」の第1話、第2話は日本におけるAmazonオリジナルの作品の中で最も多いストリーム数と最も長い視聴時間を記録したという人気シリーズでもある本作。気になるシーズン2の参加者は、シーズン1に続いての参加となる宮川大輔、FUJIWARA・藤本敏史、ジミー大西の3名と、初参加となるバナナマン・日村勇紀さん、アンジャッシュ・児嶋一哉さん、バイきんぐ・小峠英二さん、森三中・大島美幸、ダイアン・津田篤宏、平成ノブシコブシ・吉村崇、ジャングルポケット・斉藤慎二の7名。シーズン1に負けず劣らず個性豊かな芸人が勢揃いし、本気のお笑いバトルが繰り広げられました。

今回のシリーズから「出演者には1回笑わせるたびに1ポイント付与。制限時間、残り1時間となった時点でポイント数を公表。2人以上で制限時間を迎えた場合は、ポイント数がいちばん高い参加者が勝者となる」という新ルールが追加されたことも今回の見どころのひとつとなっています。

このたび、シーズン2の配信スタートを記念して、シーズン2の手応えや参加芸人、またシリーズの今後などについて、松本本人に直撃しました。
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*     *     *     *      *

ーーシーズン1の手ごたえや、周りの反響はどうでしたか?

わりと評判がいいというのは聞いてたんですけど、ただ、ルールの改正がちょっと必要かな?とは思ってたんです。シーズン1では中盤ぐらいにピークを迎えてしまっていたので、もっとピークを後半に持っていけるようにというか、最後をもっとエキサイティングさせるにはどうしたらいいかを考えた結果、シーズン2ではちょっとルールを改正して、うまくいったかなと思ってます。

ーーポイント制を導入したというところですよね。

そうですね。ボクシングじゃないですけど、アグレッシブさというか、そういうのもポイントにしていかないと、「自分からなにも仕掛けず、笑うこともなければ笑わせることもしない」という人が優勝ではさすがにちょっと盛り上がりに欠けるだろうと思ったので。

ーーそこは思惑通りうまく作用しましたか?

今回はよかったですね。そこがシーズン1と2とのいちばんの大きな違いだと思います。
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ーーシーズン2の見どころを教えてください。

どんどん尻上がりによくなっていくというか、たぶん最後あたりをいちばんのピークにうまく持ってこられたかなと思っているので、やはりそこがいちばんの見どころでしょうね。

ーー初参戦のメンバーの印象と、その方たちに期待していたことを教えてください。

こちらも意識はしたんですけど、このメンツを見ると、自分から笑いを取りにいくというか、どんどん仕掛けていく、ディフェンスよりもオフェンスが得意な人間をうまく10人選べたかなぁという印象ですね。あとは、よしもとにあまり捉われないというか、これからどんどん間口を広げていきたいなぁという気持ちもあって。ぜひ入ってほしいと思う人が何人かいたんですけど、全員参加してくれたので、非常によかったです。

ーー今回、よしもと以外の方は、バイきんぐの小峠さん、バナナマンの日村さん、アンジャッシュの児嶋さん......。

まぁ、児嶋は僕は別にどっちでもよかったんですけど(笑)。本人が変にやりたいって言うので泣く泣く受けました。
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ーー逆にシーズン1から登場されている、宮川大輔さん、FUJIWARA・藤本さん、そしてジミー大西さんはいかがでしたか?

あまりにもまったく初めての人たちばかり10人だとどうなのかなっていうところもあって。経験者が2人ぐらいいてくれた方がいいし、大輔とフジモンは前回もうまくムードを作ってくれたので、この2人に参加してもらったら面白い展開が生まれやすいかなぁということで。あとジミーはまぁ......なんでしょうか、ちょっと飛び道具というか、こういう人もひとりいるかなぁというか。まぁ、たぶん早い段階でいなくなっていくんだろうなぁとは思いますけど(笑)。
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ーーオファーがあれば、3作目もぜひやってみたいと思われますか?

あの~......、これ、あんまり言いすぎるとあれなんですけど、シーズン2の出来が結構ホントによかったので、シーズン3のオファーがあればもちろんやってみたいなとは思うんですが、シーズン2を超えることが相当難しいぞ、というか......。ちょっとそこが悩ましいとこですね。
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ーーちなみに、松本さんご自身が『ドキュメンタル』に参加されることはないんでしょうか。

いや、僕はしたかったんですよ? したいんですけど、やっぱこう......、なんなんでしょうね。周りが止めるんですよ(笑)。どういう理由で止めてるのかはわからないですけど。でもいつかはやってみたいし、もっと言えば、前にも言ったかもしれませんけど、「シーズン10」までいけばチャンピオン大会みたいこともできたら面白いとも思いますし。そういう意味では僕もどっかで参加したいんですけど、そうなると確かに芸歴がね、僕だけ急にちょっと上がってしまうので。あ、ジミーは......(と芸歴の長いジミーを思い出し)、あんなん芸歴なんてあってないようなもんですからね。ギュッとしたら2カ月くらい......(笑)。だから、ある程度の芸歴の人間が10人集まって、1回そういうシニア会みたいなのがあればぜひやってみたいですね、もっと金額上げて。

ーーシーズン1のときのインタビューでは、ジミー大西さんとは戦いたくないとおっしゃっていたんですが、もし参加するとしたら、戦いたくない相手はいますか?

確かに、ジミーは厳しいですね~。ちょっと予測不可能なとこもありますしね......。なかなか彼は強敵だと思います。ただ、ジミー本人は「僕は絶対笑わない」「笑わすことは得意やけど、絶対誰が何かやっても笑わない」って言うんですが、めちゃめちゃゲラだった(笑)っていう。だから、うまくハマればすぐ退場になるんじゃないかなとは思いますね。

ーー前作も今作もすべて芸人さんが出演者として名を連ねていらっしゃいますが、今後、タレントさんなども含めて、「こんな人がいたらシーズン3は面白くなるんじゃないか」と思う人はいますか?

あぁ~、なるほど。なくはないですよね。シーズン1、シーズン2を見てもらって、「あ~、なるほど、こういうことか」というのをある程度理解してもらえれば、確かに芸人に限らず女優さんとかミュージシャンの方が参加するのも面白いかもしれないですね。

ーーミュージシャンの方が、ツイッターで「すごく面白かった」ってつぶやいたりしているのも結構見かけますし、芸人さんに限らず今後はミュージシャンの方の参加の可能性も......。

そうですね、T.M.Revorutionなんかは風浴びといたら笑いが起こりそうですし(笑)。

これからも長く私たちを楽しませてくれそうなシリーズになる予感のする『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』。まずは4月26日(水)から配信されるシーズン2(全5話)をお楽しみください!
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©2017 YD Creation



【ダウンタウン】【松本人志】

2017年4月14日 (金)

5月17日(水)、DVD『6人のテレビ局員と1人の千原ジュニア』発売記念!  千原ジュニア×高須光聖スペシャル対談

2016年3月25日に開催された超実験的ライブ『6人のテレビ局員と1人の千原ジュニア』。チケットが即完だった話題のライブが、このたび約1年という時を経て、満を持してDVD発売されることとなりました。

人気バラエティ番組を手がける、今をときめくテレビ局のディレクターたちが千原ジュニアを自由にプロデュースするという本作。各局のディレクターが千原ジュニアを使った舞台を企画・演出し、ひとつの舞台でそれぞれ全く異なった世界を作り出します。

先日行われたDVD特典の副音声収録では、スペシャルゲストに高須光聖氏を迎え、コメンタリー収録が行われました。約10年前に行われた『6人の放送作家と1人の千原ジュニア』では作家としてジュニアと舞台を作り上げた高須氏。収録前に軽く打ち合わせをしただけの2人はさっそくブースに入り、収録がスタートします。

10年前の心境を聞かれた高須氏が、「全部自分にかかってるというのがイヤだった」と、今だから言える当時の心境を吐露したり、ライブ後にジュニアが日本テレビの土屋氏から熱いメールをもらったエピソードを披露したりと、貴重な話の連続で、かなり聞き応えのある内容となっていました。

そんなコメンタリー収録直後のお2人に、本作についてのお話を伺いました。
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(左:千原ジュニア 右:高須光聖)

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ーーコメンタリー収録を終えての感想をお聞かせください。

千原 まったく覚えてなかったですね。

ーーでは、ご自身のライブではあるけれど、今見ても新鮮というか......。

千原 そうですね。あと、だいたいわかるじゃないですか、こんだけ長いこといろいろやってると。......あの日、だいぶ調子が悪かったですね(笑)。

高須 (爆笑)。そうなん?

ーーそうですか!? 面白かったですよ!

千原 いやいや、だいぶ調子悪いなぁ。

高須 僕はジュニアと違って裏方の方なんで、しかもやったことがあるので、ディレクターの気持ちを考えて「うわぁ~1発目イヤやなぁ」とか、「ああいう感じの後のこの空気でやんのイヤやなぁ」とか、そういうのを今見てもひしひしと感じるから、この企画、絶対裏方イヤやなぁと思って。

ーーみなさん、オファーを受けた時に「どうしようかと思った」とか、「これは正直やりたくないけど、だからといって、断って他の人にこの話がいくのもイヤだ」とか、葛藤されてますもんね。

高須 やっぱり呼んでもらえるのは名誉ですからね。「お願いします」って言われたら、「千原ジュニアにそう言われたらやるけど、イヤやなぁ、おもろなかったら」と思うからねぇ。

ーーライブ後にディレクターさんたちと話はされましたか?

千原 全員で打ち上げ行ったんですよ。それはすごく面白かったですね。何人かの人は初対面でしたけど、「あそこもうちょっとこうしたらよかったんちゃう?」みたいな話になってましたし。

高須 ああ、ディレクター同士が? なにそれ!

千原 ひとつのテーブルに6局のディレクターが揃うというのも普段ないでしょうから。濃い打ち上げでしたね。

高須 それも(カメラ)回しとけばよかったのにね。

ーー当日、終わった直後はどう感じましたか?

千原 なんかねぇ、不思議なライブで、ウケたらウケたでそれぞれの演出された方の手柄やし、スベったらスベったでオレの責任やから、意外とオレ、うまみないんすよ。

高須 (笑)。ホンマやなぁ。

ーー充実感、というのではない感じですか?

千原 う~ん、まぁ、ありますけど、ホンマそうなんすよ。だから......ねぇ。思い出しました。もう二度としないです。

ーー(笑)。でも、コメンタリー収録中も「次やるとしたら」って結構おっしゃってましたし、ホントはやりたい気持ちもあるんじゃないですか?

千原 やっぱり、知らない人とものを作るっていうのは面白いですからね。

高須 だって、明らかにプロモーションになりますからね。テレビへの。各局の売れっ子ディレクターさんですから、その人たちが千原ジュニアと向かいあったときに「あ、こんなんできんのか」ってなって。こんなにしっかり1人の芸人さんと向き合うことってあんまりないので、やると、「ああ、ジュニアってこういうとこすごいなぁ」って再認識するじゃないですか。たぶん『6人の放送作家~』のときも、それまでそんなに絡んでない人も多くて、そこで「あ、ジュニアってこんな面白いねんや」ってたぶんみんな持ち帰ってるんで、そっからねぁ、これまぁ、ジュニアの結構小ずるいとこやと思うんですけど、各局の番組に出るんですよね。ジュニアさんてこういうのがいいですね、ってその6人がポロポロ言い出すんですよ。だからディレクターもたぶん、知らない人の方がええよね。藤井はよかったですけど。全然知らん人の方が、いい意味でプラスになるんちゃうかなっていう。

千原 その場のうまみはないが、のちのち......。

高須 そう。あとで回収できるんじゃないかと。

千原 なるほど~。......もっかいやりますわ(笑)。

高須 (笑)。

ーーあまり覚えていなかった中でも、特に印象深かったと思うものを挙げるとしたら、どの作品ですか?

千原 やる側で言うとやっぱりキノコの......(『daiben.com』)。めちゃめちゃ話長いんですよ。それをキュッと縮めてしゃべるって意外と難しいし、あと、キノコの名前とか、専門用語みたいなのもあるんで、それも覚えなあかんし。それですっげぇ脳みそかなり回したなっていうのを記憶してます。あと、全体のライブとしてはやっぱり藤井くんの(『ジュニアvsジュニア』)、後半全部巻き込んでいくみたいな感じがすごかったですね。

ーー確かに藤井さんの作品は、見ていて興奮してくるというか、ミラクルが起こってましたよね! ところで高須さんは、以前『6人の放送作家と1人の千原ジュニア』に参加されていましたが、今もう一度この企画をジュニアさんとやるとしたら、どんな企画をやってみたいですか?

高須 こういう企画のときって、みんな「ジュニアがこう言うんじゃないかなぁ」という想定のもと考えていくんですよね。だから、ちょっとジュニアと打ち合わせするとき、ヒントはこぼしていってると思うんですよ。「こんなことをやると思う」って。みなまで言わないまでも。それを受けたジュニアならこう動くだろうなぁっていう道しるべだけ出しといて、こっち側では3つぐらいパターンを用意して。基本はそういう作りやと思うんですよ、みんな。で、「ここだけは絶対笑いがほしい」っていうところだけは、練習はしないまでも、「もしもこうきたら、こんなことどうかな」ぐらいは言って決めていくというか......全部をちゃんとしっかり用意してない感じで作ってるのがテレビマンぽいなと思ったんですよ。TBSの藤井ともしゃべったんですけど、台本をこの人には全部見せて、この人には見せなくて、この人には違うこと教えといて、とか。そしたら現場でみんなが会った時にこういう風になるんじゃないか、っていう。(台本を)全部見せちゃうと芝居になってしまって、芸人さん(のいいところ)が死んじゃうので、死なない、いい感じでの相乗効果というか、面白いことになっていくように台本を足したり引いたりして。今回のジュニアのやつなんかは特にそういうのに長けた人たちがやってると思うし、やっぱり僕が今度作るときもそういう作りになると思うんですよ。

ーーディレクターさんぽい作り、ということですか?

高須 いやいや、(放送)作家もおんなじやと思いますよ。もちろん、宮藤(官九郎)ちゃんみたいに書く人はいますよ? ワ~っと本に仕上げて「演じてくれ!」っていうのもありますけど、僕なんかがそれをやっても絶対宮藤ちゃんの作品よりよくはならないので、ジュニアをちょっと困らして、照れ笑いするとこでも笑いが起こることはないかなぁという、バラエティの作家が考えるずる~い考えを足していって(笑)、そこかしこに保険を打つんですけど。だから今度やるものもそうしたいんですけど、ほぼほぼみんながもうやってるのでね。12人ぐらい、このパターンを。

千原 そうですねぇ。そうそう、言うの忘れてたけど、藤井くんはオレのめちゃめちゃ近い後輩で1回(シミュレーションを)やったって言ってましたね。

高須 ああ、オレもそう。オレはジュニアのそばにいた作家の松本(真一)に、「ジュニアにこんなこと言うたらどんな風になる?」て聞いて、「たぶんこんな風に言いはるんじゃないですかね」って言われて「じゃあ置いとこか」とか、「困る?」「いや、困りはりませんね。困ったとしても、こう言いはりますね」「なるほどな」とか。僕も、ジュニアに見立てた身近な放送作家に聞いて、なんとなく探りましたね。

ーーじゃあ、シミュレーションされてたんですね。

千原 向こうはね。

ーーそれにしても藤井さん、すごいですよね。準備に膨大な時間がかかったでしょうし......。

高須 あれをようやろうと思いましたよね。だって、自分がイメージする面白い言葉が実際あるかどうかもわかれへんし、全部揃ってるかどうかもわからへんのに、たぶんいけるやろなって思ってやるというのは......。

千原 それこそ40歳(『千原ジュニア40歳誕生日ライブ』)の時に、オレが昔やってる大喜利のやつ(『千原ジュニア×昔の千原ジュニア』)があったじゃないですか。あそこからみたいなところかもわかりませんね。

高須 ああ、あれか! 

千原 こっちは大喜利の答えを覚えてないんですよ。

高須 あそこからヒントを得てるかもね。

千原 あのライブ、トータルの演出藤井くんなんで。

高須 なるほど。あれで「やれるかな?」って思ったんかもしれんね。

ーー『放送作家』と『ディレクター(TV局員)』ではどんなところが違いましたか?

千原 やっぱ作家さんは「ペンを持つ」ってところですね。(台)本を書きはるという。ディレクターはやっぱり、「指示を出す人」っていう。それは如実に違いますよね。

ーーちょっと話はずれるんですけど、今、高須さんが「こんなテレビ番組をジュニアがやったらいいんじゃないか」と思うものってありますか?

高須 1回フジテレビで竹内が「ジュニア枠」っていう、ジュニアだけでいろんなことをやるというのをやってて、それを一緒にやってたんですけど、やっぱりそこでも、ちょっとジュニアを困らせたくなるようなものがいいかな、って。言っても「千原ジュニア」って、芸能界じゃもうそこそこ圧もある、それなりの年次を重ねた芸人さんなんで、なんとなく立ち位置ができあがってるというか、この辺の位置でこういうことする人やなぁというのがあるから、そうじゃない位置のジュニアが見たいなと思うので。だから今回の舞台なんかも「そんなこともすんねや」っていうのがよかったですね。だって一発芸をやらされることなんてないじゃないですか。でも芸人さんのすごいところは、意外とその空気持ち帰って、今までやったことなかったのにできるようになったりするんですよね。「できるもんやな、オレ」って、本人も再認識してることが結構あるので。だから僕はジュニア自身が「こんなことやったことない」っていう立ち位置でやってほしいですね。でも、ベースは話が中心になるのかな。VTRでロケうんぬんかんぬんていうのよりも、スタジオでの設定を決めたトーク番組の方がジュニアはいいかなぁと。それもまぁ、型にはまってるといえばはまってんねんけど。

ーージュニアさんは、「こういうのはやったことないからやってみたいな」と思う番組ってありますか?

千原 オレ自身が毎週絶対見んのが、『渡辺篤史の建物探訪』なんですよ。

ーー私も毎週見てます!

千原 あ、そうすか。

高須 オレも毎週見てるよ!

千原 あ、マジすか。あれって、ほめ大喜利じゃないですか、渡辺さんの。いかにどうでもええ家をほめるかっていう。

ーーどうでもよくはないと思いますけど......(笑)。

千原 いやいや(笑)。で、最近周りでいろいろ家を建て出してて、「ああしといたらよかった」みたいなのが結構あるっていうんですよ。だから、後悔してる部分も紹介する「建物探訪」みたいなのがめっちゃやりたいです。

高須 そんなんやりたいの?

千原 はい。

高須 人の家、好きなの?

千原 はい。オレねぇ、オヤジ設計士なんですよ。それの血が流れてるのか、建物めっちゃ好きなんですよ。

高須 なるほどね。渡辺篤史さんは、自分で家建てたんやって。でも、『建物探訪』で家を見すぎて大失敗したらしいで。

千原 え~!

高須 あれも入れようこれも入れたようと思ったんで、ごちゃごちゃしてしまったんやって。

千原 なるほどなるほど。

高須 ホントはドーンと作った方がいいねんけど、どうしても「あの家のこういうとこよかったなぁ」ってやってしまって、チェック項目がありすぎておかしな家になってんて。だから、知りすぎると辛いよね。

千原 へぇ~。だから、7ほめる、3後悔聞くっていう。

高須 なるほど。面白いね。

ーーそれこそ、渡辺さんのお家も行きたいですね。

千原 ねぇ。いや、渡辺さん、めちゃめちゃオモロいときあるから。玄関見て、「わぁ~、いい......(空を見上げて)青空だぁ」って。

高須 (笑)。

千原 もう、困ってるっていうのがね。

高須 家かぁ。面白いやん。それホンマにやろうや。

千原 やってくださいよ。めっちゃやりたいんすよ。

高須 ええやん。それええわ。

千原 で、オレ、今ロケ番組がないんで、ちょうど。

高須 ああ、そっか。

ーーぜひジュニアさんに家のロケに行ってもらいたいです! では最後に、これからDVDを見る方にメッセージをお願いします。

高須 普通にテレビを見ていて、「こんな素晴らしい、こんなすごい番組をやってる」と思う人たちが「千原ジュニア」と向き合って舞台をやったらどんな風になるのかっていうのはドキドキするし、テレビでは見られないジュニアが見れるから、僕はやっぱり貴重なDVDかなって思うので、そういうところ、ジュニアの緊張してるとこも踏まえて、アドリブというか、ドキュメンタリーが流れてるんで、そこを楽しみに見たら面白いんじゃないかなと思います。

千原 ここ10年でいちばんしんどかった日ですね、あれ。1日でいうと。それがこう、映像に収められてるのはなかなか見ものじゃないですかね。

高須 10年でいちばんて......相当疲れてるなぁ。

千原 いやぁ、前半なんか特にもう、「これどうすんねん」みたいな。でも、どうあがいていいかわからんていうか。

高須 それを思ったらもうやりたくないって思えへんの?

千原 ......なんか忘れるんですよね。アホなんでしょうね。

ーー(笑)。覚えてないっておっしゃってましたもんね。

千原 ねぇ。

高須 すごいねぇ。

ーー忘れるのも才能ですね。

高須 才能か、めちゃめちゃ頭悪いかですね(笑)。

千原 ね(笑)。

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【千原兄弟】【千原ジュニア】

『松本家の休日⑤』DVD発売! お父ちゃん・宮迫博之×演出・並木慶さんのスペシャル対談が実現!

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2014年の番組開始以来、高視聴率を記録し続ける人気番組が、朝日放送の『松本家の休日』です。放送時間も4月22日(土)からは、現在より40分早くなり、毎週土曜日深夜0:05〜0:35に繰り上げ。さらに多くの人へ笑いを届けることとなります。そんな人気番組『松本家の休日』のDVD第5弾が3月22日に発売されました。お父ちゃんを演じる宮迫博之と番組演出を手掛ける並木慶さんに、DVDの見どころや番組の魅力を語っていただきました。


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まずは誕生日を迎えたばかりの宮迫にサプライズプレゼントが。中身はオシャレな衣装ケースで、「シャレてる!」「カッコいい!」と宮迫も絶賛。和やかなムードのなか対談が始まりました。


<緊張感ゼロ、素の家族が見られる番組>

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宮迫 2014年に番組始まったんやなぁ。ほかの番組はTVショーですから、タレントであったり、スタッフも含めて、どこかで緊張感を持ってるんですけど、この番組ないです(キッパリ)。

並木 僕たちスタッフは持ってますよ(笑)!

宮迫 フラット。心電図やったら死んでる状態。ゆるいからこそ言ってしまう、出てしまう発言もよくあるし、生の声過ぎてたまに怖なることありますよ。

並木 だから、町に出て、ちょっとしたものを食べたり、何か見つけて遊んだりしてるときに、すごいリアルなりアクションで「本当に素で楽しんでいるんだな」とか「ああ今おもしろくないと思ってるんだな」とか、ほかでは見られない人間味とかがいっぱい出てるんじゃないですかね。

宮迫 ほかにもいろんな番組に出させてもらってるけど、この番組に関しては、単純にただ楽しいという。だから、カメラさんが前にいて、先行して松本さんが歩いて、横に体のでかいたむけんがおったら、必然的に僕はその間の位置に行って、本来はカメラに映らないとダメ。でも(この番組では)考えてないです。丸かぶりのときあるし。

並木 それは自分で気づくんですか?

宮迫 「ああ映ってないわ、俺」って思って、スッと移動したりとかはあるなぁ。でもそれは一番体のでかいたむけんに言いたいねん。「オマエ真ん前やったら、お母ちゃんすら映らんときあるぞ」って(笑)。ほかには、たまにカメラ追い越しそうになったりね。

並木 番組の作り方としては、こんなに筋書きのない番組もないと思ってます。でも、それは番組のスタートも本人たちのテンション、みんながやりたいからという思いがあったので、どんな環境にしたい、どんな空気で番組作りたいっていうのが、家族のみんなからバッと出てきてたから。こちらとしては、それを生かさない手はないなと。みんながやりやすい環境を作ろうと思ってるくらいで、あとは「この場所にこの家族を放ったらどうなるんかな〜?」って面白がってる感じですね。

宮迫 本当に日常に近いなぁ。松本さんとどっか旅行行こか、このメンバーで行ったらこんな感じ...っていうのに限りなく近い。ホンマにリアル。だから「もうエエわ、そんなん」とかよう言うてるし。

並木 やるとか行くとか言うといて、むっちゃヤメますよね!

宮迫 だからあれがリアル。松本さんと例えばどっか行ったとしても、「これいいじゃないですか?」「別にエエわ、それ」「じゃあヤメましょか〜?」って、当初の予定を丸々ヤメたりするからね。

並木 TVショーは本当言うたら「一応やっとこか」ですからね。

宮迫 旅行行っても、(お母ちゃんは)どっかおかしいから。グアム行って3日連続おんなじファミレス行く?って(笑)。

並木 そんな人なんですよ(笑)。

宮迫 俺はめちゃくちゃ好きよ、そのファミレス。別にエエねん、別にエエねんけど、グアムにしかない店とか、たくさんリサーチしたなか、お母ちゃんが「あのファミレスでエエよ」って言うたら、「...じゃあそうしましょうか」ってなるっていう。だからもうめちゃくちゃリアル。そういうのがそのままここ(DVD)に入ってるから。

並木 こんなにお金持ちの皆さんが庶民的なところが全く抜けてないんですよ。そういうとこからも松本家は演技でもなんでもなくて、素が出てる。

宮迫 ホンマに素やわ〜。

並木 視聴者からの意見でも「松本家で食べてておいしいって言うてるのって本当においしそう」って...こんなこと言うてエエんかな? ほかの番組がおかしなる...(笑)。

宮迫 ほかの番組もおいしいんやで。だって松本家は1万円やから。

並木 金額が限られてますからね。

宮迫 1万円のなかで4人でなんとかせなアカンっていうのは、ホンマに見てくれてる家庭の皆さまも同じ体験できるっていう。テレビって一皿1万円とかのが出てきたりするやん。そりゃうまいっていう話で。うまいねんけど...置きに行くリアクションになってまうっていうか。でもこの番組は払える値段のもんで、それでいて行列できるやつを食べさせてもらえるから。だから忘れられへんくらいうまいやつ、いっぱい出てきてるわ。

並木 宮迫さん、ロケに行った店、よく行ってはりますよね?

宮迫 すぐ行くで! この間も通天閣の下の店、すぐ行ったからね。一回目は一人で行って、その次は後輩と行って。

並木 すげ〜(笑)。

宮迫 ホンマよう行くわ。この間行った通天閣の下は、一回目はまだ番組が放送前やったから空いてて、二回目行ったら二席しか空いてへんかってん。座ったら両隣の人が「エ〜ッ! 何!? ホンマに来るやん!」って。ちゃんとテレビ見た人が来てくれてるのがうれしかったね。



<忘れられないロケの数々&食シリーズの知られざる真相!?>

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並木 行き先決めるのは、ロケ終わりに家族が「こんなとこ行ったらおもろいかな〜」って言うてるのを、こっちがそれおもろいんちゃう?って、そのまま乗っかってしまうっていうのもありますし、こちらからこんなとこに家族を放ってみたらどうなるでしょう?っていう提案もありますよね。

宮迫 この間の地獄谷とかは提案やな。

並木 そうですね。何もないと思われがちな「野田」っていう駅なんですけどね。

宮迫 あれは大ヒットやなぁ〜。あれからもう3回くらい行ってるからね。

並木 スタッフも大阪の全部の町知ってるわけじゃないんで、実際行ってみて「これ、家族好きそうやな〜!」っていうとこを...。

宮迫 そうやねん、好きやったな〜地獄谷(笑)。名前は聞いたことあったし、しかも俺あの辺に住んでたのよ。そやのに一回も行ったことなくて。損した〜!

並木 過去を悔やみながら、こんなトコあったんや〜って(笑)。

宮迫 この番組って「昔住んでたころ来てたらよかったわ」がいっぱい出てくる。そんでロケで言うたら、食シリーズの前半は好きやねん。でも味見だけでは絶対済まされへんやろ?

並木 胃袋宇宙やから(笑)。

宮迫 前半だけ宇宙。よう見ててくれたらわかるけど、俺前半ものすごいよう食べてんねん。下手したら一番食うてるんちゃうかくらい。一口がまず大きいし。それで一回調べてほしいねんけど、トータルで一番食うてへんの...絶対お母ちゃんやで。

並木 お母ちゃん食べてない疑惑(笑)!


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宮迫 ちょっとずつ食べてるけど、実は...。そんで終わってからみんなで飯行くことも考えてるから、絶対その余力を残してるはず。

並木 宮迫さんはそれを考えてないから、最初トバしてまうんですね。

宮迫 そうやねん。お母ちゃんそういやあんまり食うてないよなぁ、って思いながらちら見してんねんけどな。

並木 スタッフサイドとしては、店を多く回ってもらっても、少なくても、どっちでもいいんですよね、おもしろけりゃ。

宮迫 そりゃそうや。そんで、たむけんは店に気使ってるようやけど、あれは癒着。もし癒着じゃなかったとしても、後にロケ番組で来る可能性がある、よしエエ顔しとこって感じが満載やで。

並木 別のロケで会ったおばちゃんとかにもね。

宮迫 まあまあしゃべりこむからイラっとしてることある(笑)。俺ら知らんし。

並木 おばちゃんの肩抱いたりして。

宮迫 何肩抱いとんねん、俺ら知らんし。ホンマ、けっこう癒着多いでアイツ(笑)。



<ハワイでのウェディング!?>

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並木 これから行きたいところ...夢はありますね。そのために一生懸命貯金を貯めようとしてるんですが。

宮迫 貯まらへんね。でもそこは設定でエエんちゃうん? くじ引きかなんかで当たった、みたいなの1シーン撮っときゃ。どこでも行けるやん。

並木 ヤラセですか(笑)!

宮迫 ちゃう、設定や! 当たった〜!って、でもどこか行っても1万円しか使われへんよ、っていう。

並木 なるほどね。

宮迫 旅費とか宿泊代とかは当たったけど、向こうで使えるのは1万円だけ、っていうことね。やろうと思えばできんことないな。

並木 スケジュールがね。皆さん忙しいから、泊まりっていうのはなかなか。

宮迫 特にたむけんが一番忙しいんちゃう? いろいろやってるから。だからそこは陣内に変えて。海外ロケは陣内で(笑)。

並木 出てきそうやなぁ(笑)。

宮迫 スケジュールが取れたらワイハー行きたいな。(お母ちゃんと)新婚旅行行ってないから。

並木 結婚式もやってないですしね。ちゃんと誓いのキスとかもしてくださいよ。

宮迫 お母ちゃん、ウエディングドレス着てもろて。庄司とミキティの結婚式みたいなキレイなバックで。あんなんやりたいわぁ(笑)。

並木 それいいですね。十分おもしろくなりそう。



<DVDの見どころ>

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並木 今回のDVDに入ってる尼崎のさんさんタウンは、雷鳴ったから怖いし帰ろうってロケ終わったんですよね。

宮迫 たむけんが本気で怖がるから。

並木 怖い怖い言うて(笑)。

宮迫 あれ、マジなやつやったもん。この中やったら俺は麻婆豆腐も全部うまかったなぁ〜。ほとんどまた行ってるからね。

並木 この近くの行きやすいお店もありますしね。

宮迫 ホンマこの番組で行くとこ、全部うまいから。

並木 移動のロケバスとかでも、ぶっちゃけどこが一位みたいな話しになってますけど...。

宮迫 結局、あそこはあそこでおいしいし、みたいな感じで、決まらない。

並木 松屋町ではみんなで駄菓子屋さんの前でワンカップ飲んで終わりました(笑)。

宮迫 あれも楽しかった〜。

並木 お酒は4人とも飲みますよね。

宮迫 一番強いのはお母ちゃんちゃうかなぁ。酔った〜って言うてても、ちょっと顔が赤なってるくらいやし、ずーっとその状態。泥酔は見たことないなぁ。

並木 そして今回の特典映像、お父ちゃんは知らないと思いますけど...。

宮迫 え!? 何が入ってんの?

並木 え〜っと「放送することができなかった、宮迫お父ちゃんの未使用トークをDVDに収録!」って。

宮迫 ...大丈夫?

並木 VSヤンキーの話とか根性だめしの話とか...。


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宮迫 根性だめしって、それ●●の話やん! アカンやん、ホンマにやったやつやし。

並木 リビングトークのときにお父ちゃんが長尺ハイテンションでしゃべってくれるけど「あ、これ放送でけへんか」って、ようあるんです。こんだけしゃべって!?っていうのが何回もあるんですけど、テレビっていろんな人が見てるから、おもしれーって人もいたら、宮迫さんって野蛮だわって思う方とかもいるだろうし。それに放送では時間の都合とかもありますしね。

宮迫 俺わからんけど、ホンマにアカン話、けっこうみんなしてるで。でもそれ一番多いのお母ちゃんやで。

並木 そうかも...そうですね、ホントにアカンやつね。

宮迫 特典にも全然無理なやつ(笑)。

並木 それを一番最初にしゃべりますよね(笑)。

宮迫 最近もう無理ですよ、とも言わへんけどね。アイドリングと思って、使われへんやろなと思いつつのっかってしゃべってるけど。

並木 さだ子のトークは、前回のDVDにみんながシーンとするやつが入ってたし。

宮迫 今度たむけんの絶対アカンやつ、入れたったらエエのに。

並木 アレですか(笑)。でもまあDVDはテレビでは言えないそういうトークを好きな人ばっかりが買ってくれるんで。パクチーみたいなもんですね。

宮迫 苦手な人は絶対ダメなね。

並木 これからも特典映像はいろいろおもしろいの期待できそうですね。



<応募抽選特典の湯呑み>

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宮迫 プレゼントの湯呑み、しっかりしてるわ。

並木 松本家の家紋が入ってるんですけど、「松」と「本」で松本なんですよね。

宮迫 あ! これ本なんや。初めて知った〜。

並木 あとは錦鯉。なぜ錦鯉なのか、ってよく言われるんですけど。

宮迫 何なん?

並木 昭和の庶民的な家族っていうテーマで始めたんで。昔の家に錦鯉のカレンダーとかよく吊ってたじゃないですか?

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宮迫 庶民の憧れ、お金持ちの家の池には錦鯉がおるっていう。

並木 そういうとこから、なんとかお金持ち感を出したいと。

宮迫 あったな〜。金持ちのツレの家には錦鯉おったもんな。

並木 そんな思いも錦鯉に込めてるんですよ。そしてBGMはすべて山口百恵さんの曲なんですけど...(ここから二人の「百恵ちゃんトーク」が続く)。



<メッセージ>

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並木 DVDはオンエアでさらっと見てた部分とかも、じっくり見たらおもしろいところがいっぱい隠されてるので、二度、三度見たら、こんなことに気がついたとか、そんなとこ楽しんでもらえたらなと。今回は特に、特典映像のお父ちゃんのファンにとっては大好物のパクチートークですね。

宮迫 僕は逆に特典映像を楽しんでほしくないな、と。一回だけじゃなく、家族の誰か一人に集中して二回、三回見てると「あれ? こいつこの瞬間、全然楽しんでない」とか別行動とってるヤツとか見えてきますんで。それぞれを何度か見てみたら、また別の楽しみ方ができると思いますね。



●DVD情報 

3月22日(水) ON SALE!

『松本家の休日⑤』

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価格:3800円+税

発売;よしもとアール・アンド・シー

購入特典など最新情報は下記HPをチェック!

http://www.randc.jp/artist/matsumotoke/news/


● 番組情報

『松本家の休日』

 http://asahi.co.jp/matsumoto/



【雨上がり決死隊・宮迫博之】

2017年4月 7日 (金)

又吉直樹の宮古島旅番組「ゆっくりと景色を楽しんで!」インタビュー

Amazon日本オリジナル『これが無いなら来なかった~又吉直樹の宮古島~』全2話を、Amazonプライム・ビデオにて配信中です。
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本番組のナレーション収録前、取材に応じた又吉。
2年前、ある音楽イベントのMCとしてサルゴリラ・児玉智洋とともに訪れて以来、2度目の訪問となったそうで、「こういった番組をやりますというお話をいただいて、行ってみたいですとお引き受けしました。前回は仕事であんまりゆっくりできませんでしたけど、今回は一人旅という感じでゆっくりと風景を観ながらロケができました」と話す。
こういった旅番組は3年前、母親の故郷で収録した『又吉直樹、島へ行く。 母の故郷~奄美・加計呂麻島へ 』(BSジャパン)以来のこと。「今回、1泊だけやったんですけど、欲を言えば1週間くらい行きたかったです。半分仕事、半分休みやと最高なんですけど(笑)、知らないところを歩くのが好きなので今回、いろんなところへ行けてゆっくりと歩けたのは楽しかったです」と、散歩好きで知られる又吉は語る。

「昔は毎日、散歩をしていて、その間でたまに仕事をしているという感じでした。そういう散歩メインの人生から、人と会ったり仕事をしたりっていう感じに変わって、散歩はたまにしかできなくなっているので1人で歩ける時間があるとすごく嬉しいです。
なぜあんなに散歩が楽しいのかはわからないんですけど、すごく幸せな気持ちになるんです」と散歩への思いをつらつらと。「今回の旅では、海を見ながら宮古そばを食べたり、ジェラートや味噌、お酒を呑んだりできたのも楽しかったですね」と語る。

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番組内で紹介した宮古島グルメも絶賛。「『昔ながらのあぶらみそ』(マルキヨ味噌)はこれぞっていうもので、いくつかあったとしても僕はこれを買います。『リッコジェラート』(リッコジェラート)はのどごしがよくて爽やか。泡盛のジェラートは、大人の方にオススメです。
『うでぃさんの酒』(宮の華)っていう泡盛は、地元の方々が手前をかけてこだわってつくっているもの。いろんなお酒が集まる海外のコンクールで受賞しているものなんですけど、ストレートでいただいて美味しいなと思いました」と、それぞれの感想を語りつつ、「(番組を)観る前に買って、食べながら観るのはいいかもしれないですね」と薦めた。

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強く印象に残ったところとして挙げたのは、宮古島随一の人気観光スポットとしても知られる"砂山ビーチ"。
「普通、美しい景色を見たらがんばろうと思ったり、癒されたりするんですけど、砂山ビーチは美しくてパワーがありすぎて何もやる気が起こらなくなりました(笑)。すごすぎて『もうええかな』って。日常で感じている楽しいこととか辛いことのメモリは1とか2で、プラスになったりマイナスになったりしてるんですけど、砂山ビーチの美しさは圧倒的でメモリ100とか200の世界に感じました。
この景色に抱かれていたいなと思うくらい、いいなって思いました。美しい景色を見て、やる気がなくなったのは初めてでした」と圧倒された様子。「景色って日常と結び付くものやと思うんです。で、その1~2ヵ月前の僕の過ごし方と砂山ビーチが結び付いた結果、何もかもやる気が起きなくなったのかもしれません」とその理由について分析する。

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地元の方との触れ合いも楽しんだという又吉。「みなさん、すごく優しくて、カメラが回ってなくても『これ持っていき』って食べ切れないなと思うくらいの物を持たせてくれようとしました。あと、年配の方が集まる場所にも行かせてもらって。僕からすれば祖父母世代の人達が集まっているところでしたけど、『先生』って呼ばれてすごく恥ずかしかったです(笑)」と照れつつ、「歌と踊りでもてなしてくれたり、けん玉を見せてくれたり......。
ひたすらダジャレを言い続ける人もいたりして、みなさん明るくて楽しかったですね」と回想した。
「今からナレーションを録るので、僕もいろいろと喋りますが、音を消して観ても楽しめる番組です。集中して観るというよりは、ゆっくりと景色を楽しんでください」とアピールした。


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Amazon日本オリジナル『これが無いなら来なかった~又吉直樹の宮古島』
全2話(各約30分)Amazonプライム・ビデオにて独占配信中!
https://www.amazon.co.jp/dp/B06XT7Y5Q6

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≪島ぜんぶでおーきな祭 presents Laugh&Peace 沖縄フェア≫実施中!
4月20日(木)~23日(日)、沖縄各地にて開催される「島ぜんぶでおーきな祭 第9回沖縄国際映画祭」に先駆けて、『これが無いなら来なかった~又吉直樹の宮古島~』に登場した4商品を含めた、宮古島・石垣島・久米島の名産品をwww.amazon.co.jpで販売する≪沖縄フェア≫を実施中です。
沖縄出身のガレッジセールが石垣島、スリムクラブが久米島、各島のご当地グルメや観光スポットなど魅力・情報を"10分"に凝縮してお届けする特別動画も公開しています。
≪沖縄フェア≫取り扱い商品は、今後、沖縄県内の主婦が推薦して一般・よしもと芸人・有名バイヤーなどが選考・審査する「よしもと沖縄シュフラン」認定候補商品です。
http://oki-fair.com/


※(注)AmazonおよびAmazonプライムはAmazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。



【ピース】

2017年3月31日 (金)

チーモン、ライス、2700が得意なジャンルでそれぞれのネタをアレンジするライブを開催! チーモン・菊地「今までになかったライブだと思うので来てください」とアピール!!

5月1日(月)、東京・ルミネtheよしもとにて開催される『コンバート!~え! 他2組のネタを?! ライスがコントに、2700がリズムネタに、チーモンチョーチュウが漫才に変換するライブ!~』のチケットが、明日4月1日(土)より発売されます。

こちらはタイトルにもある通り、2組の持ちネタをライスがコントに、2700がリズムネタに、チーモンチョーチュウが漫才に変換するライブ。ユニットコントでもなく、ネタ提供でもなく、持ちネタをそれぞれが得意なかたちにアレンジするという画期的なライブについての詳細を、ライス(田所仁/関町知弘、チーモンチョーチュウ(菊地浩輔/白井鉄也)、2700(八十島弘行/ツネ)に聞きました。

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(向かって左から、ライス、チーモンチョーチュウ、2700)

  *  *  *  *  *  *    

――このライブを立ち上げたきっかけを、まず教えてください。

白井 僕が言い出したんですけど、不景気が続いているし、下からはどんどんといろんな芸人さんが現れる状況じゃないですか。今まではそれぞれでがんばってきましたけど、協力して一緒にこの仕事で食べていけるように......。
田所 え、このライブってそんな暗いものなんですか!?(笑)そうじゃなくて、営業で盛り上がらせるネタがないんですっていう話をしていて。
白井 そうそう(笑)。で、「僕がライスのネタを漫才にしてあげるよ」って言い出したところから始まったんです。
菊地 昨今リズムネタが流行ってますけど、うちらは持ってないんですよね。だから、2700にアレンジしてもらえるんじゃないかっていうことで、3組でやることになったんです。
白井 ......自分が決めたように話すの、やめてよぉ! 気持ち悪いっ!
田所 そうだよ。関係ないじゃん!
菊地 お前ら2人の説明じゃ、前に進まないからだよ!
田所 ははは! 元々、僕らはよく「あのネタ、漫才にすりゃあいいじゃん」とか言われていて。だけど、どうやってつくったらいいかわかんないって話していたところから、このライブは生まれた感じですね。

――それぞれの苦手分野を補おう的なことなんですね。アレンジするネタはどういう感じで、選んでいくんですか?

田所 ネタとしては提供するコンビが「これ変えてほしいんだよね」っていうのもアリだし、アレンジするコンビが「これを変えてみたい」っていうのもアリってことですよね。で、アレンジ次第では、元ネタとまったく違う可能性になるかもしれないけど、それもアリってことですよね?
菊地 そうそう。例えば、僕らだったら「鶴の恩返し」のネタを、リズムネタにしてもらうとかね。
白井 ライスの「~してくれぃ」のネタがやりやすかったら、2700はそれをリズムネタにしたり。で、2700の「桃太郎」のネタを僕らは漫才にして、それぞれに稽古も付けていくと。で、アレンジしてもらったネタは、今後ライブとか営業でやっていくっていう。
八十島 だから、だいぶカロリーの高いライブですよね。盛り上がらないと"もういいかな"ってなり兼ねないから、一発目はがんばってやらないとなとは思います。

――これまでは、それぞれのネタをどんなふうに観ていましたか?

八十島 ライスってネタはすごくしっかりしてるんですけど、僕から観ればマイナーコードで歌っているような感じなんですよ。ちょっと暗くなるというか、しっとりしちゃうというか。
菊地 『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を観たあとみたいな感じ? いいものは確実に観たんだけど......っていう。
八十島 そうです、そうです。その辺をリズムネタにすることによって、超ポップにできるんじゃないかなと思ってるんですよね。
白井 確かにライスは悲壮感漂うネタが多いんで、漫才でも明るい感じにしたほうがいいかな。
菊地 漫才にしやすいネタ、結構あるもんね。
八十島 ライスは普段ポップなんだから、そういうところを引き出してネタもポップに仕上げていきたいですよね。で、チーモンさんは曲で喩えるならロック。王道でガンガン攻めてる感じがあって。
ツネ へぇ~!
菊地 ちょっと待って(笑)。今、八十島のパートナーであるツネから「へぇ~」って言われたんだけど?
八十島 大丈夫です! ルミネでどれだけやれるかわからないですけど、菊池さんを空中浮遊させて"空中リズム"をやらせてみたい。あと、菊地さんは踊れますけど、白井さんに関しては未知。キレのある動きをしているところを観たことがないので、どうなるのか楽しみにしてほしいです。
ツネ その場合、菊地さんが八十島さんみたいに歌うの?
八十島 いや、2700のかたちが当てはまるとは限らないから、その辺は忘れてもらったほうがいい。
菊地 どっちも奏でる可能性もあるし、どっちもパフォーマンスする可能性がある訳だね。
関町 チーモンさんは普段、漫才やってますけど、コントもできますからね。
田所 実は芝居が上手いよね。漫才ってコントより演技力が必要っていうところもあるし。
関町 そうそう。コントがちゃんとできる人なので、僕らのネタをどうアレンジしてくれるのかは楽しみです。で、2700は......どうなるんだろう?
白井 漫才だと、リズムを入れながらアレンジするやり方もあるけど、コントにアレンジするのは大変かもね。
八十島 僕ら、組み立ての段階では漫才やコントのかたちにしてますし、単独ではそういうネタもたまにやってるんです。けど、2人のやりとりもできないし、演技力もないので、結局リズムネタになっちゃうんですよね。......なんか俺、やりたくなくなってきた。怖い! 俺らだけ跳ねなかったらどうしよう(笑)。
ツネ いやいや、10年の芸歴が活きるかもしれないですから、八十島さんがんばりましょうよ。
田所 そうだよ、その辺はこっちに任せてよ。たぶんリズムネタだと道具やセットを使わないだろうから、その辺もしっかり使って芝居にぐっと寄せたい。衣装もちゃんと着てね。
関町 お父さんヅラとか被ったら、きっと見せ方も変わってくるよ。
ツネ うわぁ、やってみたい!

――2700さんのツネさんのダンスは、ツネさんご自身が考えているんですか?

ツネ いえ。考えたものを、八十島さんに相談して一緒につくってます。「これ、どうですか?」「もうちょっと、こっちのほうがいいな」とか話し合いながらやってるんです。
田所 ダンスって体力が必要だよね? そこが怖いんだけど。
関町 うんうん、普通にコントやっても息上がっちゃうのに、ダンスまでってなると心配だよね。
ツネ 確かに、舞台が広ければ広いほどしんどいです。

――ライスさんのダンスってなると、違う意味でも笑いが起こりそうな......。

田所 え、何言ってるんですか?(笑)
菊地 ははは! わかりますよ、言いたいことは。僕もライスのダンス、大好きです。動画観て、腹がよじれるほど笑いましたもん。だから、なるべく練習しないで踊ってほしいですけどね。
八十島 踊れなかったら、考え直すから大丈夫。いちばん向いているかたちを提供していこうと思ってるから。
関町 歌メインになってもいい訳だもんね。

――アレンジしたネタには、アレンジしたコンビが演出も付けていくんですよね。

白井 そうですね。元ネタがわからなくても面白いなと思ってもらえるようにしなきゃいけないですからね。
菊地 例えば、ライスの漫才を普段観ていると"サンパチからそんなに離れなくても......"って思ったりしてたんで、その辺をアドバイスしたり。
八十島 みんな、それぞれのスペシャリストだし、賞レースのチャンピオンとファイナリストですから。家庭教師としては、こんな贅沢なことはないですよね。
菊地 最初に言っとくけど、漫才って10~15分くらいやることもあるから、そうなっても台詞は全部憶えてね。
田所 確かに、漫才って台詞が多いですよね。
ツネ うわっ、大変! リズムなら体に入ってくるけど、台詞は......ちょっと心配ですねぇ。
白井 あと、漫才する時の格好はどうする?
田所 それも聞きたかった。俺ら、スーツが全く似合わないんですよ。だから、ジャケットにするのか、どうするのか。衣装についても、それぞれプロデュースしてもらわないと、ですね。
八十島 リズムネタも衣装は大事だから、こだわっていきたいですね。

――では、最後によしもとニュースセンターを読んでくださっている方々へ、ライブに向けての意気込みをお願いします!

菊地 今までなかったライブだと思うので、ぜひ足を運んでください。
白井 発案者としては、このライブを踏み台にしてテレビへ企画を持っていければいいなと思ってます。
田所 メンツは一緒?
白井 いや、今回で終わりです(笑)。
田所 なんだ、それ! まぁ、実験的なライブで、この日限りしかやらないアレンジもあるかもしれないので観に来てください。
関町 漫才をやっていた人でコントをやってみたら成功したってこともあるので、それぞれのターニングポイントになるライブになればいいなと思ってます。
ツネ 普段、踊っていることが多いので、僕の声を初めて聞く人もいるんじゃないでしょうか。僕の生声をぜひ聞きに来てください!
八十島 ライス、チーモンさんのリズム芸、観たくないですか? 僕が言いたいのは、それだけです!


【チーモンチョーチュウ】【ライス】【2700】

2017年3月21日 (火)

自由(10)×自由(10)=飛躍(100)! 3月26日、トリオになって初めての単独ライブを迎えるかたつむりへインタビュー!

3月26日(日)、東京・新宿シアターモリエールにて、かたつむりが単独ライブ『固いエリンギ』を開催します。

今年1月1日より元ペペの岡部が加入して、トリオとなったかたつむり。3人になって初めての単独ライブを「3人でやったら面白いと思うことしかやりません」と言いきる林。も、さまざまな問題にも直面しているようで......。3人の現状、単独ライブへの思いをストレートに話してもらいました。

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(向かって左:中澤本鮪/岡部/林大介)

  *   *   *   *   *

――3人になって初めての単独ライブが、いよいよ近づいてきましたね。

林 結構、挑戦的なライブになると思いますよ。3人になってから、舞台でネタをしたのは数えるくらいしかなくて。
中澤 2回だっけ?
林 3回だな。新ネタをやったんですけど、ルミネでやった時はしょっぱなで岡部が僕の台詞を全部言っちゃって。"こいつ、使えないな"って思いました。
岡部 (笑)僕がつくったネタだったんで、愛するがあまり、自分で全部言っちゃいました。
林 今回の単独の内容はだいぶ固まってるんですけど、どうなるかはまだわからないですね。稽古してないんで。
岡部 俺、全く想像できないんだけど。

――ん? どういうことですか?

岡部 林がさっき話したように、3人でネタをやる機会がそんなになかったんです。なのに、単独ライブで急にたくさんのネタをやらなきゃいけない。正直、どこがウケるかとかがわからないから、戸惑ってる部分があるんですよね。......俺、実は結構戸惑ってる!
林 だから何?
岡部 まだ稽古しなくて平気なの? 今日、開催10日前でしょ? 僕としては稽古したいんだけど、まだしないのがかたつむりのスタンスなんだったら仕方がないなって思っていて。しかも、2人が今日から4日間、地方で仕事だから稽古できないんだよ? 単独の前日も前々日もいない。不安でしかないよ! 大丈夫なの?
林 大丈夫っしょ、それは。岡部がしっかりとした魂で俺らに付いてきてくれれば。
中澤 何より、お前の「かたつむりのスタンスだから仕方ない」っていう姿勢が、すでにダメ。お前もかたつむりなんだからさぁ。
岡部 (笑)...............鼻毛出てるよ? 鼻毛出しながら、よくそんなことが言えたね。
中澤 ふふっ(鼻の穴に指を入れて抜こうとする)。
林 逆だべ?

――(笑)。以前の2人だったときも、稽古期間はそんなに多くなかったんですか?

林 2人だった時は、僕が持っていったアイデアから2人でネタにしていってました。僕的にはそのやり方で大丈夫だったんです。面白いと思っていることをやっていたし、やっていけばいくほどネタ自体はよくなりますからね。だけど、今回は岡部がつくったネタもあるので、その点に関しては確かに不安かもしれないです。お前もそういうことだろ? 人がつくったネタだから、不安に思ってるだけだよ。
岡部 あぁ、確かにそうかもしれない。
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――ネタはコント中心ですか?

中澤 そうですね。そこは今までと変わらないです。
岡部 で、僕がつくっているネタもあれば、林がつくってるネタもあります。
林 3人でのネタ以外だと、今回は1人ずつのピンネタもやる予定で。僕はそれがいちばん楽しみです。
岡部 ピンネタは、俺のがいちばん面白いよね?
中澤 あれは面白い。詳しいことは言えないけど、ずるいじゃない? あれは。ふふふ......絶対面白いよね。
林 あと、各々がVTRも撮ってるんですけど、僕のものは今まででいちばん楽しみなVTRになりそうです。
岡部 それを言うなら、俺のVTRも面白いわ!
中澤 確かに岡部のは面白い。
林 うん、出ている人も豪華だもんね。

――3人での新ネタはもちろん、ピンネタ、それぞれのVTRもあると。かなり盛りだくさんな内容になりそうですね。以前、2人の時は林さんがボケ、中澤さんがツッコミでしたけど、3人になって役割はどうなったんですか?

中澤 ツッコミは、岡部におさまりそうです。

――じゃあ、中澤さんはツッコミからボケへと役割が変わったと。

中澤 はい。だから大変ですね。
林 ボケ1年生だもんね。
岡部 ツッコみたいと思ったりする?
中澤 まぁ、思っちゃうよね。大介が平場とかでなんかやった時は、ツッコんじゃったりするし。
林 まぁ、それでいいんじゃない? 僕としては......ネタには直接関係ないことで言えば、今まで岡部が平場とかで前に何か出てやってても"あぁ、なんかやってるわ~"くらいにしか思ってなかったんです。けど、チームメイトになった途端、そういうところがマジでムカついてます。
岡部 え、どういうこと?
林 常にかかってるんだよ、なんか。
中澤 競馬用語で"かかり気味"っていうのがあって、ちょっと入れ込んじゃってるっていうか鼻息荒い状態をそう言うんですけど、岡部は常にそうだね。落ち着いていればいいのに。
林 そうそう。時間を与えられてやる分には面白いけど、なんにもないけどとりあえず出なきゃっていう時はマジで面白くない!
岡部 ははは! そう? 俺はお前が近くにいると、落ち着くけどね。
林 そういう「林、なんとかしてよ」っていう感じもムカつく! 気持ち悪い!
中澤 わはははは! じゃあ、俺はどう?
林 お前はずっと気持ち悪い。もうちょっとかかってほしい。あと、Twitterとかで"かたつむり"って検索すると、岡部の名前が出て来るのも"うわっ!"と思ったりします。
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――まだ3人でいることに慣れてないんですね。岡部さんはどうですか? かたつむりに入って、林さんと中澤さんとの関係性に変化はありましたか?

岡部 うーん......変わらないですね。2人とは昔から仲良かったんですけど、相方になったら仲よくなるのかなと思ってたんです。けど、変わらない。3人でも飲みに行きますしね。なんか変わった?
中澤 俺も変わらない。
林 俺はさっき言った感じ。いいことはまだ1つもない!

――なんとなくですが、より自由になった感じはありますけどね。元々、かたつむりの2人は自由でしたけど、マイペースな岡部さんが加入してより自由になった気がします。

岡部 自由×自由は............なんだろう? 悪ふざけかな?
林 だから、俺に助けを求めるなよ!
中澤 自由×自由=飛躍だろ? じゆう(10)×じゆう(10)=ひやく(100)で。
岡部 あぁ、すごい!
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――(笑)トリオになってよかったですか?

林 うーん、まだわかんないっすね。
岡部 よかった、でいいじゃん。俺はよかったと思ってるよ?
林 よかったかどうかはお客さんが決めることでしょ? だから、単独ライブを観に来てもらいたいですね。

――チケットの売れ行きが芳しくないようですが......。

林 50枚くらいしか売れてないんじゃないですか? 150人くらい来てほしいですけどね。
中澤 なんにも予定がないっていう人は、ぜひ来てほしいです。
林 さっきわかんないって言ったのは、正直な気持ちなんですよ。わからないけど、面白いライブになることは間違いないです。その理由は、なぜNSCに入ったの?っていう質問の答えと一緒。自分のことを面白いと思っていたから入ったんですけど、そのおもすろい......。
岡部 おもすろい? 噛んだの!?
林 面白い、だよ! NSCに入ったばかりの頃は、こうすればウケるっていう雑味とか変なテクニックもなく、純粋に面白いと思うことをやっていた訳じゃないですか。僕らは3人になってまだ手探りだけど、3人でやったら面白いと思うことしか今回はやりません。で、これから3人でやっていくうちに、トリオとしてのテクニックが付いてくると思うんです。それはそれでいいことなんだけど、そういう雑味がない分、今回は純粋に面白いことをやれる最初で最後のライブになるはず。だから、お客さんにもそういう新鮮な部分を楽しんでもらえたらいいなと思うんですよね。

――今回の単独で、トリオとしての今後が見えてきそうですもんね。

林 そうなんです。だから、来てほしいですね。
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――では、最後にニュースセンターを読んでくれている皆さんへ、単独ライブのアピールをお願いします。

中澤 ニュースセンターのインタビューを読んだよっていう人全員に、手書きで手紙を書きます。来てください!
林 先日、誕生日を迎えましたが、誕生日プレゼントだと思って単独ライブへ来てください。
岡部 見どころしかない単独ライブです。トリオになって初めての単独ライブを観に来て、青田買いしちゃいなよ。カモン!
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【かたつむり】

佐久間一行20周年DVD『佐久間一行SHOW2016~NOW~』発売&Twitter漫画『ふでばこ君』書籍化! 「ぜひ楽しんでください。つたわれ~」

昨年芸歴20周年を迎えた佐久間一行が、昨年8月に開催したオール新ネタの単独ライブ「佐久間一行 SHOW 2016『NOW』」と、「佐久間一行20周年記念公演『コントセレクション』」などのライブから厳選ネタを収録した2枚組DVDが、3月22日(水)発売。そして先日のライブで、今夏の単独ライブのテーマは「海外」と発表になりました。また、Twitterで連載していた漫画「ふでばこ君」が書籍化され、4月6日(木)発売。これらの見どころを本人に直撃しました。
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――まずは、DVDに収録される20周年記念の単独ライブ「佐久間一行 SHOW 2016『NOW』」は、どんなライブでしたか?
20周年のベストではなく、20周年の今できる最新のことということで「NOW」というライブになりました。ルミネじゃなく、初めて外小屋の恵比寿ザ・ガーデンホールという劇場でやったんです。初めての劇場ということあって、今までの中で準備期間が長いライブでしたね。いつもは5ヶ月くらいなんですけど、2015年の年末恒例ライブで発表して2016年の8月開催なんで8ヶ月くらいかけました。

――会場を変えようと思ったのは?
ずっとルミネで単独をやってきて、ありがたいことに2014年からは3Daysでやらせてもらってるんですよ。2014年が初めての3Daysで、2015年は初めてジョイントという形で、ココリコの田中(直樹)さんとか、ロバートの秋山(竜次)とか、ピクニックやシューレス・ジョーとかゲストを呼んでコントをやって、自分の中で毎年ステップアップしてる感じなんですよ。じゃあ20周年何やるかってことで、ルミネで1週間くらいやんなきゃとかいろんなこと考えたんですけど、そういう増やし方は違うなと思って。ちょっとキャパを増やして、外の小屋でやってみたいと。

――DVDの特典映像にも収録されてましたが、準備のために何度も劇場に足を運んでらっしゃいましたよね。
やっぱりネタ書くときに劇場を考えながら書いたりもするんですよ。ここ幅があるなとか、実際に劇場を見てみないとわからないですから。だから何回も通ったんですが、特に意味なく「ここでやるんだよな~」と思って、ただ恵比寿に行くっていう日もありました(笑)。だから恵比寿に詳しくなりましたね。上品ですよね、特に恵比寿ザ・ガーデンホールの周りが。親とか親戚のおばちゃんたちもライブに来たんですけど、「何ここ、すごいキレイ」って気に入っちゃって。単独ライブよりも、ガーデンプレイスに心持ってかれてましたね。
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――このライブの中でも、特に思いを込めたネタは?
最初の「一番楽しいところ」から最後の「階段」への流れですね。「階段」は、このライブのテーマでもあるんです。20段上っていくっていう。そういうテーマとか、この広さの劇場だからできる演出とか、そういういろんなところをひっくるめて好きですね。

――Disc2には、20年間の中から厳選ネタを披露したライブが収録されています。
夏の単独は「今」をテーマにやったんですけど、やっぱりコントセレクションもやった方がいいかなってことで。3月から沖縄から北海道まで各地を回って、夏に最新ネタをっていうテーマでやったんですよ。ベストっていうよりは好きなものを選んでやる「コントセレクション」ですね。夏にやった「何をやっているのかわからないが演出ですごいと思うしかないSHOW」ってネタがすごい気に入っちゃって、2ヶ月後にルミネでやった「コントセレクション」でもすぐやって、両方ともDVDにも入ってます。20周年のセレクションに、こんなにすぐ入っちゃうんだ⁉って(笑)。

――「コントセレクション」で昔のコントをやってみて、いかがでしたか?
なんでこんな風にやってんだろうとか、昔はバイオレンスだったなとか、ありますね。バキューンって撃たれて貫通しちゃって血がピューとか。自分的には漫画みたいな感じでやってるんですけど、酷いことしてるのも結構多かったですね。若さが出てたなと。
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――ネタはアレンジせず、当時のままでやられたんですか?
ちょっとマイルドにしたところはありますけど、ほぼほぼ当時の感じでやってます。その方が面白いかなと思って。でも、当時の熱にはかなわないなと思いました。当時は、これが全力で面白いと思ってるからそのテンションでやってるんですけど、今は一歩引いて見ちゃってるんで、当時の自分をいじりながらやってるんですよ。「なんでこれやっちゃったんだよ」とか思いながら(笑)。もちろん今できる技術でわかりやすく、より伝わるようにやることはできるんですけど、当時の一生懸命さにはかなわないだろうなっていう印象です。下手だけど、また違った魅力があったんだろうな。

――DVDには、特典映像の選択画面でずっと見てると実は...など楽しい仕掛けもありますね。
今回のDVDはいつもよりシンプルな作りなんですけど、特典映像のところだけは遊びがあってもいいかなってことで。流しっぱにしてても面白いので、そこも見て欲しいですね。あとはDVDの中でも紹介してるんですけど、「自由な暮らし」のセットの中に美術さんが作った遊びがあるんです。そうやって美術さんにも楽しんでやっていただけてるっていうのがうれしいですよね。
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――先日、夏の単独ライブについて発表がありましたが、今年のテーマは「海外」ですね。
一度も海外に行ったことがないので、5月くらいに海外に行って、今年の単独ライブはその国の名前をタイトルにしたライブをやろうと思ってるんです。よく海外にいくと価値観も変わるって言うじゃないですか。だから海外に行って価値観が変わった状態でネタを書いて、ライブをやろうと。

―― 一度も行ったことがないという未知の世界「海外」のイメージは?
めちゃくっちゃ怖いです。水を飲んじゃいけないとか、いろんなNGがありすぎて、もう怖くて。潔癖症だしなー。でも、そういうのも面白いなと思って。海外に行っていろいろ変わっても、嫌なものは嫌なままでも、どっちも面白いかなと。

――では、DVDを楽しみにしてくれているみなさんにメッセージを。
20周年の"これまで"""がつまった2枚組なんで、ぜひ楽しんで見てください。そしてこれからもお楽しみに!ってことです。つたわれ~。
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――Twitterで連載されていた漫画「ふでばこ君」が書籍化されますが、新たに追加したり描き直したところも?
ほぼほぼ全編描き直してますね。1話から441話まで描く間にどんどん絵がうまくなって、そしたら1話がすごい下手に見えちゃって。絵も違うし、わかりづらいところは追加のシーンも画いたし、多少セリフで補足も入っています。

――ご自身のお気に入りの展開は?
ふでばこ君たちのファスナーがとれちゃって、それを仲間の証にするっていうのが僕の中での最初のポイントでしたね。特に男性が好きなんじゃないかなと思うのは、もうダメだって思った時にはさみ鳥がバーッと飛んで助けにくるところ。あそこを早く描きたくて。そこが自分の中での序盤のピークポイントですね。描いていくうちに思い入れが高まってきたのは、たてなが君っていう細長い子。すごい失敗しちゃうんですけど、とにかく一生懸命で、みんなから好かれてる。それが好きです。

――渾身の1枚は?
クライマックスのはさみ鳥のシーンは、書きながら泣きそうになりましたね。2015年の1月から8月に描いてたんですけど、みんなが「次も楽しみにしてます」って言ってくれるから、どんどんノッてきちゃって。忙しくて描けなくても大丈夫なように、画ける時にまとめて描いて順番に出していくようにしてたんですけど、あまりに反応がいいとうれしくてすぐ更新しちゃって。「あーまたやっちゃったー」って自分の首を絞めるっていうのを繰り返してました。

――帯には芸人のみなさんからのコメントが掲載されますが、印象的なコメントは?
本当はもっと多くて、めちゃくちゃな数の芸人がコメントしてくれたんですけど全部書ききれなくて。みんなのコメントも自信になりましたね。
サバンナの高橋(茂雄)さんには「これめっちゃ面白いな。インスタグラムでもやった方がいい」って言われて、後からそっちでも全部公開しました。高橋さんとそこまで交流なかったのに、たまたまTwitterで流れてきたのを見たからって、そう言ってくれて。めちゃくちゃうれしかったですね。
ブックの装丁は名久井直子さんという方が担当してくださって。『情熱大陸』に出るくらい、この世界ではすごい人なんです。又吉の本も担当したことがあって、「名久井さんが担当するなら本買う」っていう人がいるくらい。そんな方がこれを担当してくれるなんて。今回の書籍化は、全てがありがたいことしかないですね。
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【佐久間一行】

2017年3月14日 (火)

田畑藤本、初の著書『漫才でわかる中学数学 基礎レベル』が本日14日に発売! 藤本「最初に読む数学参考書として手に取ってほしい」

3月14日(火)、田畑藤本による初めての著書『漫才でわかる中学数学 基礎レベル』が発刊されました。

本著は藤本淳史が東京大学を卒業、田畑祐一が立命館大学卒業と、高学歴漫才師である田畑藤本が漫才形式で中学数学の基礎を楽しく解説した新しいかたちの中学学習参考書。「正負の数」「文字式」「平方根」「因数分解」など11つのテーマに沿ってまとめられており、数学な苦手な中学生、数学を1から勉強し直したい大人の方も楽しんで学べる1冊となっています。

今回は、著者である田畑藤本へインタビューを敢行。この日、刷り上がった初めての本を手に取った2人は「うわぁ~、すごい!」と目を輝かせながら、すぐさまページをめくり始めました。

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(向かって左:藤本淳史/右:田畑祐一)

  *  *  *  *  *

――できあがった本を手に取ってみて、いかがですか?

田畑 感動です! クリスマスの朝起きたら、枕の横にプレゼントが置かれていたような感覚というか。
藤本 今日いただけるとは思ってなかったので、確かにサプライズプレゼントのような感覚はありますね。本をつくること自体、初めてのことですし。
田畑 しかも、その1冊目がまさかの参考書ですからね。とりあえず両親は「うちの子供が、人様に教えるような本を出すなんて。こんなことはあれへん!」ってめちゃくちゃ喜んでくれてると思います。
藤本 (本をパラパラとめくりながら)ページ数で言うと、卒論の4倍くらいある。卒論は50ページくらいだったので、自分が書いたもののなかでいちばん文章量の多い書物です。索引が付いてるのが、またいいですね。
田畑 後ろの著者紹介っていうの? これもいいですねぇ。
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――こういった参考書的な本を出すきっかけは?

田畑 藤本のところに「本を書きませんか?」っていう話が来たんですよね、確か。
藤本 今まで芸人さんが書かれているものってブロードキャスト!!・房野さんの歴史本だったり、文系の本が多くて。数学を扱っている芸人さんはほとんどいなかった気がして、テーマとしてやってみようということになりました。
田畑 元々、勉強ライブみたいなのをずっとやっていたんです。数学だけじゃなく、歴史とか地理とかジャンルを問わずに毎回2つくらいピックアップして、一緒に勉強していくっていう内容なんですけど、そういうライブをやってますって話したところから、こういう本にしようということになったんやったと思います。

――中学数学に絞ったのは、何か理由があったんですか。

藤本 最初につまずくところで、ここを乗り越えたら楽しくなるからですね。
田畑 ただ藤本はね、数学をわかってるんですよ。わかった上で話を進めるんですけど、わからへんヤツからすれば「そこがわからへんねん!」っていうところを普通に流すんで、最初に僕とかなりぶつかりまして。
藤本 僕は"あぁ......わからへんねやぁ(ため息)"という感じでした。
田畑 (笑)お前みたいなヤツしか、本をつくってこうへんかったからわかりにくい部分もあったんやと思うわ。
藤本 中学数学の参考書を書いてる人らが、すごくわかってる人ばっかりやもんな。
田畑 そう。やから、一方的なものになってしまっていたところもあったと思うんです。
藤本 (笑)学習参考書の著者をぶわーっと並べたときに、いっちばん数学をわかってないのは田畑藤本・田畑でしょうね、きっと。
田畑 それは確かにそうやわ。こんなにぶつかるかっていうくらい、ぶつかりましたからね。

――ただ、この本に関しては、わからない田畑さんが数学の苦手な人達の助けになると思ったと。

藤本 そうなんです。各章にある『田畑の疑問』っていうコーナーでは、田畑が純粋に気になった点について僕が答えているので参考にしてほしいですね。
田畑 細かいことを言えば、漫才の言葉遣いや言い回し、藤本がしてくれる解説の表現も、僕が読んでわからへんところは伝えたりして書き直してもらったので、大変やったと思います。さっきも言ったように、藤本はわからへんことがわからへんっていうのがありますから。
藤本 (田畑のわからへんっていうところは)僕にとって、英語を聞いてるみたいな感じでした。
田畑 ははは! この時だけは、僕のほうが立場が上でしたからね。わからへんことを棚に上げながら......。
藤本 「わかれへんねんぞ!」って強気に言いきってきました(笑)。で、とにかくわかりやすいものをつくろうということで、このかたちに。当たり前すぎて、先生に質問できなかったところを突いた1冊ですね。
田畑 漫才は数学をわかっている人とわからへん人の会話劇なんで、得意じゃない人も入りやすいんじゃないかなと思います。例えば、自然数と整数の違いってわかりますか? 最初の項目に書いてあるので読んでほしいんですけど、僕、そこはもう完璧です!
藤本 そこから先は、本書17ページを開いてもらえれば。......こんな言い方するのも、初めてで面白いですね(笑)。

――藤本さん、田畑さんのわからないっていう主張は理解できるようになりましたか?

藤本 おぼろげながら......。わかることが当たり前だと思わなくはなりましたね。
田畑 これ、めちゃくちゃ腹立つ表現ですね!
藤本 (笑)ここが引っかかったら、確かにこっちはわからへんなるなって(わからない理由が)見えてきたところはありました。
田畑 藤本とは中学の同級生なんですけど、ノートは人に見せないタイプやったんです。僕は貸したり借りたりしてたんですけどその輪に入ってこず、100点を取ってた。僕からしたら、"ついに藤本が今までやってきたことを明かしてくれた!"っていう感激も、今回はありましたね。

――田畑さんはいつから数学が苦手になったんですか?

田畑 高校1年生の4月に転びまして......。実は中学生までは好きやったんです。パズルを解いてる感覚で楽しかったんですけど、高校で出会った先生と相性があまりよくなくて、数学には触れずに歩んできました。けど今回、久々に触れてみたら楽しかった。
藤本 つくりながら「あぁ、これそうなんや!」って言うてて。"よかったな。中学生にも伝わるな"って感じましたね。
田畑 いやいや、俺もう32歳で色々と経験してるから!(笑)

――(笑)藤本さんの思う数学の面白さは、どんなところにあるんですか?

藤本 仕組みを理解できれば、色々と応用できるところですね。社会とか国語は1つ覚えたら1問しか解けないですけど、数学は1つの考え方さえ覚えれば色々と解けていけるのは面白いと思います。パズルみたいで。
田畑 バズル......さっき俺が言うたけどな。
藤本 ......田畑のパズル発言、消しといてください!
田畑 ははは! これ、藤本から聞いた話なんですけど、先人達があれやない、これやないと色々考えた最終系が数学らしいんです。昔の人達が苦労した恩恵を受けて研究してきた、いちばん効率のいい勉強法をさせてもらってるんやっていうのを知ると、ありがたみも感じますよね。
藤本 100年前とか1000年前には知らんかったような最先端のことが今、中学生で勉強できているんですよ。本の中にあるものでいうと、無理数。2000年前、ピタゴラスは数学の学派みたいなのをつくって弟子を募っていたんですけど、そこで「無理数は存在しない」って主張してたんです。で、「でも、あるんじゃないですか?」って反論した弟子を殺してたらしいですよ。
田畑 えぇーー!
藤本 「そんなはずはない。私の論理と反する」って。今は、無理数について自由に考えることができますからありがたい話ですよね。

――確かにそうですね。漫才部分も、お2人で話し合ってつくっていったんですか。

田畑 いつも通りの感じでネタづくりしました。最初、試しにつくったものを(編集担当に)読んでもらったんですけど、面白いと言ってもらえたのでそのまま他の漫才もつくっていった感じですね。
藤本 で、できた漫才を監修の先生にも見てもらったんですけど。
田畑 監修してもらった東京理科大学の川村(康文)先生がイケイケな方で。「最高です! めちゃくちゃ面白かったです」って言ってくれてなぁ?
藤本 うん。全部で11本あるんですけど、3本くらい連続でいい出来やと感じてくれたらしく、「絶好調ですね! その調子でどんどんいきましょう」って面白がってくれて。
田畑 「名著です!」って絶賛してくれました。

――大人になって思うことですけど、実生活の中で数学とか理系の勉強って意外と必要になりますよね。でも、そういうことがわからず、数学から離れてしまう人も多いと思うんです。

田畑 将来、どんな役が立つのか。そういうことって、学校で早めに教えたほうがいいですよね。この勉強をやればこの職業に繋がっていくっていうのを羅列したほうが、勉強するイメージも湧きやすいのに。
藤本 文系でも経済学部とかに進むと、めっちゃ数学使いますもんね。
田畑 まさに、僕がそうでした。
藤本 あ、大学の学部、経営か。
田畑 そうそう。で、経済の授業面白そうやけど、数式使うから無理やんっていうこともあった。やから、ほんまは数学ってこういうところで必要やねんでって事前に教えたほうがいいなと思います。
藤本 この本は、漫才で日常的なことを使ってわかりやすく数学を説明しているので、文系を選んで後々、理系を勉強しなければいけなくなった人の役にも立つかもしれないですね。あと、学生時代って「勉強なんか、どうでもええねん」って言うことへのカッコよさがあるじゃないですか。
田畑 あるある!
藤本 勉強できるキャラクターは割と悪役で。
田畑 それかサブやな。いちばんいい感じに描かれてるのは、(『ドラえもん』の)出来杉くんちゃう?
藤本 うんうん。野球に打ち込むエースのように、勉強に打ち込む主人公が描かれることはあんまりないですよね。ただ、この本やったら勉強してることがバレへんかも。「お前、中学数学の参考書持ってるやん!」ってならへんから、勉強しやすいかもしれないですね。
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――こんなところに注目して読んでほしいっていうポイントはありますか?

藤本 最初は漫才だけ読んで、数学に興味を持ってきたら「なんでここはこうなるのか?」って疑問を持った章を読んでもらうっていうのが、入りとしてはいいかもしれないですね。あと、学校でやってるけど訳わからへんっていう分野があれば、噛み砕いて説明しているので理解しやすいと思います。で、理解ができたら、問題集を解いてもらえばいいんちゃうかなと。
田畑 ほんまに、そんな感じで読んでほしいですね。因数分解とか普通にやってるけど、これ一体何をやってるねんって疑問の思う瞬間ってあるじゃないですか。そういうとこともわかりやすく書いてるので、基本に立ち返りたいときに読んでもらいたいなと思います。
藤本 数学って、中学から大学まで基礎を積み上げて勉強していくものなんです。けど、最初に穴にハマると、全部わからなくなる。中学3年生になってからや、高校に入ってから先生に改めて聞くのははばかれるという人の助けにもなるんちゃうかなと思います。入学祝い、進学祝いにもオススメです。
田畑 僕は学校の図書室に置いてほしいんですよ。漫画でわかる歴史シリーズみたいなのってあるじゃないですか。僕らのも、漫才でわかるシリーズとして置いてもらえたらなと。
藤本 そうですね。で、最初に読む数学参考書として、手に取ってもらえたらいいですね。

――帯のコメントは、ジュニアさんが書かれていますが。

田畑 そうなんです、嬉しいですね。
藤本 僕がジュニアさんの家庭教師をやらせてもらっていたご縁で、書いていただきました。第1章の「正負の数」を引用したコメントを書いてくださって......。ただ、ジュニアさんにつくった漫才を読んでもらったんやなと思うと、ちょっとドキドキしてきます。
田畑 確かに! それドキドキするわ。

――(笑)ちなみに、漫才に数学が役に立つ部分はありますか?

田畑 どうやろ?(笑)考え方として、比例は当てはまるよな? X軸とY軸をボケとツッコミやとしたら、どんどん展開が広がっていくうちに笑いの量も広がっていく......そういうイメージで、ネタをつくりますけどね。
藤本 彼は比例のイメージらしいですけど、僕は指数関数のイメージですね。
田畑 一緒やん!
藤本 一緒ちゃうのよ......。指数関数はグッと上昇するねん。
田畑 確かにグイーンと上がる感じはあるけどな。あとは......考え方というか作り方に、数学でやっていたようなロジックで構築する感覚が応用されて、活かされている感じはあります。そういうベースは、数学で養われている気はしますね。
藤本 文章を文字で表すっていうシンプルに見通しを立てることが数学なので、確かにネタの考え方に繋がりがある気はしますね。林修先生って現代文の先生ですけど、理系を専攻してる方なんですよ。
田畑 元々はそうやんな?
藤本 うん。数学が得意で、数学を使って論理的に現代文を解いてるんです。やから、文章を読み解く時、数学力は必要なのかもしれないですね。とにかく、数学ができると選べる仕事もたくさんありますから。
田畑 うん、損することはないですから、今からでもこの本で勉強してもらいたいですね。
藤本 で、漫才の台本も11本載ってるので学年会とかでやってもらえれば。

――それ、いいですね。「あなたの街に"住みます"プロジェクト」の一環で小学校で漫才教室を開催してますけど、そういうところでやるといいのかもしれません。

田畑 確かに。数学って発表する授業がないイメージやから、学校で取り組んでもらえたら嬉しいですね。各都道府県、どこでも行きますんで、そういう依頼もお待ちしてます。
藤本 ダブルヘッダー、トリプルヘッダーで行かせていただきます!

――では、最後にニュースセンターを読んでくださっている方々へ、改めてPRをお願いします!

田畑 数学がわからない人、途中でつまずいた人、もちろん数学がわかる人にも楽しんでいただける本になっております。皆さん、ぜひ買ってください。このインタビューを読んだという方は、1人5冊買ってください!
藤本 いい大学を出たメンバーでつくった本なので、持っているだけでご利益があります。
田畑 え、こんだけロジックや言うてたのに、最後にご利益?
藤本 ははは! 学問の神様が宿っている本です。1冊買えば私立大学、2冊買えば国立大学、3冊買えば東京大学に......。
田畑 いやいや、そんなコスいことせんでも!
藤本 受かる可能性が高くなりますので(笑)、お守りのつもりでも買っていただけたらなと思います!
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【田畑藤本】

2017年2月24日 (金)

トークライブのゲスト出演を記念して、相席スタート×真城ひなさんをインタビュー! ケイ「下品じゃない表現に共感してます」

3月10日(金)、東京・ヨシモト∞ホールにて開催される相席スタートによるトークライブ『相席ナイトクラブ』初のゲストとして、漫画家・真城ひなさんの出演が決定しました!

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(向かって左:真城ひなさん/中央:相席スタート・山添寛/相席スタート・山﨑ケイ)

相席スタートは、真城さん著『まいちゃうわマチコさん!』初の紙版単行本(集英社刊/2月24日発売)の帯コメントに登場。さらに、集英社のサイト(http://cookie.shueisha.co.jp/machiko/)では、マチコさんさながらのOL服をまとった山﨑ケイとスーツ姿の山添がコミカルなやりとりを写真、動画で披露しています。

上記の撮影でシンパシーを感じた真城さんに、相席スタートがゲスト出演をお願いしたことにより、このたび実現。このゲスト出演を記念して開かれた相席スタートと真城さんによるお茶会(?)ではスイーツを食べながら、かなり過激な恋愛トークが繰り広げられました。

真城さんは、今回がなんと初顔出し。バレンタインが終わったばかりの2月某日ということもあり、手づくりクッキーの差し入れをプレゼントされた相席スタート。食用インクで描かれたマチコさんやキノコに、「すごい!」と大カンゲキです。
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 *  *  *  *  *  *

――お三方は、2月24日(金)に発売された紙版『まいっちゃうわマチコさん!』関連の撮影で一度お会いしてるんですよね。

山添:そうです。作品を読ませていただいて、ケイさんにピッタリだったというか。いいマッチングを考えていただけたなという気持ちでありがたかったです。
ケイ:そうそう。作品は......ご本人の前で言うのもなんですけど、超くだらないじゃないですか。
真城:はははは!
ケイ:下ネタだけど、下品じゃないところに勝手に共感していて、お会いする前はどんな人が描いているのかなと思ってたんです。もしかしたら男の人なんじゃないか。女の人だとしても偏屈っぽいというか(笑)、そんなイメージを持ってたんですけど、すごくかわいらしい人がいらしたんでビックリしました。
山添:まぁ、見た目だけかもしれないですよ。話を伺ってたら、だいぶ怪しさがありましたもん。
真城:うふふ。相席さんはテレビでよく拝見していて『Mー1グランプリ2016』も観ていたんですけど、まさか帯を引き受けてくださると思ってなくて。相席さんのネタは上品な下ネタっていうか、オブラートに包んだ感じでエッチなことを言ってる。ケイさんも言ってくれてましたけど、私も信条としているところだったので通じるもんがあるなと感じました。

――帯の撮影は、どんな感じで盛り上がったんですか。

山添:撮影時のケータリングって普通、お菓子、お茶、お水とかを用意していただくことが多いんです。けど、今回は"バナナ"とか"キノコ"とか全部、下ネタに引っかけたものばっかりで。
ケイ:"おしゃぶり昆布"とか"ちんすこう"とかね。
真城:ちんすこうは"ミルクがけ"だったんですよぉ。
山添:ふわぁ〜! さらに1つ深みがあった。
ケイ:(笑)全部、何かに引っかかってるから、どう引っかかってるかをみんなで考えたりして。たとえば、「梅はなんだろうね?」「わかった、カリカリ梅だ!」とか、そんな楽しい現場でした。その時、「伝えるためのニュアンスを考えるのって大変じゃないですか?」って聞いたら、真城先生が「穴はひととおり考えました」とおっしゃっていて。
真城:ニュアンス的に感じ取ってほしい穴と棒――ドーナツとかマンホールとか――は大体出尽くしちゃったんで、探しつづけてるんですよ(笑)。
ケイ:で、「私、チンゲンサイは使いたくなかったんです。でも、ほかに出て来なくて使っちゃいました」っていう謎の悩みも聞きました。私の中で"これは下品だけど、これはオッケー"っていう境界線みたいなものがなんとなくあるんですけど、真城先生も持っていらっしゃるとは。
山添:ストレートに言うのがはばかれるっていう、女性ならではの気持ちですよね。
ケイ:そうそう。読んでいる側としては"ちんすこうもチンゲンサイも一緒じゃん"と思っちゃうかもしれないですけどね。
真城:女性が読んで、下品に思われないことを大事にしていて。チンゲンサイはちょっと......ナイチンゲールならまだいいですけど。
山添:その差がわからない!(笑)
ケイ:最初から隠されてないっていうのが引っかかる、ってこと。
山添:なるほど!
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――(笑)共鳴する部分があったんですね。

ケイ:はい。お互い悩んでいることを、ライブで話したいなと思いました。
山添:先生は掘ったらいろんなエピソードが出て来そうなんで、今回『相席ナイトクラブ』初のゲストとして出演していただきたいなと思って、声をかけさせてもらったんです。見た目とのギャップもありますよね? あの作品を描きそうにないビジュアルやから、余計に面白いっていうか。
真城:あ、本当ですか。ありがとうございます!
ケイ:元々、『りぼん』で描かれてたんですよね?
山添:『りぼん』は何歳から何歳くらいまでが読むものなんですか?

――小中学生の女の子ですかね。まだ恋を知らないような、夢見る女の子が読むマンガ雑誌という印象はあります。

山添:ほぇ~!(笑)えらい世代を飛び越えはりましたねぇ。
真城:デビュー作は『天使サマにお願いっ!』ですから。
ケイ:ふふっ、そういうところも面白いですよね。私たちの場合は、こんな芸風になるつもりじゃなかったというか。気が付いたらこうなってたんですよ。
山添:トンネルを抜けたらそこは......的なね?
ケイ:そうそう。私に関しては"ちょうどいいブス"って言われるようになって、確実に変わりました。"ちょうどいいブスっていうのが、私の外見の個性なんだ"と思って、"ちょうどいいブス"が"酔ったらイケる"っていう意味だと知ってから、"イケる"っていうことについていろいろと考えるうちに辿り着いた感じなんです。真城先生は『天使サマにお願いっ!』から、どうやって『まいっちゃうわマチコさん!』に辿り着いたんですか?
真城:基本的な自分自身のベクトルみたいなものは、最初から変わってないんですけど......。デビュー当時は"あこがれの『りぼん』で描くんだ!"っていう意気込みと"『りぼん』の枠を外れたくない"っていう思いが強かったんです。けど、歳を重ねるごとに理想と自分の描くものが乖離していって。『まいっちゃうわマチコさん!』の1つ前の作品は、中学生の女の子とハムスターが戯れる作品で、段々とムリが......。私生活では男の人に騙されたり、二股されたりしてる私が、こういうマンガを描いていられないと思ったんです。だから、自分に素直になったってことなんですかね。
山添:なるほど。マンガと先生自身が擦り合わされたんですね。今は楽になりました?
真城:昔に比べると楽です。今は描いている週に、男の人から言われたムカつく話をマンガに盛り込んだりしてます(笑)。
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――マンガに実体験や周囲の体験を活かすことは多いですか?

真城:そうですね。先週、お1人さまオッケーの婚活居酒屋に行ったんです。
ケイ:え、1人で!? すごっ!
真城:男性3人に対して女性7人くらいの混み具合で、男の人とは話さなかったんですけど、女の子と仲よくなっていろんな話を聞かせてもらって。で、「今度、合コンしましょう」って意気投合しました。あと、積極的にナンパをされに行くこともあります。ピッチピチの服を着て。
ケイ:されます? 実際。
真城:そういう服のせいか、割と。以前、危ない目にも遭ったんですよ。新宿でナンパされて(以下、刺激的なので割愛)......勉強になりました。
ケイ:えぇ~~! ははははは!
山添:ふははは! すごい! けど、男性として意見をさせてもらうなら、先生が悪いと思います。
ケイ:悪くはないと思うけど、確実にウソつかれてるのわかるのに、そんな男性に付いていっちゃうのはちょっと......ですよね。
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――真城先生って、めちゃくちゃモテそうですけどね。手づくりクッキーのプレゼントなんて、すごく女性らしいですし、服装もかわいらしい。アクセサリーも細やかに付けていて、ネイルもキレイ。女性としてサボってない感じするじゃないですか。

ケイ:そうそう。外見だけ観れば、いちばんモテそうなタイプ。胸も観て不自然じゃないくらいの感じっていうか。ちゃんとインして胸の大きさをわかるようにしてるのもいいじゃないですか。
山添:なんでケイさん、男目線で話してんの?
ケイ:(笑)派手じゃなくてイケそうな感じがあるでしょ。良く笑うし、下ネタもイケるけど下品じゃない。これでモテないのは、何か中身に問題ありますよ。
真城:男性から「癒し系だと思って付き合ってみたけど、全然癒されなかった」とは、よく言われます。
山添:わかる! 喋ってすぐ、けっこう過激な感じがしましたもん。
ケイ:どういう人がお好きなんですか。この前お話しした時、顔はディーン・フジオカさんが好きだって言ってましたよね。超イケメンですけど、タイプっていう訳ではないんですよね?
真城:ただただカッコいいなと思うだけです。ああいう人が目の前にいても、なんにもできない。息の吸い方も忘れちゃいそうなんで、もう少し庶民派の男性がいいんですけど......。好きなタイプ......正直、誰でもいいんですよ。ちょっと優しくされると、すぐ好きになっちゃう。
山添:あの......先生、それ絶対言うたらあかんヤツです。その返し、コンパでは絶対に使わないでください!

――ケイさんから、オブラートに包む言い方を教えてもらうといいんじゃないですか?

山添:それ、いいかもですね。ケイさん、「誰でもいいんです」ってどう言い換えればいいですか?
ケイ:「タイプは......特にないんです。でも、すぐ好きになっちゃうんですよねぇ」とかかな。「好きって言われたら好きになっちゃうんですよね、どんな人でも......」とか囁くのもいいかも。
山添:これ、男性はキュンと来る! こういう言い方にしたら、モテ度が変わると思いますよ。......トークライブでこのコーナーやってもいいかもしれないですね。
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――来場する女性も男性も勉強になりそうです。かなり盛り上がってますが、この続きはトークライブでぜひ!

山添:そうですね。当日は、真城先生とケイ先生によるトークを楽しみにしていただければ!
ケイ:こだわりの共通点、女性としてどうかなって思う部分など、いろいろと話したいですね。私に共感する人、真城先生に共感する人、どちらにも共感しない人......それぞれ感じるものがあるはず。ぜひ多くの人に観に来てほしいです。
真城:トークライブでは、女性としてのテクニックを伝授していただきたいですし、私のいろんな暴露話も聞いていただければ。女性にも男性にも共感してもらえるようなお話がたくさんできればいいですね。


●書籍情報
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単行本『まいっちゃうわマチコさん!』
著者:真城ひな
価格:700円(税抜)
集英社刊
※本作連載は「マーガレットchannel」(http://margaretbookstore.com/ext/ch/comic30/index.html)にて配信中!



【相席スタート】

2017年2月10日 (金)

DVD『シソンヌライブDVD「シソンヌライブ[cinq]」』発売決定!! じろう「『ばばあの罠』は何年かに1本できるネタ」と語る!

2016年に東京、金沢、大阪にて開催した『シソンヌライブ[cinq]』が、4月5日(水)にDVDとしてリリースされることになりました。

本作にはシソンヌの2人が『シソンヌライブ』を始める以前から、単独ライブ開催を目標としていた東京・本多劇場での様子を収めたもの。クオリティの高いコントはもちろん、今まで以上に独創的な世界観と大きな劇場ならでは豪華なセットを使用した舞台演出を思う存分、楽しんでいただける1枚となっています。

2月某日、都内のスタジオにて本DVDの特典である副音声の収録を終えたばかりのシソンヌを直撃しました!
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『シソンヌライブ[CINQ]』を改めて鑑賞した感想を訊くと、長谷川は「楽しかったです! そんなに時間は経ってないんですけど、新鮮な感じも懐かしい感じもして」とコメント。ただ、全編通して映っていた自身の首の後ろにあったデキモノが気になったようで、「(舞台だと見えないけど映像だと)あんなに気になるんだと勉強になりました。次からはメイクさんに隠してもらうようにします」と笑います。一方、じろうは「前半にじっくり観なきゃいけないネタが多かった気がしたので、何かしながらダラダラ観られるもの、ちょっと目を離しても笑えるネタが1本くらいあってもよかったのかな」と反省しつつ、「全体的にバランスが良かったですね」と総括しました。

目標として掲げていた本多劇場での単独ライブを実現した訳ですが、「当時は"あのデカいステージに2人だけだから"どうしよう"と不安に思っていたけど、思っていたよりもクリアできていたと思います」と自信を覗かせるじろう。さらに、「もっとやれることもあると思うので、次回に活かせたら」と、4月に開催が決定している次回の単独ライブ『シソンヌライブ[six]』を見据えます。

これまでより大きな劇場での単独ということで、気を付けたのはコントの見せ方。「『ばばあの罠』は、相方も本多劇場の大きさを意識してつくったと思う」(長谷川)「本多劇場のあとに、金沢、大阪でも(単独を)やりましたけど、改めて"あの大きさにしてはやりやすい劇場なんだな"と思いました。やりたいと思ったことはなんでも、スタッフさんも含めて実現してもらいましたから」(じろう)とこの日、映像を観て改めて手応えを感じた様子。長谷川が「(劇場の大きさを)持て余してる感じもそんなにはなかったし、本多に負けてる印象もなかった」と言えば、じろうは「普段はコントをどう見せるかは考えないというか、台本(を面白くする作業)に集中してるんです。けど、今回は舞台もいろいろとやっているスタッフさんからいろんな人に見せ方を教えてもらったりできて、自分達もレベルアップできたと思う」と語ります。
そんな中、長谷川が気になったとは「大きい劇場だからこそ、もっと動き回ってもいいのかな」という点。「というより、年齢的に動けてないというのもあった。副音声の収録中に相方も言ってましたけど、自分が思い描いていたよりも全然動けてなかった」と続けると、じろうも「思ってた半分くらいのスピードでした」と苦笑いしました。

それぞれお気に入りのコントを訊ねると、「全部いいけどなぁ」と言いながら大いに悩む2人。長谷川は「台本でっていうより立ち稽古して良くなっていったのは『家具屋』。『ヒーローインタビュー』も今までにない感じの掛け合いが観られて新鮮ですし、『てんぷら』の1つのボケでずっとやっていく感じもいいですよね」と言いながら「でも、『ばばあの罠』はお客さんもすごく笑ってくれたのでやってよかったかな」と笑顔。「個人的には『てんぷら』が好き」と言うじろうも『ばばあの罠』を挙げて、「計算ではなく、笑いになったコント。あんなにウケると思ってつくってなかったですよ。あのネタはもうつくれないですね。何年かに1本思いつくいいネタってあるんですけど、そんんなネタです」と話します。
副音声の収録では、コントに関係ない話もしていたよう。「今回はずっと身長の話をしてましたね」(長谷川)「もっとちっちゃかったら、面白いおじさんになれたのに、とか」(じろう)と語りつつ、映像映えするコントの数々に「今までとは違って見えたのは良かった」(じろう)「劇場まで観に来てくれた方にも、DVDでまた観ていただきたいですね。後ろに書いてあることとか細かい小道具まで隅々とチェックいただければ! 僕の首のデキモノを追う日も、1日つくってもらってもいいかなと思います」と呼びかけました。

明日11日(土)からは、いよいよ『シソンヌライブ[モノクロ]2017』がスタート!
「ネタをつくっている時に、"これは『~[モノクロ]』でしかできないネタだな"と思っていて。面白いと思いますよ」と現時点で手応えを感じているじろう。「用意されてない物を、あるテイでやる面白さっていう発見があって。小道具とかが用意されていたら笑いにはならなかったけど、なかったことで成立する笑いってあるんだなと思いました」と語ります。
長谷川も「小道具がないなりの工夫はすごくあると思います」と同調。チケットも各地売れ行き好調で、「広島でも売れてくれて良かった。売れてくれないと、チケットが売れないこと、『ぶちぶちシソンヌ』って観てもらえてないのかなっていうこと、その2つでショックをウケるところでした」と完売にホッとしつつ、「今まで行ったことがない札幌、福岡とかもばばーんとチケットが売れてくれてよかった。楽しみです」と意気込みました。

DVD『シソンヌライブ[cinq]』の購入特典として、明日からスタートする『シソンヌライブ[モノクロ]2017』、4月5日(水)~9日(日)まで東京・本多劇場で行なわれる『シソンヌライブ[six]』で公演後3ショットの写メ撮影会&握手会を実施予定。ぜひとも2つのライブとともに、DVDをお楽しみください!
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【シソンヌ】