『超新星LIVE TOUR 2017~DUAL~』@中野サンプラザホール ツアーファイナル オフィシャルレポート
超新星のユナクとソンジェが16 日、東京・中野サンプラザホールで、「超新星LIVE TOUR 2017~DUAL~」のファイナル公演を開催しました。
9 月6 日の広島公演を皮切りに、鹿児島、福岡、名古屋、神戸、そして東京と駆け抜けてきた2 人は、8 月30 日にリリースした新ミニアルバム『2Re:M』(ニ・アール・イー・エム)の収録曲を中心に、それぞれのソロ曲や超新星の曲など、生バンドの演奏をバックに、バラエティーに富んだステージを展開。
アンコールでは、12 月に再び名古屋、大阪、東京で2人のツアーを開催することを発表し、歓喜に包まれる中、「DUAL ツアー」をしめくくりました。
客席を埋め尽くした約2500 人のMILKY WAY(超新星のファン)のペンライトが揺れる中、白い幕が上がるとステージに設置された階段上にユナクとソンジェが登場。悲鳴に包まれる中、「Don't look at me bad」でライブはスタートした。
バックダンサーを従え、スタンドマイクを使いながらリズミカルなダンスを披露する2人。曲の途中でユナクが「東京のみなさん、元気ですか!? きょう最後の日だから盛り上がる準備はよろしいですか?」と煽る。
大きな歓声が会場に響きわたると、「OK レッツゴー!」と叫んでソンジェとともにノリノリに歌い、踊った。そのまま軽快なダンスナンバー「Dancin'」、そして、「最後の花火」と新アルバム収録曲を続けざまに3曲パフォーマンスすると、会場の熱気は早くもヒートアップだ。
歓声の余韻が残る中、ソンジェが「ハイ、MILKY WAY のみなさん、こんばんは! 君たちは?」「MILKY WAY!」「僕たちは、超新星で~す」と恒例のコール&レスポンスで、まずはMILKY WAY との絆を確認した。
ユナク&ソンジェの"お兄ちゃんず"による約1年ぶり2回目の全国ツアーも東京2日目のこの日がいよいよラスト。ユナクが「ソンジェ君、(ツアー最後の日が)来ましたね」と話しかけると、ソンジェは「ハイ、来ました」とニッコリ。お互いに「お疲れさま」とねぎらうと、ユナクは「無事にここまで来られて、すごくよかったなと思います」と感慨深げ。
「明日も明後日も歌うことがないから、きょう全力で行くんで、みなさんよろしくお願いします」とあいさつすると、大歓声に包まれた。ソンジェは「2回目だから、初めてのライブよりは安心しましたけど、今でもちょっと緊張してます」と告白。ユナクが笑いながら、「緊張してるの?」と聞くと、「汗が出るじゃん」と照れ笑い。「でも、みんなのおかげで最後まで頑張れると思います。みなさんがちょっと大きい声で応援したらもっと頑張りますんで、踊りますんで、よろしくお願いします」と宣言し、大きな拍手を浴びた。
今回のツアータイトル「DUAL」については、ユナクが「1つを2つに分けるっていう意味なんですけど、僕たちせっかく2人だけの超新星のライブなんで、6人バージョンじゃない2人だけの色をみなさんに見せたくて、今回は『DUAL』ってタイトルに決めました」と説明。すかさず、ソンジェが、「君の色は何ですか?」と質問。
ユナクはちょっと考えてから、「僕の色は...赤!」。ソンジェについてユナクが「黄色かな」と言うと、会場からは一斉に「え~」とブーイングが...。「ソンモ君が黄色? ジヒョクもたまに黄色だよね。ぐちゃぐちゃだよね。ごめんね」と謝り、「ソンジェはスカイブルーみたいな感じだよね」と言い直すと、客席も「あ~」と納得だ。続いてソンジェがライブの内容を紹介。
「今回は、僕たち超新星の曲もたくさん歌うし、僕とユナクの新曲もたくさん歌うし、ソロステージもあるし、ユナクのスペシャルなラップなどいろいろありますので、期待してもいいですよ」と自信を見せた。
ライブに戻り、切ないバラード「サヨナラの意味」「愛してると言えないまま君を愛してた」をしっとりと歌いあげた。超新星のボーカルチームを引っ張り、ミュージカルでも活躍している2人。感情豊かに切々と歌い上げる表現力、そして観客を圧倒するパワフルなボーカル力にはさらに磨きがかかり、客席も2人の歌声に聴き入った。新アルバムのリード曲「Song for you」でも声質が違う2人の声が絶妙なハーモニーを生み出し、客席をユナク&ソンジェワールドへと引き込み、「YOU」「君と帰る場所」へとつないだ。
ソロのステージでも魅せた。先陣を切ったのはユナク。日本語のラップを刻んだ後、「アー・ユー・レディ?」の掛け声とともにハードなロックナンバー「スリル☆クエスチョン」からスタート。汗をほとばしらせながらワイルド&セクシーに激唱する。「Come on!!!」「ビタミン チョコレート」そして、「Because of you」をメドレーで歌い、さらに汗だくに。それでも、「この瞬間だけは汗を気にしない。化粧? 気にしない。たったひとつ、みんなの目線だけ気にしてる」とキザなセリフで悲鳴を誘った。ソロのラストは「このまま君をみつめていたい」でしめくくった。
続いてソンジェの登場。オープニングは自身の主演映画「Guest house」のイメージアルバム収録曲「I LOVE YOU」。続いて「BLIND」「Good Time」を披露。客席のアツい反応に「よかった」と笑顔を見せると、右手の小指側の側面に描いた「MW♥」の文字を見せながら、「みなさんのために"タトゥー"をしました」とアピール。実はこれ、入隊中のソンモが、MILKY WAYの設立9周年の記念日を祝福するため、そして、全国ツアースタートさせたユナク&ソンジェにエールに送るために今月1日と7日にTwitter にアップした写真に描かれたものと同じ図柄。それだけに、ファンは大興奮だ。
さらにソンジェは「ソロステージのために僕が初めて発売したアルバムの中にある、あんまり人気はなかったんですけど、すごくノリノリな感じで...」と自虐コメント。会場からは即座に、"そんなことないよ"という思いが込められた「え~」の声があがったが、「でも、みんなは一番好きな曲が『愛を叫ぶ』だったし、『Good Time』が一番下でした」と笑わせ、「でも、すごくノリノリな感じですし、みんながすごく盛り上がってくれて本当に楽しくやれました」と微笑んだ。
カバー曲にも挑戦。「実はロックがすごく好きなんでロックの曲を準備しました」といってflumpool の「夜は眠れるかい?」をエネルギッシュに披露。ソロのラスト曲は「愛を叫ぶ」。力強い歌声と魅惑的な高音ボイスで魅了した。曲のエンディングではユナクがステージ後方から現れ、「ソンジェを叫ぼう~」と歌いながら階段を降りて合流。
再び2人のトークが始まると、ユナクが「僕たちのミルキーへの愛が見えますか」と言って、右手を見せるとソンジェ同様に「MW♥」の文字が...。これには客席からさらに大きな歓声が上がった。
盛り上がる会場が落ち着いたところで、ユナクは「オーラスなんでちょっと切なく寂しい気持ちもあるんですけど、この時間、みなさんと大切な思い出を作って、きょう無事に終えることができたらうれしいなと思っています」。そして、今年1 月25 日にリリースした2人にとって初のミニアルバム「Yours forever」のリード曲で清水翔太がプロデュースした「君じゃなきゃ」をしっとりと歌い上げ、「The Answer」へ。ブリッジ映像を挟んだ後の「シュビドゥバ♪」では、上下白の衣装にチェンジ。ユナクは一輪の赤い花を手に持って登場し、客席のファンにプレゼント。ソンジェはアンブレラを手に登場。そユナクもアンブレラを受け取り、華麗なダンスパフォーマンスを披露した。「Winter paradise」では1階の客席扉から2人が登場。大きな悲鳴に包まれる中、ファンたちと触れ合いながら通路を歩いてステージへあがる演出でファンを喜ばせた。
2007 年9 月に韓国でデビューしてから10周年、2009 年9月に「キミだけをずっと」で日本メジャーデビューしてから今年で8周年を迎えた。昨年4月から6月にかけてゴニル、ソンモ、グァンス、ジヒョクが相次いで入隊。その一方で、同5月にソンジェが除隊した。現在は6人組が2人で活動するという一大変革期を迎えているが、ユナクとソンジェは、超新星としての活動はもちろん、ソロでもそれぞれアルバムをリリース。さらにミュージカルやドラマ、映画と幅広い活動を続けて、4人の空席を埋めている。
新アルバム『2Re:M』でもオリコンデイリーアルバムチャート2位(8/29 付)を記録、ウィークリーでも4位(9/11 付)にランクインするなどしっかりと結果を残した。
4人が戻るまで、ユナクとソンジェはフル回転で超新星の名を守るつもりだ。ソンジェは今月ソロ写真集「Day's」を発売。
10月には2人で大阪、東京、仙台でファンクラブ限定ファンミーティング「MILKY FES★2017」を開催する。11 月には大阪サンケイブリーゼで上演されるミュージカル「INTER VIEW」に出演する。
もっとも、完全体の超新星が復活する日が着実に近づいているのは確か。本編最後のトークでユナクは、つい最近ゴニルから連絡が来て、「『僕たち除隊したらアリーナ行きましょう』ってみなさんに伝えてください」と頼まれたことを明かした。するとソンジェが、「アリーナ? 大丈夫かな」と思わずポロリ。
ユナクも「わからない」と即答したが、「4人戻ってきたらまた行きたいね。(横浜アリーナで公演した)2010 年みたいにさ」と7年前を振り返り、新たな夢を思い描いた。そして、「メンバーに早く会いたいですね」とも。「4人が帰って来たらうるさくなるよ。いまが幸せかもしれない。みんな個性が強すぎて」とボヤいたりもしたが、「あと4カ月でゴニルが出てくるし、6カ月後にグァンスとジヒョクが、その後、もーちゃん(ソンモ)が出てきます。そうしたら6人でみなさんとライブで会えることになりますよ。ヤバくないですか」と6人で活動する日が待ちどおしくて仕方ない様子。「元々は6人のグループなのに、いつも2人か5人しかいなくて、やっと来年6つの星が1つになります。すごく楽しみです。不安なとこ
ろも正直ありますけど。みなさんの応援が必要です。よろしくお願いします」と呼びかけた。
ソンジェは2017 年を振り返り、「2人なのでちょっと寂しいけど、すごく意味がある1年だと思います。2人だけで魅力をたくさん見せることができる1年だから、寂しいけどうれしい1年でした」と率直な思いを口にし、大きな拍手を浴びた。ラストスパートは超新星のヒット曲メドレー。「今回はみなさんがラッパーになってほしです。K&G(グァンス&ゴニル)、ジヒョクになってほしいです。みなさんよろしいですか? ソンモはボクたちが担当します」と言って、「Stupid Love」「WINNER」「Shining☆Star」を披露。MILKY たちの掛け声や声援も加わり、会場のボルテージは最高潮となる中、本編を終えた。
「超新星! 超新星!」の大合唱が続いた後のアンコールステージは、「Precious Love」でスタート。「クリウンナレ-キミに会いたくて-」は韓国語バージョンで披露した。あと1曲を残すだけとなった最後のトークで、ソンジェが「また(ツアーを)やろうかな」というと、客席から一斉に歓喜の声があがる。だが、ユナクは「それはダメです」とピシャリ。客席から不満の「え~!」が起こるが、「ダメです。ムリムリムリ」。さらに、「え~!」の声が大きくなる。じらしたところで、ユナクが「みなさんにお知らせがあります」と言うと、メインスクリーンに「超新星LIVE TOUR 2017~2U~」の12 月開催のニュースが! 客席では悲鳴と歓声が交錯するなど大興奮となった。
同ツアーは12 月26 日の名古屋国際会議場センチュリーホールを皮切りに、同27 日大阪オリックス劇場、29、30 日に東京国際フォーラムAで開催。ユナクは「アンコール公演ではちょっとつまんないから、まだ3カ月あるので、ソンジェ君といろいろ準備して、また新しい2人を見せられるようにします。東名阪だけなんですけど、ちゃんとした規模でやるのでその時もぜひいらしゃってください」と呼びかけた。
サプライズのニュースを伝えたところでいよいよ2人から最後のメッセージ。ユナクは「みなさんと会って8年が経ちました。でも6人でやったのは3年ぐらいです。ボクが入隊してから続々とみんな入隊しちゃって、みなさんを待たせてしまってすごく申し訳ないと思っています。でもその分、来年やっと4人が戻ってくるので、みなさんと6人でお会いすることができればいいと思っていますし、今もその計画をみんなで毎日毎日、相談しています。本当に今までとは違う超新星を見せたくて、6人で思い切りみなさんのために頑張りますので、そのときもぜひよろしくお願いします」と完全体での再会を約束。
ソンジェは「毎回、毎回、2人のツアーが最後だといつも思って、大切な気持ちでやりました。年末の公演もあるのでよかったと思うし、みなさんのおかげですごく頑張れました。ありがとうございます。そしていろいろ大変だと思うけど僕たちも頑張りますからみなさんも頑張ってください。これからも一緒に行きましょう! これからもみなさんそばにいてください」と率直な思いを伝えた。
そして、ラスト曲は「愛言葉」。会場全体が大合唱する中、感動のフィナーレ。ユナクとソンジェは「じゃあ、またね」「ありがとう、ミルキー」「アンニョン」と別れを惜しみながら約2時間40分に及んだファイナル公演の幕を閉じた。
●セットリスト:9/16 「超新星 LIVE TOUR 2017~DUAL~」@中野サンプラザホール
01. Don't look at me bad
02. Dancin'
03. 最後の花火
04. サヨナラの意味
05. 愛していると言えないまま君を愛していた
06. Song for you
07. YOU
08. 君と帰る場所
09. スリル☆クエスチョン ※ユナクソロ
10. Come on!!!/ビタミン チョコレート/Because of you ※メドレー ※ユナクソロ
11. このまま君を見つめていたい ※ユナクソロ
12. I LOVE YOU ※ソンジェソロ
13. BLIND-Good Time ※ソンジェソロ
14. 夜は眠れるかい? ※ソンジェソロ ※flumpool カヴァー曲
15. 愛を叫ぶ ※ソンジェソロ
16. 君じゃなきゃ
17. The Answer
18. シュビドゥバ♪
19. Winter paradise
20. Stupid Love
21. WINNER
22. Shining Star
(アンコール)
EN1. Precious Love
EN2. クリウンナレ-キミに会いたくて-(韓国語ver.)
EN3. 愛言葉