総勢20組の芸人たちがおもしろ競技で火花を散らす!白熱&爆笑の「漫劇大運動会〜きわみ組VSかける組〜」
9月27日(水)、よしもと漫才劇場にて、「漫劇大運動会〜きわみ組VSかける組〜」が開催されました。その名の通り、極メンバーと翔メンバーに分かれ、全20組総勢38名が、さまざまな種目でぶつかり合う漫才劇場版の運動会。客席を含む会場全体をフル活用し、3時間におよぶ熱戦が繰り広げられました。
MCを務めるのは、極チームのアインシュタイン河井と、翔チームの霜降り明星・粗品。イベント概要説明の後、さっそく選手入場です。
客席後方扉から、まずは翔チーム(霜降り明星・せいや、ヒガシ逢ウサカ、マユリカ、ネイビーズアフロ、ビスケットブラザーズ、さや香、からし蓮根、ダブルヒガシ、ちからこぶ、清友)が場内へ。プラカードを持つはずのリーダー・せいやは、なぜかカバンに入れられ担ぎ込まれます。舞台上でカバンから脱出したせいやは、なぜか黒タイツ姿。ヒガシ逢ウサカ・今井によると、閉所恐怖症らしく、カバンの中ではパニックに陥っていたとか。
続いて極チーム(アインシュタイン・稲田、ジュリエッタ、見取り図、ヘンダーソン、吉田たち、プリマ旦那、セルライトスパ、マルセイユ、守谷日和)が入場すると、見取り図・盛山の衣装に笑いとどよめきが。プリマ旦那・野村のミニオン風コーディネートも注目を集めます。守谷日和は意気込みをきかれ「頑張ってみよっかな...」と返すなど、オープニングから早くもボケ合戦の様相に...。
運動会の幕開けを飾るのは、やっぱり選手宣誓。「選手宣誓ニョッキッキ」と題し、「たけのこニョッキ」の要領で、「選手宣誓」「我々選手一同は」「スポーツマンシップにのっとり」「正々堂々と戦うことを誓います」「かける組代表○○」「きわみ組代表○○」これらのセリフをひとりもかぶらずに言えたら、運動会が始まります。しかし、初っぱなから何人もがかぶってしまい、前途多難。人数の多さに加え、ボケが連発されるため、なかなか進みません。大混乱で「このまま始まらないのでは...?」と不安がよぎるなか、なんとかクリアとなりました。
選手たちが挑むのは、全18種目! これらを4つのブロックに分けて行っていきます。最初のブロックMCは河井。1種目目は「複合競技リレー」です。1人がぐるぐるバット10回→2人ペアで洗濯ばさみを乳首に挟み繋がった状態で客席後方へ→別の2人ペアが手押し車で舞台まで戻ってくる→1人が低周波治療器を付けピンポン玉をスプーンで運び→再び別の2人が乳首洗濯ばさみで客席後方へ→最後に客席後方から別の2人が手押し車で戻ってきたらゴール!というルール。各チームから10人を選出します。
乳首洗濯ばさみに悶絶しながら客席を走る選手たちに、場内は大爆笑。一見、地味に見えて破壊力満点の低周波治療器で、野村もスプーンを持つ手が定まりません。それでも極チームが怒とうのスピードで圧倒し、見事、初戦を勝利で飾りました。
2種目目は「代行ギャグ合戦」。各チームが代表1名を選出し、他のメンバーが考えたモノボケを披露していく競技です。極チームからは、やはりこの人、守谷日和。翔チームからは、さや香・石井が登場しました。極チームからは、守谷日和のキャラやおなじみの口調を前面に押し出したギャグが続々。
一方の石井擁する翔チームは、ダンサブルなギャグで沸かせていきます。途中からは、ギャグ発案者も加わってのコンビプレー、チームプレーも飛び出し、河井から「加勢しないでください!」と何度も注意が。それでも乱入が止まらない舞台上は、大混乱となっていました。ここでも極チームが勝利!
「早着替えリレー」では、各チームから3人が、袖での早着替え→客席1周走でスピードを競います。着替える衣装は紙袋の中で、どんなものか開けてみるまでわかりません。極チームはヘンダーソン・中村、セルライトスパ・大須賀、稲田が、翔チームはせいや、マユリカ・阪本、ビスケットブラザーズ・きんがラインナップ。第一走者の中村とせいやは戦隊ヒーロー風、第二走者の大須賀と阪本は新郎新婦、第三走者の稲田ときんは謎のピチTに着替え、必死の形相で場内を爆走! きんはその体型ゆえ、Tシャツを胸より下に下ろすことができず。体型にぴったりフィットした阪本のウエディングドレス姿も笑いを誘っていました。
スポーツに欠かせないのがこまめな給水、ということで、「給水」という種目も。競歩のように歩きながら、ひとりまたひとりと給水していきますが、うち1つだけ超すっぱい水が混じっているという運試し系競技。ここでは盛山がハズレを引き当て、あまりの酸っぱさに吐いてしまい、最前列のお客さんに被害が...。全員が平謝りの場面となりました。
ブロックごとの舞台転換にもお楽しみが。両チームからくじ引きで選ばれた2名が、カラオケで美声を聴かせます。指名されたジュリエッタ・井尻ときんは、ぶちゃブリに応えて何とか『硝子の少年』を歌い切りましたが、井尻の外れ続ける音程に、何とも言えない空気が広がっていました。
2ブロック目は、MCに粗品、極チームからはジュリエッタ、見取り図、ヘンダーソン、マルセイユ、翔チームからはヒガシ逢ウサカ、ビスケットブラザーズ、からし蓮根、清友、せいやが参戦。さっそく「パンスト騎馬戦」からスタートです。両チーム2つずつ騎馬を作り、騎手が互いにかぶったパンストを取り合うゲーム。ジュリエッタ・藤本、ヘンダーソン・中村、せいや、今井のパンストをかぶった顔でまずひと笑い。
競技が始まってからも、チームメイトのはずのせいやのパンストを今井が必死で奪おうとするなど、舞台上はカオスと化していました。そんなハプニングも手伝い、極チームの勝利となります。
「早食い競争」では、両チーム3人で10個のハンバーガー完食が目標に。たくさん食べられそうな人、ということで、極チームからは盛山、ヘンダーソン・子安、マルセイユ・別府が、翔チームからはヒガシ逢ウサカ・高見、からし蓮根・青空、きんが参戦。始まってみると、6人とも「早食い」を感じさせない普段通りのスピードで黙々と食べ続けています。期待を集めたきんは、意外なまでの小さなひと口で、あまり戦力にならず。ピクルスだけを盗み食いし続ける盛山も謎を呼びます。制限時間内に食べ切った数は、それぞれ7個。最終的には選手の口の中に残ったハンバーガーがしっかり飲み込まれたところで判断し、またしても極チームが勝利しました。
7種目目となる「秋積み」は、秋っぽい絵柄の段ボール箱をひたすら積み上げて高さを競うというもの。相手が積み上げた箱を奪うことも可能。箱には秋と関係ない絵柄のものも含まれており、それらを選んでしまうとマイナスポイントとなります。黙々と箱を積み上げる選手たち...しかし後半はひたすら互いの箱を取り合う展開となり、中央に置かれた箱を使った跳び箱まで始まる始末。大混乱の末、翔チームが久々の勝利を奪いました。
「ムチャブリ合戦」では、事前に観客から集めたお題をもとに、くじ引き方式で選ばれた選手がそのムチャブリに応えていきます。盛山には「アントニオ猪木のモノマネで好きな食べ物を言う」、ジュリエッタ・藤本には「ヘン顔で場内一周」などさまざまなムチャブリが出されるなか、ひときわ盛り上がったのは見取り図・リリーの「相方とキス」! ロマンチックなムードを演出してからのキスに、歓声と悲鳴が上がりました。大健闘の極チーム、またしても勝利です。
ここまでの合計点数は、極チーム52点、翔チーム20点と大きな差が。翔チームの追い上げはあるのでしょうか? 舞台転換のカラオケ、二番手はマルセイユ・津田と伊織。またまた異色の顔合わせで、歌うは『青春アミーゴ』です。突然の指名に戸惑いながらも、ダンスを取り入れたパフォーマンスで盛り上げました。
3ブロック目は、再びMCに河井。極チームは吉田たち、プリマ旦那、セルライトスパ、守谷日和、稲田、翔チームはマユリカ、ネイビーズアフロ、さや香、ちからこぶが出場します。まずは「足つぼ幅跳び」から。足つぼマットの上を裸足で走った後、幅跳びをして飛距離を競うという恐ろしい競技です。極チームからは稲田とプリマ旦那・河野、翔チームからはマユリカ・中谷とネイビーズアフロ・皆川が出場。疲れがたまっているのか、全員、足つぼマットの上で絶叫! 自信満々だった稲田はたった10cmしか飛べず。健闘したのは河野で、痛みをこらえた跳躍で2m40cmを記録しましたが、なぜか稲田が誇らしげにアピールし、総ツッコミを受けていました。
後ろ手に手錠をかけられて行う「手錠ドッジボール」では、吉田たち・こうへい、野村、セルライトスパ・肥後の極チーム、阪本、ネイビーズアフロ・はじり、ちからこぶ・宮北の翔チームが激突。後ろ手にしかボールが持てないという逆境のなか、それぞれが工夫してボールを投げようとする様子が、大きな笑いを起こしていきます。
11種目目は、「ゴムチューブチャンバラ」。剣道経験者である大須賀とちからこぶ・晃太朗が、それぞれゴムチューブにつながれた状態で、なんとか互いの頭上の紙風船を割るべく闘います。ところが大須賀のゴムチューブが何度やっても外れてしまうというハプニングが。仕方なく"エアゴムチューブ"につながれたという設定でゲーム続行。紙風船は割れませんでしたが、大須賀のリアルすぎる演技が評価され、極チームに勝利を呼び込みました。河井も「ゴムが見えた!」と大絶賛!
「玉入れ鬼ごっこ」では、守谷日和と阪本が代表してカゴを背負い、場内を逃げ回ります。そのカゴを狙って、相手チームのメンバーや観客がボールを投げ込み、数の多かった方が負けに。
身軽に通路を駆け回る守谷日和に対し、早々に極メンバーにはがいじめにされてしまった阪本。玉は入れ放題となり、カゴだけでなく服の中にまで詰まった状態となりました。もちろん結果は極チームの勝利です。ここまでで極チーム99点、翔チーム35点と、差はますます開くばかり...。
10分間の休憩を挟み、運動会もそろそろ終盤。ここから極チームにトットが加わります! MCは粗品にバトンタッチ、極チームにはトット、ジュリエッタ、見取り図、稲田、守谷日和、翔チームにはヒガシ逢ウサカ、ネイビーズアフロ、からし蓮根、清友、せいやとなりました。
「棒リレー」は、2人1組となり、軟らかい棒をバトンに、客席と舞台を往復するリレー対決。チームワークが問われます。上手・下手それぞれの客席の頭上で棒を運ばなければならず、観客も頭を低くするなどサポート万全。会場が一体となった盛り上がりを見せました。結果は極チームがひと足先にゴール!
「マラソン終わり」と題した競技では、マラソン終了時のように、互いをタオルでくるみ合い、くるまれた者から脱落していきます。トット・桑原、トット・多田、盛山と、今井、伊織、ダブルヒガシ・大東がバスタオルを手に舞台上を疾走。ひとりまたひとりと脱落するなか、翔チーム最後のひとりとなった大東がくるまれて試合終了。極チームがまたまた勝利を手にしました。
3ブロック目最後の競技は、再び「給水」でロシアンルーレットに挑戦。今度こそ最前列のお客さんに迷惑をかけないように...と注意していた選手たちでしたが、酸っぱい水を引き当てた藤本がやはり吹き出してしまい大惨事に。翔チームが久々の勝利を手にしました。
舞台転換も3度目、河井と高見が選ばれ、再び『硝子の少年』を熱唱するカラオケコーナーです。ふたりは歌いながら客席を練り歩くなど、サービス満点! ムチャブリと思えぬパフォーマンスで魅了しました。
さあ、いよいよ最終ブロック。残すところあと3種目となりました。ここからはMC河井のもと、全員参加での競技が続きます。
まずは「借り物競争」。事前アンケートで集めた観客が持っている"レアなもの"を読み上げ、客席から持ち主を探し、借りてくるというルールです。蛇の皮や古い新聞の切れ端、有名企業からの内定通知など、文字通りレアものが続出! 両チーム各7人の選手たちにより、客席通路では追いつ追われつのチェイスが繰り広げられ、いったん借りたものを奪い合うひと幕も...。死闘の末、またしても極チーム、勝利です。
「巨大風船リレー」では、巨大風船を観客にも手伝ってもらい場内一周させ、早くゴールした方が勝ち。客席通路に選手たちが下り、まっすぐ通路を進ませようと奮闘しますが、そこは風船、なかなか思った方向に飛んでくれません。相手チームからの妨害ももちろんアリ。しかも盛り上がりMAXとなったところで、なんと極チームの風船が割れ、あっけなく終了となってしまいました。「稲田のアゴに触れて割れたのでは」との疑念も渦巻くなか、翔チームが貴重な勝利を手にします。
最終種目は、「大綱引き」! 8人ずつを選出しての対決となり、両チームとも重量感のある力自慢の選手たちが選ばれます。とくに翔チームは大東やビスケットブラザーズ・原田&きんなど恰幅のいい選手が後ろに控え、大接戦を見事に制しました。
このままでは引き下がれないと、極チームが全員土下座して「もっかいやらしてくれ!」と懇願!? メンバー総入れ替えで再戦にのぞむと、今度はいずれもスリムでひ弱な顔ぶれに...。とはいえ、応援にまわった選手たちは「オーエス」のかけ声で加勢し、客席も巻き込んでの大盛り上がりに!
極チームがリベンジすると、最終決戦として全員参加での3戦目に突入。極チームは先頭に稲田を置き、翔チームを脱力させるという戦法で、連続勝利をもぎとりました。
最終3種目でも圧巻の強さを見せた極チームが、総合勝利を獲得して、ようやくエンディング。最後は全員でサインボールを客席に投げ込み、さらに写真撮影OKタイムも設けられ、大歓声に包まれながらのフィナーレとなりました。
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