霜降り明星・ミキ・ゆりやんがネタにゲームに大奮闘!次世代をになう3組のライブ「よしもとthe NEXT」がスタート
8月23日(水)、よしもと漫才劇場にて、「よしもとthe NEXT」が開催されました。このライブは、よしもとの次世代を担うルーキーとして選ばれた霜降り明星、ミキ、ゆりやんレトリィバァの3組が、ネタとコーナーで大暴れするというもので、今回が記念すべき第1回となります。若手芸人のなかでもメキメキ頭角を現している人気者揃いとあって、チケットは早々に完売! 立ち見スペースまでぎっしり埋まった、超満員での幕開けとなりました。
スタイリッシュなオープニングVTRを経て、さっそく5人が舞台に登場! 自己紹介では、ゆりやんが「広瀬すずです」とボケると、「調子のっちゃって」を全員でキメて沸かせます。さらにせいやとゆりやん、粗品と亜生、せいやと昴生、亜生とゆりやんなどさまざまな組み合わせで、変幻自在のボケ合戦を展開。冒頭から全員、息ピッタリです。
ところが、実はせいやとゆりやんには「仲悪い説」が!? VTR撮影日にも、せいやがゆりやんに髪の毛を20本近く抜かれたことからケンカが勃発したとか。周囲の証言を裏付けるかのように「ブス!」「チビ!」とけなし合いを始めるふたり。それがいつしか「最高の女芸人!」「最高の若手男芸人!」と褒め合いに転じ、最後は堅い握手を交わして仲の良さをアピールしていました。
このライブが始まったのは、昴生曰く「吉本が『やってください』と太鼓判を押してくれた」からだそうで、その際、「ライバルは『アキナ牛シュタイン』」と言われたとのこと。客席からは拍手とどよめきが起こり、うれしそうなメンバーでしたが、「最初はタイトルが『ミキやん明星』だった」と明かされると、思わず脱力&爆笑。今後は毎月の開催を目指して頑張りたい、と意気込みました。
まずは、3組のネタから。一番手は霜降り明星。「趣味がなくて困っている」という粗品のため、ボウリング好きのせいやがその楽しさを伝授します。せいや演じるボウリングの珍場面やあるあるに、粗品の絶妙なツッコミが炸裂!
続くゆりやんは、「引き際悪い女」と題し、カフェを舞台にした男女の別れをコントに。タイトル通りの引き際の悪さで、破壊力満点のオチまでノンストップで笑わせます。
ミキの漫才は、「お肉と魚、どっちが好き?」という亜生の素朴な質問が、とんでもない兄弟げんかに発展。亜生が語る"食材の気持ち"が、昴生をどんどん追いつめ、そのたび観客は大爆笑です。
ネタでたっぷり笑った後は、こちらもお楽しみのコーナーです。まずは「トークthe NEXT」からスタート! 初回ということで、お互いをより深く知るために、各人が「聞きたいこと」を質問していきます。最初の質問は、粗品の「お笑いやってなかったら何の仕事してましたか?」。質問者である粗品がトップを切って「指揮者」と明かすと、意外な答えに4人はビックリ。「高校でも3年間、アマチュアオーケストラで指揮者をやっていた。クラシックもよく聴く」という粗品に、「実際に指揮しているところを見せてほしい!」とリクエストします。臨場感を出すため、4人はエア楽器を携えた奏者となり、『情熱大陸』のテーマ曲を"口オケ"で演奏...するはずが、全員が次々とボケまくり収拾不能に!? しかも、いざやってみるとハマってしまい、せいやや昴生も指揮者をやりたがるなど、トークそっちのけでオーケストラコントを連発!します。
ようやくオーケストラ熱がおさまったところで、ほかの4人も質問に回答。せいやは「先生」、亜生は「サッカー選手→消防士→イルカの調教師→安定した生活」、昴生は「心理カウンセラー」、ゆりやんは「モー娘。→芸人またはTSUTAYAのスタッフ→映画評論家」。それぞれの意外な答えとその理由に、全員が「芸人でよかったなあ」と口を揃えていました。
ふたつめの質問は亜生からの「世界があと10秒で終わります。3人入れるシェルターがあってそこに入れば助かります。自分を含めて誰を助けますか?」。ゆりやんは、まずせいやを選択。「せいやさんは雰囲気を明るくしてくれるし、いい人なんです」と理由を語ります。あとひとりはなかなか選べず、悩んだ末に粗品を選びました。曰く「粗品さんは憧れの人。粗品さんみたいにツッコめるようになりたいから」だそう。ミキについては、「兄弟が離れ離れになるのはかわいそうだと思って」選ばなかったとのことです。
この後も、せいやが「友情として」ゆりやんと「清潔感があるから」亜生を、亜生が「生きる術を知っていそうだから」粗品と直感でせいやを選び、なんとこの段階で昴生は誰からも選ばれず...。亜生に「相方とかじゃなく、家族やねんで?」と必死に訴えましたが、何とも残念な結果となりました。
ここでトークは時間切れとなり、こんどは「NEXTリーダー争奪バトル!」に突入。メンバーのなかからリーダーを決めるべく、さまざまなゲームで対決。獲得ポイントがもっとも高かった者が、次回からリーダーを務めます。
ひとつめはリーダーに必須の知性を競う「ガチクイズ対決!」。やる気満々でのぞんだ5人でしたが、「インターネットのWWWは何の略?」という質問でいきなりつまずきます。惜しい回答はあるものの、結局誰ひとり正解できず、これは前途多難...。一方、質問の途中でボタンを押してしまったものの、見事、正解させる強運な者も。『ハリー・ポッター』シリーズのサブタイトルについての質問では、先を読んだゆりやんが「アズカバンの囚人」(3作目のタイトル)と回答するなど、驚きのシーンもありました。
お次は体力のNo.1を決める「イス取りゲーム対決!」。4脚から順にイスの数を減らしていき、最後までイスに座っていた人が勝利となります。『オクラホマミキサー』ののどかなメロディに乗って、楽しげにイスの周りを回っていたのもつかの間、音楽が止まると情け容赦なしの死闘に! ミキによる最終決戦を制したのは、メガネを奪われながらもイスを死守した昴生でした。
とっさの対応力を競う「ムチャブリSEでひとこと対決!」では、流れてきた効果音に合わせて面白いひとことを発し、いかに笑いを取れるかで勝負します。交通事故の音や花火の音に合わせ、5人はさまざまなボケを連発。何度も爆笑をさらい、大いに盛り上がりました。
リーダーには運も必要、ということで、大量にわさびが入った寿司と普通の寿司で「ロシアンわさび寿司対決!」も。前半は、意外なほどに誰もわさび寿司を引かずでしたが、後半に入ると一気に状況が変化。せいややミキのふたりが次々と口を押さえて袖に駆け込むなか、粗品とゆりやんの最終決戦では、なんと揃ってわさび寿司を食べてしまうというミラクルが!
最後は「大縄リーダーシップ対決!」で、5人での大縄飛びに挑戦。3分間のうちにみんなをまとめ、30回のジャンプを成功させなければなりません。その間、袖にいるスタッフが、各人の行動や統率力を見極めます。
ところが、全員がかけ声をかけたり語りかけたりで、なかなか縄跳びは始まりません。ようやくせいやが飛び始めるも、こんどは全員がじっと見るだけで加わらず。たまらず倒れ込むと一気にかけより、せいやを助けようと奔走します。結局、全員では1回も飛べずじまいでゲーム終了となりました。
ここまでの5つの対決結果を合計して、「よしもと the NEXT」のリーダーに選ばれたのは、せいや! さっそくリーダーらしく、コーナーの締めも担当しましたが、先ほどの大縄飛びがたたり、途中からヘロヘロになってしまいました。
エンディングでは、9月15日(金)に第2回が開催されることも告知。改めて満員の観客に感謝を述べたせいやは、「今日、来てくれた人はもう家族です。何でも助けます」と宣言。さらに「メンバーから重大発表があるかも」とあおりましたが、幕が下りた後にひとり再登場して「(重大発表は)ないかもしれません...」と詫びるなど、最後まで笑いがいっぱいのライブとなりました。
【霜降り明星】【ミキ】【ゆりやんレトリィバァ】