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ライブレポート

2017年7月17日 (月)

最後は迫田が丸坊主に!? 「似てると言われる」千鳥をゲストに珍コーナーも!「デルマパンゲの最強単独 IN オマンゲキ」

7月16日(日)、よしもと漫才劇場にて、「デルマパンゲの最強単独 IN オマンゲキ」が開催されました。今年1月の「第二回 上方漫才協会大賞」で文芸部門賞を受賞し、ますます注目度がアップしているふたり。今回は千鳥をゲストに迎え、ネタありコーナーありの1時間で、デルマパンゲらしさが炸裂する独創的なライブを繰り広げました。

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舞台も客席も真っ暗な空間に、幻想的な音楽が流れ始め、どこからともなく迫田の声が...。曰く、「単独ライブを始める前に、一回、感覚を僕らと合わせてほしい。皆さん、今までいろんなものが脳みそに蓄積されていると思いますが、それをゼロにしてほしい」とのこと。「頭上を見上げてください」という言葉で観客が上を向くと、ミラーボールがキラキラと光の粒を描いています。と同時に、「何ですかこれは」と呆れた広木の声。迫田は「すぐにゼロにするのは難しいから、光の作用を使う」と説明。「皆さん、好きなひと粒を選んで追ってください。自分はこんなちっぽけなひと粒なんだと思ってください」と呼びかけると、客席はさっそく爆笑の渦です。

さらに、「好きな俳優」「強い俳優」「若い俳優」を頭に思い浮かべるよう指示。迫田が思い浮かべた人物と同じなら、感覚がひとつになっているということだそうですが、「好きな俳優」で壁面に映し出されたのは若き日の竹内力さん。「絶対、違う!」という広木の叫びもむなしく、「強い俳優」は若き日の長州力さん、「若い俳優」にいたっては赤ちゃんのスナメリの写真が壁面をぐるぐると回ることに。もはや人間ですらないセレクトに、戸惑いを隠せない広木と観客...しかし迫田は「かわいい!」と絶叫しながら、スナメリ写真を場内に泳がせご満悦です。「皆さんも僕も感覚がピタッと合ってゼロになった」(迫田)ところで、やっとライブがスタート。「もうちょっと始まり方あるやろ!」という広木のむなしいツッコミとともに、謎めいたオープニングVTRを経て、いよいよ本編へ!

「人間の祖先はカニである」と迫田が力説する1本目。「サルやろ!」と言って譲らない広木を説得すべく、あらゆる角度から「カニである理由」を挙げていきます。「全世界の人が、楽しい時にピースする。テンションが上がるとダブルピース。それはもはやカニ!」に始まり、次々と繰り出される"迫田理論"に、観客は翻弄されつつ大笑いです。

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ネタの合間に流れるブリッジVTRは、ふたりが劇場や街の中を歩き、ふとした場所でサイコロを見つけるというもの。劇場ロビーの階段にあったサイコロの目は2...この場所と数字が持つ意味は?

2本目の漫才の冒頭で、広木は「(ブリッジ)映像の意味が全然わからん」とクレーム。すると迫田は「意味なんかない。1回目の漫才で感じたものを、一度リセットしてほしかったから、まったく意味のない映像を流した」と、予想外の答えを。驚く広木をよそに、「おいしいは、おもしろいである」とまたまた持論をぶつけていきます。寿司やステーキなど、みんなが大好きな「おいしい」ものの製作過程を、ひとつひとつ挙げてはその「おもしろい」を説く迫田。なかなか理解しようとしない広木に業を煮やし、ついには逆説まで駆使し始め...。

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迫田が「この世で一番好きな食べ物は弁当。将来は余裕ができれば弁当屋をやろうと思う」と夢を語る3本目。しかし、そのシステムはやはり一筋縄ではいかず、スタッフも値段もメニューも広木の「?」を呼ぶものばかり。それでも自信満々な迫田は壮大な野望をも明かしますが、急展開で意外な着地!?

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続いては「最強ゲストのコーナー」。「っしゃー!」と気合満々の迫田は、「よく千鳥さんに似てると言われる。今日は本人に来てもらって、僕らは僕ら、千鳥さんは千鳥さんということをわかってもらいたい」と趣旨説明。エミネムの『ルーズ・ユアセルフ』に乗せてさっそく呼び込み...のはずが、曲だけ延々と流れて舞台に千鳥の姿はなし。ようやくサビの部分になって登場するという、不可解な演出にふたりは苦笑いです。

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千鳥もデルマパンゲが「千鳥っぽい」という噂を耳にしていたそうですが、ノブは「まだこのふたり(大悟と迫田)はわかるけど、こっち(自分と広木)は全然似てないやろ」と納得いかない表情。しかし大悟は、「(ノブと広木は)形が似てる。結婚する前、あんな感じやった」とまさかの同意!? もちろん、方言で漫才をするところも、イメージが重なります。

この「似ている」疑惑をハッキリ否定するため、迫田と大悟が大喜利を行うことに。各人の答えは、舞台袖にいるスタッフに書いてもらい、どちらが書いたかわからないよう工夫。発表した後、観客にどちらが迫田でどちらが大悟かを問うというルールです。「(拍手の量が)100対0になるまでやります!」と宣言する迫田に、大悟は思わず「しんどいわ〜」。ノブも「軽い感じで仕事受けたら...。大悟と大喜利勝負するんやろ? 帰らして!」と訴えるなど、千鳥はいまひとつ腰が引けています。

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ひとつめのお題は「こんなパン屋、二度と来るか! どんなパン屋?」。ふたりの回答「52階」「パンの固さを調べられるから床がクズだらけ」が読み上げられると、客席からは何ともいえない笑いが...。拍手を募ったところ、案の定、「52階」を迫田の答えだと思った人は0人、大悟の答えだと思った人は全員という「100対0」状態に! もちろん大悟の答えで、千鳥はすぐさま帰ろうと歩き出します。

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「拍手したが、迷っている顔の人もいた。全員が笑顔で拍手しないと」「1問では寂しい」と必死で追いすがる迫田に負け、仕方なく大喜利は続行。すると、ふたつめのお題「この医者、完全になめてるな〜。どんな医者?」では、先ほどとは打って変わって「うっすら歌、歌うてる」「スカジャンを着ている」という判別しにくい答えが。観客もノブも「う〜ん」と迷い顔で、やはり票は割れてしまいました。(前者が大悟、後者が迫田)

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すると、迫田が「僕らが全員違うというのを証明したい」と言い出し、迫田×ノブの対戦を提案。さらには広木×大悟の対戦へと発展し、ノブは思わず「このコーナー、なにしてんねん?」。ところがこの最後の顔合わせが、驚くべき結果に...!

「この曲、絶対売れへんやろ〜。どんなタイトル?」というお題に対し、出た答えが「よ!!」「ボゥン」と、まさかの擬音かぶり! 客席からはどよめきと拍手が起こります。「めちゃめちゃ似てる!」とビックリしつつ、あまりの独創性に言葉を失うノブ。当然のごとく票は割れてしまいましたが、千鳥とデルマパンゲの違いを周知するはずが、大悟と広木の類似性が明らかになってしまいました。(大悟が前者、広木が後者)

大喜利を終え、「中身はもうある程度わかってもらったから、最後は外見をじーっと見てもらいたい」という迫田のリクエストで、舞台に整列する4人。「OKです!」と迫田だけが納得し、ここでコーナー終了となりました。

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最後の漫才を前に、今度は少し趣向を変えたVTRを上映。トイレの個室を舞台に、トイレットペーパーを借りたお礼として、迫田が広木に「白いもの」を次々と贈っていきます。白衣を手始めに、豆腐、食パン(耳なし)、イカ、牛乳...さらには白バイのランプ、白熊の写真、スナメリの写真まで! 止まることを知らない迫田のお礼攻撃と、それに巻き込まれていく広木の姿が笑いを誘います。

映像が終わり、舞台に出てきた迫田は、なんと丸坊主! しかも洋服&靴は大悟のものを身につけており、これには広木もびっくり。客席からは「エーッ!」という声が上がっています。

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「今まで、同じ髪形のコンビはいなかった。だからまったく同じ髪形のコンビになろう」と、バリカン片手に広木を追いかける迫田。途中で見かねた千鳥が止めに入ると、大悟はもちろん迫田の服を着用。

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「コーナーのクセがすごい!」とノブの決めゼリフも飛び出すなか、迫田は急に「もう同じ髪形のコンビがいた」と思い出し、「二番煎じはイヤ」とあっさり諦めることに。そのコンビとは、大先輩であるザ・ぼんち! 「同じ髪形じゃない」と主張する広木や千鳥、そして観客のために、「じゃあ1回、見てください!」と迫田。再び真っ暗になった舞台上、スクリーンにザ・ぼんちの写真が映し出されると、神秘的な音楽と相まって、時空を超えた笑いを生み出していました。しかも、驚いたことになんとこのままライブは幕! 「以上を持ちまして...」と終演を告げるナレーションが流れ、観客はあっけにとられつつ、またまた大爆笑となりました。



【デルマパンゲ】【迫田篤】【広木英介】【千鳥】【大悟】【ノブ】

2017年7月16日 (日)

高校にフルーツポンチがやってきた! 「ハイスクールマンザイ2017」特別企画 漫才ワークショップ開催

7月12日(水)、高校生漫才No1.を決定する「ハイスクールマンザイ2017」の特別企画として漫才ワークショップ『あなたの学校がマンザイ教室に⁉』を開催。フルーツポンチの村上健志と亘健太郎が埼玉県立松伏高等学校を訪れ、男女39人の生徒たちの漫才作りやネタ披露にアドバイスを送りました。
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生徒たちの「キャー」という歓声と拍手に迎えられたフルポンの2人は、「のびのびとやってください。みんなで一緒に面白いものを作りましょう。今日はいいのあったら、もらおうと思ってるんで」(村上)、「内緒にしといてくださいね」(亘)と笑いを交えながら挨拶。
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まず、ワークショップでは「アイデアの質より量にこだわる」「批判をしない」「突拍子もないアイデアを歓迎する」「便乗OK」「とにかく口に出す」の5つに留意することなどの説明があり、コンビ名を考えることから始めます。フルポンにコンビ名の由来を聞いたところ「適当に決めた。変えたくてしょうがない」(村上)、「芸人になってから(コンビ名の由来を)こんなに聞かれると思わなかった」(亘)と後悔気味!? そんな2人の体験談もふまえながら、生徒たちは相手をリサーチして10個のキーワードをあげ、そこからコンビ名を考えます。
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全20組のコンビ名が決定したところで、いよいよ漫才作り。NON STYLE石田監修の書下ろし漫才台本を使って、穴埋め式でワードを考えながら漫才を作ってきます。中には、初めての漫才作りに何から手を付けていいかわからない生徒も。フルポンは生徒たちの相談に乗りながら「お手本にとらわれず、自由でいいぞ」「面白い面白くない関係なく、いっぱい考えてみて」「脳みそで思ったものを一回声に出してみな」「言い方が変なのでもいいし、モノマネのパターンもあるし、やりかたは様々」など、それぞれに具体的なアドバイスを。生徒たちは試行錯誤を重ねながら、20分間で漫才の台本を完成させました。
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そして8分間の練習後、みんなの前で漫才を披露。最初は照れていた生徒も、大きな声を出して練習を重ねることで恥ずかしさも吹き飛び、より面白い漫才にするために奮闘。漫才披露では、コンビ名紹介にアクションをつけたり、ノリツッコミを加えたり、自分たちのキャラクターを活かしたボケやツッコミを盛り込んだり、学園祭で漫才を披露したことがあるというコンビは見本の台本を使わずオリジナルの漫才を作ったりと、それぞれの個性あふれる漫才を披露。どのコンビも大きな笑いをとり、フルポンも「みなさん経験者ですか?個性もあってすばらしい。それぞれのキャラも爆発しそうで、末恐ろしいですね」(亘)、「すばらしい!よしもと入って。期待してます」(村上)と絶賛。最後は「ハイスクールマンザイ2017」での準決勝・決勝進出に向けエールを送り、漫才ワークショップは終了しました。
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【フルーツポンチ】

2017年7月15日 (土)

日本酒がすぐ呑みたくなる! 『日本酒を自分で選べるようになるシャンプーハットてつじの名言』開催!

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7月14日(金)、MBS毎日放送1階・ちゃぷらステージにて、シャンプーハットてつじによる日本酒のイベント『日本酒を自分で選べるようになるシャンプーハットてつじの名言』が開催されました!

このイベントは、最近、日本酒が好きになって日本酒のソムリエといわれる利き酒師の資格を取ったというてつじが、日本酒がすぐに呑みたくなるような名言を次々と繰り出しながら、日本酒の魅力を伝えるというもの。日本酒好きの人も、詳しくないけどこれから日本酒を知りたいというビギナーにもぴったりのイベントです。

オープニングは、「カノン」の調べをBGMに、日本酒の魅力、そして日本酒への想いを朗読するてつじの声。「日本酒は、宇宙」、「日本酒は星の数ほどあると思っているかもしれませんが、真実は逆です。星が、日本酒の数ほどあるのです」。まだてつじが舞台に登場していない状況にもかかわらず、すでに数々の名言が飛び出しました。「今日は、てつじなりに学んだ日本酒の世界を少しでもわかりやすくお伝えします」というから期待に胸が高鳴ります。

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そしていよいよてつじがステージに! てつじは、日本酒を夜空に輝く星に例え、「あなたにぴったり、呑んで一番輝く日本酒、私が探すお手伝いをさせていただいてもよろしいでしょうか?」とお客さんに尋ねると、大きな拍手が!

さっそく日本酒の基礎である作り方から、PowerPointを駆使してレクチャーしてゆくてつじ。「日本酒を選ぶには、たったふたつのことを学んでいただければ、選べるようになります」として、「日本酒とはなんなのか」、「日本酒はどうしてできているのか」を挙げ、これさえわかれば日本酒を選ぶことができると胸を張ります。

まずは「日本酒とはなんなのか」。その答えは...「宇宙!」。突然のダイナミックな演出に、目を丸くするお客さんたち。「すみません、皆さん、まだ地上にいましたね。しかしご安心ください! このイベントが終わる1時間後、日本酒の宇宙にお連れします」と約束しました。続いて、「日本酒はどうしてできているのか」を説明する際には、米、水、米麹を、有名バンド・アルフィーに置き換えてレクチャーしてゆきます。

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日本酒の作り方を学び、皆さんを日本酒の宇宙の入り口へといざなったところで、ゆかいな後輩たち、ミサイルマン・西代、ビタミンS・お兄ちゃん、藤崎マーケット・田崎をステージに呼び込んで、日本酒のすばらしさ、日本酒の選び方を紹介します。

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「では、せっかくなのでお聞きしましょうか。『どんな日本酒がお好みですか?』と聞かれたら、なんて答えますか?」と客席に尋ねるてつじ。ある女性は「すっきり」、またある男性は「キレのある味」、西代は「フルーティー」、お兄ちゃんは「ガツンと来るような味」、田崎は「甘いやつ」と回答。

するとてつじ、「甘いとか、辛いとか、スッキリしてるとか。日本酒を『甘口』、『辛口』で選ぶのはやめていただきたい」とバッサリ。続けて「これから日本酒を選ぶにあたり、日本酒を映画に例えると、むちゃくちゃわかりやすいです」と提案します。例えば、映画を観に行こうと誘われた時、映画のジャンルや監督、出演俳優が気になるところ。それを引き合いに出し、「日本酒を『甘口』、『辛口』って選んでるのがどれだけアホなことかというと、映画で例えると、上映時間で選んでるぐらいアホです」と熱弁!「日本酒を選ぶ時に『俺、辛口が好きやねん』。これは映画で例えると、『俺、上映時間2時間半の映画が好きやねん』と言ってるようなもの」だといいます。さらに「ツタヤに行って、『上映時間2時間半の映画、あります?』って訊く!?」と迫られ、思わず「えぇ〜? 聞かないですね」と声をそろえて驚く後輩たち。「でもそれは、知らなかったらしょうがない! ではこれから、日本酒はどういったものかを順番に、説明していきます」というてつじ。

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まずは、日本酒のラベルの読み方をレクチャー。てつじ曰く、「映画で言うと、『洋画』と『邦画』ぐらい違う」という、酵母の製法「生酛(きもと)」と「速醸(そくじょう)」の違いを説明。思わず「すげー!」と驚く後輩たちの反応に興に乗ったてつじは、続いて「原料表」の見方を詳しく解説します。純米系と本醸造系の違いに始まり、純米、純米吟醸、純米大吟醸と呼ぶ理由、精米歩合の意味などをわかりやすく説明。「ほぉ〜」と聞き入る3人でした。

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この集大成として、いよいよ「てつじがオススメする日本酒」を紹介。てつじが「米酒のエベレスト」と例えた日本酒をはじめ、「ワイナリーな日本酒」や「日本最古の酵母と日本最高の頭脳」で生まれた日本酒、「勇気を与える酒」など、てつじのおすすめポイントを交えて全11種の日本酒を紹介しました。

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ひとしきり説明が終わったあと、舞台はまるで質問コーナーの様相に。「山廃仕込みってなんですか?」、「精米歩合が80〜90%ってないんですか?」、「おちょことかグラスとか真鍮とか、いっぱい飲み方がありますけど、何がいいんですか?」など、次々と3人から質問が飛び出すたびに持論を展開し、「へぇ〜」「なるほど〜」とうなずく後輩たち。すでに日本酒の魅力のトリコになっている3人に、「誰ももう、『甘い』、『辛い』って言うてない!」と序盤のやりとりをふり返り、大喜びするてつじでした。

そして、最後にビタミンS・お兄ちゃんの質問「冷やで呑んだほうがいいんですか?」に激しく反応したてつじ。「皆さん! 最高の質問がやって参りました。もう一度、宇宙へ旅立つ時がやって参りましたよ!」とハイテンション! 「今までやって来た日本酒の数々。このこと、忘れてましたよね。『温度』! 日本酒は、1℃ずつ上がるたびに、味が、変わります」。この事実を述べ、「ほぉ〜」という空気が漂う会場の空気をしばしかみしめたあと、「日本酒は、無限。まさに日本酒は、宇宙!」としめくくりました。

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てつじのわかりやすく丁寧な説明、そして日本酒の魅力がダイレクトに伝わる名言の数々に、イベント終了後、日本酒を呑みに行った方も多かったであろう、とてもタメになるイベントとなりました。

【シャンプーハット・てつじ】【ミサイルマン・西代】【ビタミンS・お兄ちゃん】【藤崎マーケット・田崎】

2017年7月14日 (金)

霊験あらかたなケヤキの神様が現れた!? 9回目を迎えた『中田はじめのだんじり新喜劇~ケヤキの神編~』

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7月9日、なんばグランド花月で『中田はじめのだんじり新喜劇~ケヤキの神編~』が行われました。今年で9回目となる『だんじり新喜劇』。いまやすっかり、なんばグランド花月に夏の訪れを告げる風物詩です。だんじり祭りは9月ですが、『中田はじめのだんじり新喜劇』は毎年7月。なぜ2ヶ月前かというと、季節が本番を迎えると岸和田の方は忙しく、イベントに足を運べないからなんだそうです。

『だんじり新喜劇』の舞台は喫茶ベレッサ。これははじめの実家が営んでいた喫茶店の名前で、岸和田にありました。今は閉店し、ベレッサに会えるのは年に1度、『だんじり新喜劇』の日だけなのです。マスターはもちろん、はじめ。そこにアルバイトの森田まりこや、酒屋の高井、町の警察官の諸見里など、様々な人物が入れ替わり、立ち変わりやってきます。オープニング後しばらくしてマスター・はじめがステージに現れると、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。

「今年もたくさん入ってくれて、ありがとうございます」と挨拶するはじめ。会場と一体感を出したいと、「せーの!」「ちょい!」とだんじり風のコール&レスポンスでも盛り上げました。

物語は始まったばかり、はじめの恋人役である井上安世が登場しましたが、二人の間ですれ違いが生じているようで、ぎくしゃくしています。そんな中、はじめが刺されて倒れてしまい、「これをもちまして、本日の公演は...」と終演のアナウンスが流れ始めました。戸惑う会場、そこへ全身タイツの吉田裕と太田芳伸が幕前に現れ、はじめが刺された事情を説明し始めました。ストーリーテラーの二人に誘われ、舞台は3日前に巻き戻されました。

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再び、幕が開き、まつりの前日に。喫茶ベレッサを中心に、いつもと変わらぬ日常を過ごしています。そこへ映画のロケ隊がこの町へやったきたとざわつき、クリーニング屋の浅香あき恵、工務店を営む今別府と啓之の親子、そして和子のおばちゃん(桑原和夫)といった癖の強い面々がやってきます。映画のロケ隊も登場、監督は石田靖で、出るなり「アンパンマン」いじりではじめを振り回します。そのほか、女優や芸能マネージャーのやすえ(未知)などもやってきました。

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スペシャルゲストの山崎銀之丞さんは、前半で登場。歌を歌いながらステージへ颯爽と現れました。そこへ銀之丞さんの大ファンのあき恵がおめかしをして現れ、果敢に銀之丞さんを追いかけまわします。そんなあき恵を靖がロックオン。あき恵は靖にジャイアントスウィングを仕掛けられる羽目に。その数、20回転。壮絶でした。

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はじめがチンピラに刺されるに至るまでをじっくり描き、幾重にも重なる人間関係も丁寧に描き出した本作。ベレッサのアルバイト、まりこが島田一の介扮する父に不本意なお見合いを勧められていること。それがいやで、ダミーの彼氏としてはじめを一の介に紹介。恋人同士のように振舞う二人をの姿を目撃した安世は怒り心頭。はじめと安世の間に亀裂が入ったのは、これが理由でした。また、忠志に事務所移籍を迫る中條健一とプロダクションの社長、若井みどり。映画ロケで訪れていた女優たちにちょっかいを出す、チンピラたち。忠志の所属事務所の社長である末成由美など、次から次へとキャラクターが登場。そして、まりこと忠志は高校の演劇部の先輩後輩という関係ながら、実は恋人同士でもあったこと。また、二人して交際に猛反対する一の介と由美が、過去に何かしらの関係があり、今は犬猿の仲になっていることなど、様々な事実も明るみに。一の介と由美のバトルでは二人が歌舞伎の見得を切り、舞台もいっそう華やかになりました。

空気をがらりと変えて山田花子がすたすたと舞台へ。道を聞いたと思ったら突然倒れてしまい、「久しぶりに地上を歩いてふらつきが...」と意味深な言葉を残してベレッサの奥へと運ばれる花子でした。また、「神様を探している」と通りすがりで出てきたのは、やなぎ浩二と太田芳伸。一瞬のシーンも豪華メンバーが担い、目が離せませんでした。


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そして、ついにはじめが刺される当日のシーンへ。ここで再び、全身タイツの裕と太田が登場。『だんじり新喜劇』のオープニングシーンを丸々再現。瀧見信行と小西武蔵がベレッサのテーブルに座っている場面で一時停止し、説明し始める裕と太田ですが、瀧見と小西は空気イス状態。会場の一番後ろからでも分かるほど、二人の体が小刻みに震えていました。はじめが刺された真相も明るみに。実はこれははじめの芝居、高井たちが安世と仲直りをするために仕組んだものだったのです。仲直りのシーンですべての視線が注がれる中、台詞を何度も噛んでしまったはじめ。いいシーンにも関わらず、笑いが沸き起こりました。

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ここからは、チンピラたちのバトルへ。忠志の移籍問題がまだ片付いておらず、それどころか物騒な問題へと発展していました。忠志を自分のプロダクションへ引き込もうとするみどりに由美も黙っていません。みどりVS由美、一触即発の雰囲気の中、みどりが連れてきた吉田ヒロらチンピラと、はじめ、高井、安尾と岸和田の男達によるバトルが勃発。やすえと由美は「これをやってみたかったんや~!」と吉田裕に乳首ドリル! 「あ~楽しいね!」と満足げな表情を浮べた由美でした。はじめは空手を使ったアクションを惜しみなく披露。見せ場で決めました。

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男達の乱闘は高井と安尾が腕を負傷したことで収まるも、翌日のお祭りでだんじりを引くことができなくなりました。「悔しいな、神も仏もおらへんわ」と高井が嘆くと、「神はいますよ」と花子が登場。実は花子こそ、ケヤキの神様!? そして「本当の姿を見せる」と言って姿をくらませ、変わりに登場したのがもうお一方のスペシャルゲスト、角田信朗さん! 角田さんは『傾奇狂い歌』を披露されました。

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ケヤキの神様の歌声で高井と安尾の怪我も治り、一の介と由美の40年にわたる確執も解消、忠志とまりこの結婚も許しが出てと大団円。そんな感動的なシーンで桑原和夫が「神様~!」と叫び、『だんじり新喜劇』が9年間続いたことへの謝辞を述べました。

エンディングでは、生のだんじり囃子が舞台上から聞えてきました。お囃子をBGMに「皆様のおかげでやりきることができました。来年は10周年、特別な年になると思います!」と早くも未来を見つめて挨拶をしたはじめ。ゲストの角田さん、山崎さんからもコメントをいただき、舞台を盛り上げた吉本新喜劇の座員たちや、だんじり囃子を披露された岸和田・沼町青年団の皆さんへ拍手を送り、「またこのメンバーでできたらうれしいです!」と言葉を残し、幕を閉じました。


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【中田はじめ】【青柳裕之】【浅香あき恵】【石田靖】【井上安世】【今別府直之】【太田芳伸】【岡田直子】【廉林優】【桑原和夫】【金原早苗】【小西武蔵】【信濃岳夫】【島田一の介】【清水啓之】【末成由美】【高井俊彦】【瀧見信行】【中条健一】【西川忠志】【服部ひでこ】【平田健太】【松浦真也】【未知やすえ】【森田まりこ】【諸見里大助】【安尾信乃助】【やなぎ浩二】【山田花子】【吉田ヒロ】【吉田裕】【若井みどり】

2017年7月13日 (木)

NGKを走り抜けた! 熱い演技と笑いで魅了した「吉本新喜劇 佐藤太一郎企画その19『風のピンチヒッター'17』」

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7月4日、5日、なんばグランド花月で吉本新喜劇座員、佐藤太一郎による「吉本新喜劇 佐藤太一郎企画その19『風のピンチヒッター'17』」が行われました。『風のピンチヒッター』は、佐藤が吉本新喜劇入団前に所属していた劇団、ランニングシアターダッシュ(現在は解散)の代表作で、佐藤はこの作品を観て深く感銘を受け、当劇団に入団を決めたといいます。野球への愛だけは人一倍あるものの、エースにはなれない平凡な男子高校生を中心に弱小野球部が奮闘する姿を描いた青春物語です。

なんばグランド花月で本格的な芝居をしたいとの思いから実現に至った本公演。佐藤のほか、吉本新喜劇の鮫島幸恵、吉岡友見も出演。そして、関西で活躍する役者の方々が多数出演、迫真の演技はもちろん、コミカルな表現でも笑いを誘いました。

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舞台は球場を思わせるシンプルな美術で、佐藤は主人公のミナミを演じました。転校生として大阪府立第三高校にやってきたミナミ。時同じくして、廃部目前の弱小野球部の救世主と噂された少年も転校生として第三高校へ。ミナミとぶつかった拍子に帽子が入れ替わり、ミナミが救世主に間違われることに。ところがミナミは驚くほどの運動音痴。野球への愛はあるものの、即戦力としては頼りにならず...。ですが、ミナミが入部したことをきっかけに、徐々に野球部に活気が戻り、ある夏、甲子園出場をかけて数々の奇跡を呼び起こしていくのでした。


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野球部の部活のシーンが多いだけに、とにかく舞台上を走り回り、コミカルな動きではそれぞれアニメのキャラのような濃さで笑いを誘います。特に女優の田川徳子さんは芸人顔負けの演技で盛り上げていました。佐藤も、男子高校生の役柄ながらも、時折目玉いじりもあり、吉本新喜劇座員の顔も覗かせます。"教育ママ"役を演じた吉岡は貫禄たっぷりに魅了。着物姿が似合っていました。また、男勝りな野球部監督演じた鮫島、快活で、声を大きく張るシーンも多く、吉本新喜劇とはまた異なる姿が新鮮でした。

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スペシャルゲストも登場。神様を呼び出すシーンで舞台に出てきたのは、間もなく吉本新喜劇初の女座長となる酒井藍。サプライズゲストに会場は大いに沸きました。もちろんノリツッコミのやり取りもあり、盛り上げました。

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エンターテイメントコメディと銘打った本公演。笑いはもちろん、迫真の演技で涙を誘う場面もありました。佐藤はひと夏の間に急成長するミナミを全身全霊で熱演。吉本新喜劇でも熱い演技で魅せる佐藤ですが、その真骨頂を惜しみなく披露していました。人に言えない家庭環境や忘れたい過去など、様々な思いを抱きながらも野球を通じて一つになり、辛い思いを乗り越えていく部員たち。そんな姿に幾度も胸を打たれました。

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エンディングでは写真撮影OKタイムもあり、全員集合で笑顔を届けました。そして「芝居を続けてこれたのは皆様のおかげです。関西にはいい役者、面白い役者がたくさんいます。演劇にも興味を持っていただき、NGKにも興味を持っていだだければと思います。これからも笑って、感動して、元気になる芝居を続けていきたいと思います!」と佐藤が挨拶し、幕を閉じました。次回の佐藤太一郎企画は20回を迎えます。次はどんな舞台で楽しませてくれるか、ご期待ください!

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【佐藤太一郎】【吉岡友見】【鮫島幸恵】

1日完結型エンタメワークショップ「ラフ&ピースツアー2017」概要発表会見

7月11日(火)、よしもとエンタテインメント沖縄にて「ラフ&ピースツアー2017」概要発表会見が行われました。

同企画は、株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシーが、次世代のエンタテイメント分野での人材育成を目指し、沖縄県内をはじめ全国の中高生を対象に体験型授業を行う一大ワークショップツアーとなっていて、「好きなことを仕事にする」ことの楽しさや夢、希望を味わってもらうのがねらいとなっています。
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ツアーでは、1日完結型エンタメワークショップを実施。「パフォーマー」、「ライブスタッフ」、「クリエイター」、「スポーツ」の4コースにわかれ、エンタメ業界の第一線で活躍するプロと、よしもと芸人がワークショップやレッスン等を実施し、各コースで学んだ成果を1日の最後にステージに集約して発表していきます。(実施校と参加者に対しては、希望に応じ継続的に講師を派遣します)
『ラフ&ピースツアー』に1日でも参加した方は、「島ぜんぶでおーきな祭-第10回沖縄国際映画祭-」ステージ出演や、作品展示、作品発表のチャンスが与えられ、レッドカーペットへの参加が可能となります。同祭の「JIMOT CM COMPETITION」で新たに設置された高校生部門でも参加可。

会見には、司会のガレッジセール・ゴリと田仲メリアンさんをはじめ、CG講師の白井賢一さん、HIPHOP講師の柿崎愁平さん声優講師の田村響華さん、41市町村全力応援芸人代表のピーチキャッスルら沖縄芸人が登壇しました。
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ゴリが「1日でも参加したら映画祭のレッドカーペッドに出ることができるから、もともと出演予定だった沖縄芸人たちの出演のチャンスがなくなります」と場を和ませたあと、沖縄芸人がそれぞれのテッパンネタを披露してひとしきり盛り上げました。

司会の田仲さんとゴリからは、各コースの内容紹介があり、各講師がコメントを添えました。
クリエイターコースは、「マンガ・アニメ・CGのオリジナルキャラクターを作ってもらい、ゼロから1を生み出す楽しさや、無機質なものに命を吹き込む喜びなどを体験します」と説明した後、講師の白井賢一さんが、スクリーンを使ってCGクリエイターの仕事の一部を紹介。
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スクリーンに実際の人間の動作をCGキャラクターに読み込ませる工程が映し出されると、沖縄芸人から感嘆の声が上がり、白井さんは「このコースでは、CGの楽しさを味わってもらいます」とコメントしました。

パフォーマーコースでは、ゴリが「『お笑い』では新喜劇、漫才、コントを体験します。僕がおきなわ新喜劇で言ったセリフも言えるかも」と紹介し、柿崎さんは「『ダンス』では、ダンス初心者が多いと思うので、レッスンを詰め込むのではなく、ダンスの楽しさをみんなで味わいたい」と意気込み、ダンスを披露しました。
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さらに田村さんは「『声優』のワークショップでは、アニメーションに命を吹き込む楽しさを味うことができます。声優は自分ができないキャラクターになりきれるのが醍醐味。楽しみにしていてください」とPRしました。
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そのほか「ライブスタッフコース」では、エンタメ業界の担い手として、プロからライブの全体進行を学び、「スポーツコース」では、一流アスリートによる指導で、競技力アップやスポーツの楽しさを学べるなど、司会のお2人より紹介がありました。

最後は、41市町村全力応援芸人全員が登壇し、全員で「待ってまーす!」との〆セリフで会見が終了しました。
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この夏一番の思い出が、君の人生を大きく変えること間違いなし!
たくさんのご応募、お待ちしております!

詳しくはHPをご確認ください。
http://laughandpeace.org/



【ガレッジセール】【ゴリ】

2017年7月12日 (水)

アディーレ法律事務所✖よしもと芸人 おっ得!知っ得!ほぉ〜律相談所!! ~イオンモール香椎浜編

7月8日(土)、イオンモール香椎浜(福岡県)にてアディーレ法律事務所✖よしもと芸人 おっ得!知っ得!ほぉ〜律相談所!! ~イオンモール香椎浜編~ が開催されました!
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おっ得!知っ得!ほぉ〜律相談所!!はよしもと芸人の悩みに対し,弁護士の先生が分かりやすく解説をしてもらうというイベント。
今回はペナルティ、バッドボーイズ、ハイキングウォーキングがステージに登場!アディーレの鈴木淳也弁護士に悩みを解決してもらいました!

まず最初の相談はハイキングウォーキングのQ太郎が「結婚資金として700万円を借りたのですが、過払金としていくらか帰ってきますか?」というアディーレのCMでもよく耳にする過払金について先生に相談。
鈴木弁護士の解説によると、過払金とは法律で決められた範囲以上の高い利息を支払っていた場合払いすぎた利息が帰ってくるというもの。ただし最近は法律も厳しくなり高い利息を設定している消費者金融はないのでお金を借りた時期によっては返ってこないこともあるとのこと。
Q太郎が借りた時期を計算すると帰ってこない時期であったことがわかり、ステージ上でがっくりと肩を落としていました。
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次に相談したのはバットボーイズの佐田。またまたお金に関しての相談で
「お父さんが知らないうちに人から借金をしていて、実家に取り立てに来たことがありました。お父さんが返せません!というとその人は怒り出したのでなんとかその場を収めようと自分が立て替えたのですが、よくよく考えるとお金を借りた証明を何も確認せずに払ってしまったのですが、この場合払わなくても良かったのでしょうか?」
という、佐田ならではのディープな相談。
「その場合は返す必要はありませんし取り立ての人が暴力を振るう可能性もあるので、すぐに弁護士に相談することをおすすめします。」
と鈴木弁護士も親身になって相談に答えます。続けて
「借金はもちろん返すことが前提ですが、借りてから5年経つと時効が成立し返す必要がなくなるんです。ですが5年経過した後に"1000円でもいいから返してくれ"と言われ少額でも払ってしまうと時効が無効になってしまうので注意してください」
とアドバイス。これには芸人たちも目を丸くして驚いていました。

最後にペナルティ・ワッキーが「浮気がバレた時に離婚を迫られたらどうしたら離婚を回避できますか」という相談に返す刀で「無理です」と一刀両断され、会場は笑いに包まれていました。
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今後とも、おっ得!知っ得!ほぉ〜律相談所!!にご注目ください。

大宮ラクーンよしもと劇場3周年記念日&七夕の夜にムチャブリな願い事が叶った!? 『大宮セブンファン感謝七夕祭り』レポート

7月7日(金)、埼玉県・大宮ラクーンよしもと劇場にて、『大宮ラクーンよしもと劇場3周年記念特別公演 大宮セブンファン感謝七夕祭り~大宮セブンの今後について願い事SP~』が開催されました。

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同劇場がオープンしたのは、2014年の7月7日。
記念すべき3周年を迎えたこの日、同劇場をホームとする大宮セブンのメンバー(犬の心、サカイスト、ブロードキャスト!!、マヂカルラブリー、えんにち、GAG少年楽団、タモンズ)の7組15名が一同に介し、来場者へ日頃の感謝を伝えるべく、ネタや企画を熱演しました。


開演時間を迎え、拍手に迎えられ登場した大宮セブンのメンバーは、サカイスト・まさよしのMCのもと、自己紹介からスタート。

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まず、えんにち・望月が「2年前の7月7日に離婚を発表しましたので、あれから2年だなっていうのが強く残っています」と苦い思い出を掘り起こせば、続くマヂカルラブリー・野田は「うれしくて、アレになっちゃいそうですわ。アレになっちゃう...ダブルフ○○○メン!」と汚い英語とポーズを繰り出し、一同からひんしゅくをかいます。

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しかし、野田の「アレになっちゃいそう...」が流行りはじめ、タモンズ・安部の「ダブルピース!」を皮切りに、「巨大スルメマン!」(GAG少年楽団・坂本)、「ヨイショマン!」(GAG少年楽団・福井)、「生瀬勝久!」(犬の心・押見)と収拾がつかなくなり、呆れたまさよしは「今日をもって大宮セブンを解散します(笑)」との宣告も。

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大騒ぎのオープニングの次はネタコーナーですが、劇場の公式サイトなどで事前に「もう一度見たいネタ」のリクエストをファンから募集しており、その回答をもとを7組がネタ披露しました。


最初に登場したタモンズは、安部がパンダの生活を羨望する漫才で、続くマヂカルラブリーは、ラップのフリースタイルバトルをベースにしたコント。

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3組目のGAG少年楽団は、野良猫に近づこうとする女性とチラシ配りをする美容師のやりとりをミュージカル調に仕立てたコントで、女性客からの「モッチー!」コールで迎えられたえんにちは、漫才で任侠の世界へと誘います。

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5組目のブロードキャスト!!は、バンドメンバーの脱退を描いた漫才、続く犬の心は、手品によって巻き起こる微妙な関係の2人を描いたコント、そしてトリを務めるサカイストは、出待ちするファンへの対応を漫才でリアルに(?)再現しました。

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ネタで爆笑に包まれた後は、『企業の願い叶えましょう!』と題して、『爆笑!お笑いバックス』など店内のイベントスペースにて定期的にお笑いイベントが開催されていることでもお馴染みのスーパーオートバックス大宮バイパスから届いた「大宮セブンのみなさんに楽しいオートバックスの歌を作ってください」という願いごとを実現させることに。


いわばCMソングの依頼で、ベースとなる歌の作曲した人について、「ヒャダインさんかな?」「小室哲哉さん?」と芸人たちが期待感を煽るなか登場したのは、シマッシュレコードの2人でした。

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ギターの弾き語りに定評のある2人は、『春の小川』を演奏し、最後の1音を大きく外すというツカミを試みるも、まさよしがフライングでコケてしまい、「早いよ!」と集中攻撃を受ける一幕も。


また、えんにちの2人が実際にスーパーオートバックス大宮バイパスでロケをしたオリジナルCMも参考資料に流れ、その凝った演出が逆に一同を苛つかせるのでした。

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今回の楽曲は、すでにメロディと「スーパーオートバックス大宮バイパス店」というサビの一部分が完成しており、その他の歌詞を全員で考えて、完成させようという趣旨です。


歌詞になりそうなワードを発表する面々ですが、「ソニーの芸人怒っている」(タモンズ・大波)、「知らないモノマネ芸人と一緒の舞台」(ブロードキャスト!!・吉村)、「テレビやマスコミはいったい誰のものなの」(まさよし)、「あーあー」(押見)などと大喜利の様相を呈し、仕切り役の望月はツッコミに大忙し。

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ホワイトボード一面に候補ワードが出揃ったところで、シマッシュレコードの2人は、ワードのチョイスを終えると、「無限に広がる畑を越えて」(大波)、「無限にあふれるポップコーン」(坂本)、「家族驚くお買い得」(GAG少年楽団・宮戸)、「そろそろ犬の心も呼んで」(いけや)、「ブラックホールじゃあるまいし」(野田)、「虹のシュプール街を駆ける」(マヂカルラブリー・村上)といったワードを巧みに組み立て、歌い上げると、「ボキャブラ世代!(笑)」と揶揄されたサカイスト・デンペーの「タイヤモンドだね」で締めくくられ、拍手と笑いに包まれました。

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なお、ここで披露した曲は、ブラッシュアップ後、スーパーオートバックス大宮バイパスの店内や公式サイトで公開予定とのこと。


その後は『ムチャブリの願いを叶えましょう』と題して、事前にファンから募集していた芸人へのムチャブリをかけ、様々なゲームに挑戦します。


安部やGAGの3人がムチャブリの餌食になるなか、最後に、バラエティなどでよく使われる「キャー!」という女性の悲鳴にどれだけ近づけられるかを競う『ホラー悲鳴ゲーム』では、吉村一人が様々なバージョンで何度も悲鳴をあげることに。

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結果、ムチャブリの標的はブロードキャスト!!に決定しましたが、願い事には「房野さんが『小さな巨人』の長谷川博己さんのものまねをしてくれますように」と相方が標的となり、房野は戸惑いつつも「敵は味方のふりをする。私のカンです!」と大真面目に言い放ってみせました。


3年間の苦楽をともにした大宮セブンのメンバーらしい、仲良しぶりが伝わった今回のライブ。
最後は、まさよしが「よい七夕になりますように」と願いつつ、改めて来場者に感謝を伝えて終演を迎えました。

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【犬の心】【サカイスト】【ブロードキャスト!!】【マヂカルラブリー】【えんにち】【GAG少年楽団】【タモンズ】【シマッシュレコード】

『第38回ABCお笑いグランプリ』で、結成5年目の霜降り明星が優勝! 激戦の模様と感涙の優勝会見の様子をレポート!

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過去にダウンタウンやナインティナイン、中川家、ますだおかだ、フットボールアワーといった、今のお笑い界をけん引するお笑いスターを輩出してきた『第38回ABCお笑いグランプリ』が7月9日(日)に開催され、霜降り明星が優勝を果たしました!

38回を迎える今回、芸歴10年以内(漫才、コント、ピン芸、歌ネタ、落語なんでもあり)の、全国からエントリーした556組から一次審査、最終審査を経て、決勝進出12組が決定。

よしもとからは、からし蓮根、ラフレクラン、ゆりやんレトリィバァ、マルセイユ、ロングコートダディ、田畑藤本、THE GREATEST HITS、ツートライブ、霜降り明星が出場。さらにジャイアントジャイアン(浅井企画)、紺野ブルマ(松竹芸能)、ハナコ(ワタナベエンターテインメント)という、いずれも決勝進出は初めてとなるフレッシュな顔ぶれです。審査員は小沢一敬さん(スピードワゴン)、柴田英嗣さん(アンタッチャブル)、陣内智則、友近、ハイヒールリンゴ、兵動大樹(矢野・兵動)、藤本敏史(FUJIWARA)という豪華な顔ぶれ。MCは藤井隆、川添佳穂ABCアナウンサー、さらにMCと審査員の間をつなぐグランドレポーターを千鳥・ノブが務め、熱気があふれる会場で、激戦が繰り広げられました。

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決戦の前に、まずは過去の受賞者らによるネタ披露。第14回(1993年)に優秀新人賞を受賞した矢野・兵動、第24回(2003年)に優秀新人賞を受賞した笑い飯、第34回(2013年)優勝のジャルジャルがネタを披露し、会場のお客さんを大いに沸かせました。

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ファーストステージは決勝進出12組が3ブロック4組に分かれてネタを披露。ひとブロックのネタ終了直後、審査員が1位から4位の順位をつけてポイントを集計し、もっともポイントの高かった1組がファイナルステージに進出します。

ファーストステージAブロックは、からし蓮根(漫才)、ラフレクラン(コント)、ゆりやんレトリィバァ(ピン芸)、マルセイユ(漫才)の中から、マルセイユがファイナルステージに進出。学生時代の懐かしい放課後デートをモチーフにしたパワフルな漫才で勝利をもぎ取りました。感想を求められたマルセイユは、別府のギャグ「すーぐそうやって言うやろ〜?」が飛び出すなど喜び全開。審査員の兵動は「テンポがよかった」と絶賛しました。

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ファーストステージBブロックは、ロングコートダディ(コント)、ジャイアントジャイアン(漫才)、田畑藤本(漫才)、THE GREATEST HITS(コント)。東京勢、大阪勢入り混じっての個性が光る戦いは、ロングコートダディに決定! 姉と、明日合コンに行くための服を姉にチェックしてほしい弟の絶妙な距離感が審査員の心をつかみました。ハイヒールリンゴは「トップバッターやったけど印象に残った」、陣内と兵動は「田畑藤本と僅差で迷った」とかなり接戦だった様子が伺えたBブロックでした。

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ファーストステージCブロックは、紺野ブルマ(ピン芸)、ツートライブ(漫才)、霜降り明星(漫才)、ハナコ(コント)の中から霜降り明星がファイナルステージに。せいやお得意の歌をふんだんにもりこんだ漫才を、友近は「テンポもいいし、ノっているなと思った」と評価。兵動と陣内は、「粗品のツッコミのワードチョイスがうまい」と絶賛。小沢さんは「仲よくなりたいぐらいおもしろかった」と感心しているようでした。

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マルセイユ、ロングコートダディ、霜降り明星の3組が出揃ったところで、ついにファイナルステージへ! 直前に行われたネタ順の抽選により、ロングコートダディ、霜降り明星、マルセイユという順番に。

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ルールは、ネタ披露後に7人の審査員が採点。持ち点は1人100点で、700点満点で採点。ネタ終了後、そのつど得点を発表する勝ち抜き方式です。トップバッターのロングコートダディは625点を獲得。続く2組目の霜降り明星は668点を獲得して勝ち抜き! ラストのマルセイユは658点となり、第38代王者は霜降り明星に決定しました! 

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決まった瞬間、せいやは声を上げて号泣。粗品も流れる涙を両手で拭うなど、ふたりとも喜びを爆発させました。続いて優勝賞金100万円が手渡され、粗品は「お母ちゃんに使います」と大号泣。せいやは「お寿司いっぱい食べます!」とせいや。

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優勝者会見では、興奮冷めやらぬ様子でステージに再び姿を現した霜降り明星のふたり。粗品は「うれしいんですけど、ほんまに相方と......」と語ったところで言葉につまり、号泣。せいやに「どんだけ泣くねん!」とツッコまれていました。涙をこらえつつ、「相方と漫才ができて、ほんまによかったです。もともと僕はピン芸人だったんですけど、コンビ組んで本当によかった」と繰り返しました。

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せいやは「僕も、コンビ組んだ当初、彼が結構ピン芸人で有名やったんです。『R-1ぐらんぷり』でもすごいいいところまで行ってたから、周りから『なんでコンビ組むねん』と言われていました。『せいやって誰やねん?』って。僕は、NSCにも行ってないし、オーディションで一般として入ったから、急に連れてきたわけのわからない奴みたいな感じで、先輩方からも『コンビじゃないほうがいい』って言われながらずっと今までやってきたんですけど、やっと『ABCお笑いグランプリ』で優勝できて、やっとコンビとしての証明というか、『こっちのほうがおもしろいんやぞ』と言える、証明できたと思いました。めちゃくちゃうれしいです」と感無量の様子。

昨日の夜は眠れたか尋ねられた際は、粗品は「やっぱり決勝前夜ということで、いろんな人は眠れない夜で、『決勝戦や』とか『プレッシャーで』とかあると思うんですけど、僕は個人的に昨日、東京で仕事をしていて、夜行バスに乗って今朝8時に到着したんですが、僕は夜行バスで眠れませんでした。狭くて......」と語った後、「ちょっと、ジョークも冴えないんですけど」と涙の余韻が残っている様子。とはいえ、「ずっと緊張していた」と粗品。「ずっと、優勝するイメージを頭の中で繰り返して、『大丈夫や!』と思っていました」と、イメージトレーニングを明かしました。かたやせいやは、「僕はたっぷり寝ました。9時間ぐらい」とケロリ。実はその裏には家族の支えがあったようで、「久しぶりにオカンと妹の部屋で寝たんです。いつもは自分の部屋で寝るんですけど、昨夜はすごくドキドキしてて。オカンは僕が緊張してるのがわかったのかもしれないんですけど、『今日、私の部屋で寝るか?』って言ってくれて、オカンの部屋でぐっすり寝ました。やっぱりオカンは落ち着きます」と家族の絆を感じさせるエピソードを明かしました。

改めて賞金100万円の使い道を尋ねられると、粗品は「僕はお母ちゃんのために使いたいです。大学を...」と語ったところで、またも号泣。粗品は、中学から同志社に進学し、内部進学で大学まで通ったものの、芸人を志すために中退。そのことがずっと心に引っかかっていたといいます。「結構、親不孝といいますか...。大学も中退して迷惑をかけたので、親孝行したいと思います」と、お母様に温泉旅行やマッサージチェアなどの家電、お母様が欲しがっていたというiPadをプレゼントしたいと語りました。

せいやは「僕は自分のために使います」とし、「お寿司をいっぱい食べて、中華もおいしいのをいっぱい食べて。で、僕は今、実家なんで、賞を獲ったらひとり暮らしすると決めてたんです。だからひとり暮らしの資金として使わせていただきます」と明かしました。実家から劇場があるなんばまで、往復21kmの道のりを1時間かけて自転車で通ってたというせいや。しかし「最近は、『優勝する奴はこれぐらいするやろう』と優勝すると踏んで、タクシーを使ってたので、優勝できてよかったです」とも。

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コンビを組んだきっかけについて明かす一幕も。ふたりの出会いは、お互いが高校3年生の夏に出場した「ハイスクールマンザイ」大阪決勝戦でのこと。違う高校、違うコンビで出場していたものの、お互いを意識していたという粗品とせいや。とくに、せいやのおもしろさに粗品が一目惚れし、「お前、おもろいな」と喋りかけてきたのが始まりでした。その後、粗品はピン芸人として活動。一方、当時のせいやは芸人になる気はなく、近畿大学でキャンパスライフを満喫。「僕は大学で観光サークルの経理をやってました。先生になろうと思って教職も取っていましたし、笑いに関して、興味ないってなると嘘ですけど、芸人になろうとはしてなかったんです」とせいや。それゆえ、粗品からの誘いを断っていたといいます。しかし粗品は「せいやと組んだら、もっとおもしろいネタができるんじゃないかなと思いました。ピンで1、2年やって、いろんな芸人さんを見てきましたけど、僕はせいやがいちばんおもしろいと思ってるんで、熱心に誘いました」とふり返りました。その後、粗品は19歳の若さで「オールザッツ漫才2012」で優勝。注目を集めましたが、その後も「コンビを組もう」とせいやを誘い続けたという粗品。「オールザッツ漫才2012」での粗品の活躍をテレビで見ていたせいやは、「『オールザッツ漫才』で優勝したのを見て『すげぇ!』ってなったんです。で、こいつ、それでも僕と組みたいって言ってきたから、"これは本物"や、と思って。賞を獲ってもまだ言ってくるってことは、これは行っといたほうがいいんちゃうかな、と」、さらに「この先の人生で、こんなに人から必要とされることはないやろうな」とも感じ、粗品とコンビ結成を決意。大学に通いながら、霜降り明星として活動をスタート。

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しかし、ピン芸人として順調だった粗品とコンビを組んだことで、せいやにはさまざまな壁がありました。「Twitterでは『お前は粗品の邪魔をしている』とか、『お前は何も魂を持たない、フリップの代わりだ』とか言われたこともありました」と心ない言葉を投げかけられた時期も。「先輩方もやっぱりね。でも、最初ってそういうものだと思うんです。『こいつ、誰やねん』という状態からこの世界に入ったので、最初におもしろさを伝えるのに時間がかかるので、ネタもふたりで書いてるんですけど、どうしても『お前はがんばってない』と言われがちなんで、なかなか大変でした。だから、やっと賞が獲れてよかった。これで、ふたりで獲れたという。『ほら、組んでよかったやん』と、やっと言えます」とうれしそう。粗品も、せいやとコンビを組んで後悔したことは「ない」と言い切っていました。

粗品は、ハイヒールリンゴから、近頃、芸能ニュースを騒がせたおばたのお兄さんに似ているとツッコまれたことについて、「最近、街で『おばたのお兄さんですよね、握手してください』と何回も間違えられまして。厳密に言うと、おばたのお兄さんは僕の2年後輩なんです。だから僕は、ややこしいんですけど、おばたのお兄さんのお兄さんなんです」と粗品。さらに「これはチャンスかな、と思っています」と前向きにとらえ、「ヘアスタイルを変えて、前髪を上げだしてから『小栗旬やん』みたいな。千日前で、霜降り明星の粗品として顔をさされて、少し行列ができた時に、後ろのほうに並んでいた人はほんまに小栗旬やと思って並んでましたから」と語ると、「小栗旬さん、NGKの前におらんやろ! わなかの横におらんって」とせいやにツッコまれていました。これまで、おばたのお兄さんのようにネタでは小栗旬さんにまつわるネタをやったことがない粗品ですが、「今後、はっきり言ってパクリますね」と答え、記者陣を沸かせていました。

仲の良さがしみじみ伝わるふたりですが、「お互い、直してほしいところ」を尋ねられた際は、「ありますねぇ〜」と声をそろえる一幕も。粗品は「せいやはお笑い芸人じゃなかったら社会で生きていけないぐらい天然。抜けてるというか不器用。そこは直してほしい」と、せいやがバイト先でトイレ掃除を任された時、トイレットペーパーの先を三角に折れず、両角をちぎって三角にしたものの店長に怒られてすぐクビになった話や、また別のバイト先では一気に40枚もの皿を割ったエピソードなどを暴露。かたやせいやは「僕は自分で言うのもなんなんですが、ものごしが柔らかいと思うんです。でも粗品はたまに、ケンカになるような言い方というか、たまに冷たい言い方をすることがある」と訴えましたが、お互い笑顔が絶えず、仲の良さを垣間見せていました。

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今後のコンビ像を尋ねられた際は、「ロケのお仕事はまだ一度しかやったことがないので、そういう仕事もしてもらいたいなっていうのがありますし、でもやっぱり『M-1グランプリ』の優勝はさぼらんとやりたいです。ネタは絶対に一生やっていきたい」と粗品。せいやも「お茶の間の人気者になりたいですが、やっぱりネタでもいつまでもおもしろい芸人になりたいです」と同じ決意を明かしました。

「M-1グランプリの頂点は何年後に?」という質問には、「M-1グランプリは半年後に優勝します!」と堂々と答えたふたり。「ABCお笑いグランプリを獲って、M-1グランプリ決勝に行って優勝するって決めていました。まずはABCお笑いグランプリは優勝すると思って、ほんで優勝できたので、M-1グランプリも絶対に獲ります」と宣言。ライバルに和牛の名前を出されると、「めちゃくちゃ尊敬する先輩ですけど、肉としてやっぱり(笑)肉の品質勝負になりますが、"霜降り"としては和牛さんに負けられません。こっちのほうが柔らかいんだぞ! という」と答え、記者陣を沸かせていました。

念願の『ABCお笑いグランプリ』優勝で弾みをつけた霜降り明星から、今後も目が離せませんよ!

■霜降り明星 出演情報

〔ラジオ〕

ABCラジオ『霜降り明星のだましうち』

日時:2017年7月23日(日)22:30〜23:00

出演:霜降り明星

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〔公演〕

『よしもと the NEXT』

日時:2017年8月23日(水)18:45開場/19:00開演

会場:よしもと漫才劇場

出演:霜降り明星、ミキ、ゆりやんレトリィバァ

料金:前売1500円/当日1800円

お問い合わせ:チケットよしもと:0570-550-100(10:00~19:00)

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【霜降り明星】【からし蓮根】【ラフレクラン】【ゆりやんレトリィバァ】【マルセイユ】【ロングコートダディ】【田畑藤本】【THE GREATEST HITS】【ツートライブ】

2017年7月 9日 (日)

スペシャルゲストも登場!「家でやりなはれ!!!」開催

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若手のなかでも特に注目を集めている、期待の兄弟コンビ、ミキ。昨年12月のなんばグランド花月に続き、今年2月には東京のルミネtheよしもとでも単独ライブを成功させるなど、今乗りに乗っている2人が、地元京都に凱旋。7月8日(土)、よしもと祇園花月で単独ライブ「家でやりなはれ!!!」を開催しました。


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ライブ当日、京都市内は開演前の時間帯に激しい雨に見舞われましたが、大勢の観客が会場に詰めかけました。そこにリラックスした表情で現れたミキの2人。場内から割れんばかりの拍手が起こります。まずはさっきまで激しく降っていた雨の話題からたっぷり買い物をしてオマケでもらった傘の話しに。「儲かってますから」とギャラを発表しようとする昴生に「やめて、引いてまう」と亜生。それを聞いた昴生が「そんなにもうてんの!?」とツッコミますが、「御殿が立つかも...」とさらにカブせる亜生に、会場はいきなり笑いに包まれます。


そこからダイエットをテーマにしたネタがスタート。6時以降に食べないダイエットをしているという亜生ですが、その驚きの方法に客席は大爆笑。さらに、昴生が考えた夢のような未来のダイエット、亜生が拾ってきたというネコの話など、どんどんとネタは広がっていきます。二人のやりとりも徐々にヒートアップ。スキあらばボケる亜生に、絶叫でツッコむ昴生。会場はどんどんミキワールドに引き込まれていきます。


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続いて、Tシャツ、短パンというラフなスタイルで登場した二人。フリートークの時間です。まずメガネの話しから、昴生と亜生がメガネを交換しますが、昴生の様子に客席が爆笑。「笑わすのはいいけど、笑われるのはキライや!」と絶叫する昴生。が、どことなくラップ調の言い回しになったことで、二人でいっしょに叫ぶことに。息ぴったりの掛け合いを見せてくれます。


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トークのテーマは昴生のファッションから超売れっ子先輩芸人のエピソード、お笑い怪獣からのあっと驚く指名など、バラエティ豊富。ファッションの話しでは、「俺がオシャレに見えへんのは胸があるからや」という昴生が嫌がりながらも胸を見せることになったほか、亜生のファンだという女優の話しから交際宣言も飛び出すなど、トークは盛り上がりっぱなしです。実家では昴生のことを「秘密兵器、最終兵器」と呼んでいるというエピソードも披露され、会場は笑いが絶えません。


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そのまま次のコーナー「亜生の映画教えましょう!」です。最近見た映画を皆さんに紹介すると亜生。観たい、観たくないを昴生がジャッジするのですが、「内容、全部教えますよ」という亜生に、客席から笑いが起こります。まず一作目から。一生懸命説明しようとする亜生ですが、しゃべらなくていいこともたっぷりしゃべるうえ、詳細が曖昧で話が前後するという状態に、昴生の判定は「観たくない」。二作目の説明では、いきなり大オチを言ってしまう亜生に、「それは言わない約束!」と絶叫する昴生。かまわず亜生は説明を始めます。が、また話が前後し、複雑な人間関係も今ひとつ伝えきれず、「オマエは言わなアカンことと言わんでエエことのバランスが悪い」と昴生。しかし必死で説明を続ける亜生の姿に、昴生も最終的には「観たい!」と盛り上がります。


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そしてラストの三作目。まず最初に三部作のサスペンスであることを説明、しかしまた「ああ言うの忘れてた」と話が前後しますが「もうおまえがそれ言うの慣れてきた」と昴生も呆れ顔です。するとここで「いろいろありまして」とストーリーを大胆にショートカットする亜生に「エーッ!?」と絶句する昴生。しかし懸命な説明が響いたのか、途中で客席がストーリーに反応。それを見た昴生が「こんなしゃべりで(ストーリー)わかる!?」と、ツッコミを入れます。


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続いては「ゲストと遊ぼう!」のコーナー。昴生の呼び込みで登場したのはアキナの二人。会場は大歓声に包まれます。「祇園花月を満席にするのはすごい」「愛されている証拠」とミキをほめるアキナ。その様子に拍手が起こります。アキナにはミキから質問が出され、それに答えるということに。昴生からの質問は「ほめてください!!」。秋山は昴生のいいところとして「漫才のことを愛している」と話します。舞台袖から出演者全員の漫才を観ている、そしてゲラゲラ笑っているというエピソードに、「大好きなんです」と昴生。秋山はその純粋な気持ちがミキに出ている、とベタボメです。次は山名の番ですが、全然ホメてくれず、キレ始める昴生。最終的には「あの人いらんかった」と暴言を吐きます。


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続いては亜生の質問。「芸人としての目標を教えてください」という問いでしたが、「硬い、俺のがアホみたい」と昴生からクレームが入ります。こちらの質問から、吉本陸上での山名の話しになり、ステージ上は大爆笑。しかし、トークを続けるうちになぜか昴生対3人の構図に。亜生を勧誘するアキナを見て「仲良うやりましょうよ!」と昴生は半ギレです。


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そして、普段は冷静な秋山の意外にボケた裏話も。ミキがネタ合わせをしているのを兄弟げんかしているとカン違いして「家でやれ!」と止めに入った話、さらに新幹線の品川駅で降りるところを乗り過ごして慌てふためく様子など、いつもの秋山からは想像しにくいエピソードも話されるなど、爆笑の連続でトークの時間が終了しました。


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エンディングは撮影タイムに。会場中を周る4人にあちこちから歓声が上がります。2ショット撮影にも応じるなど、リラックスしたムードの4人でしたが、なぜかまた3対1に。最後まで笑いっぱなしで単独ライブは幕を下ろしました。


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次回は9月上旬の予定ということも明かされたミキの単独ライブ。仲の良い兄弟コンビの爆笑ネタ&トークは必見です!



【ミキ】【アキナ】