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2018年10月

2018年10月 6日 (土)

一発屋芸人たちが再起をかけた渾身のネタを披露!! よしもと×法務省"再犯防止"PR ステージ『RE-ENTRY!!』

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 10月6日(土)、霞ヶ関の法務省赤れんが棟で「よしもと×法務省"再犯防止"PR ステージ『RE-ENTRY!!』~立ち直り芸人大集合 SP~」が開催されました。10月1日の「法の日」から1週間は「法の日週間」と制定されており、法務省・最高検察庁では今年も「法の日フェスタ in 赤れんが」と題したイベントが実施されました。そしてその中のプログラムのひとつとして「再犯防止」「立ち直り」をテーマに、よしもと芸人と一緒に笑って学べるステージを行いました。ライブタイトルの『RE-ENTRY!!』は、再犯防止のキャッチコピーにもなっている言葉。かつて非行に走った過去を持つバッドボーイズの佐田をMCに迎え、みんなで一緒に学びながらも、笑いの絶えないステージを繰り広げました。

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 会場にやってきた佐田は「なぜわたしがMCをしているかというと、かつてわたしも法を犯したことがあるからです。今は反省をし、更生の道を進んでおりますが、そういう経験をもとに、法務省さんから依頼されて少年院で講演をしたりしております。再犯防止という気持ちを胸に秘めて、今日は更生の道を進んでいきましょう」とあいさつしました。

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 前半のプログラムは、かつて大ブレイクを果たした一発屋芸人たちが集合した「立ち直り芸人」ネタスペシャルを実施。かつての栄光は過去のこと...今は仕事がなくなり、腐り果てていた芸人たちが再起を掛けた"立ち直りネタ"を披露します。一組目は8.6秒バズーカー。さっそく佐田が「最近、はまやねんが離婚を発表しましたよね。でも、実は3月に離婚をしていたのに、なぜ9月に発表したのか。この半年間で何が起こったのか。あとでトークショーで聞いてみたいと思います」と離婚ネタでいじると、はまやねんが「詳しく言わんでもいいことまで。円満に離婚したんですから」と返答してみせるひと幕も。そんな導入から気持ちを切り替えた田中が「僕たちをテレビで見たことある人?」とお客さまに尋ねると、大勢の人たちが挙手。そのお客さまたちに「うれしいですね。手を挙げてくださった方、お久しぶりです。最近はテレビに出ないようにしているんです」と自虐的なジョークで会場を笑わせます。

 さらに「せっかく呼んでいただいたんで、ラッスンゴレライのフルバージョンを観ていただこうと思います。ただ注意事項というか、先に言っておかないといけないんですが、フルバージョンは三分半あるんです。だいたい最初の1分くらいは手拍子をして盛り上がるんですけど、1分を過ぎたあたりから、長いなという感じになってきます。だけど、盛り上げてくださいね」と注意を喚起。しかしその甲斐もあってか、フルバージョン披露は大盛り上がりとなりました。

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 続く芸人は、「エンタの神様」でブレイクした、ですよ。この日の彼は、「あ~い、とぅいまてぇ~ん」のフレーズを観客に伝授。勘違いしたエピソードを披露した後に、会場全員で「あ~い、とぅいまてぇ~ん」の大合唱。これには小さな子どもたちも大喜びでした。

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 続いて筋肉芸人の、なかやまきんに君が登場。「大爆笑ネタが2つも出来ているんですが、時間の都合でひとつしかできません。皆さん、AとB、どちらがいいですか」と問いかけ。会場からも「A!」「B!」と意見が割れたこともあり、きんに君の持ちネタである「筋肉ルーレット」で決着。見事Bのネタを披露することになりました。

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そこで会場にいた小学生の男の子に協力してもらい、ゲームを実施。会場を大いに沸かせたあと、最後は「筋肉三三七拍子」で締めくくり。会場は一体感に包まれました。

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 続く芸人は、ハイキングウォーキング。「スーパーイリュージョン」と題し、「ジャグリングをしながらのマシュマロキャッチ」「バランスボールに乗りながら皿回し」「コーラを一気飲みで飲み干した直後に、山手線の駅名を全部読み上げる」といった大道芸に続々とチャレンジします。

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 しかしどの芸もいいところまでいきながらも、惜しいところでことごとく失敗。あえなくタイムアップとなってしまいましたが、ふたりのコミカルなやりとりは、会場を終始笑いに包みこみました。

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 そして後半は「再犯防止クイズ!」を実施。芸人たちにクイズを出題し、それを通じて法務省の取り組みを紹介します。このコーナーでは、クイズの解説役として八王子BBS会や、協力雇用主の方をお招きし、お話も伺いました。さっそく第一問目の「更生保護のマスコットキャラクターとなっているペンギンの名前は何でしょう?」という問題からスタートしました。

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 それには「ペンとギン」「犯太と罪子」「宮川大助・花子」といった芸人たちのボケ回答が飛び出し、会場は大いに盛り上がりましたが、本当の答えは「ホゴちゃん」「サラちゃん」。このペンギンたちにはそれぞれ非行の道に行きかけた、という過去があるのですが、保護司のクジラ先生、協力雇用主のアシカ親方たち多くの方の支えがあって、更生ペンギンになったというバックグラウンドがあるのです。

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 そして第二問は「民間協力者のひとつであるBBS会。「BBS」は頭文字をとっているのですが、どういう言葉の頭文字で、どういった活動をしている団体でしょうか?」。それには「バイバイさようなら」「バッドボーイズ佐田」「ボーナス、バイトだから、支給ない」などのボケ回答を繰り広げる芸人たちでしたが、正解は「Big Brothers and Sisters」。非行を起こした少年たちの同世代の方々によるボランティア活動で、いわば兄や姉のような存在として、一緒に悩み、一緒に学び、一緒に楽しむ人たちとなります。八王子BBS会の難波さんによると、BBSの活動をしている方は全国で4,000人いるそうで、これには佐田も「こういう活動をしている方が全国に4,000人もいるんですか。頑張ってくださってありがとうございます」と感謝していました。

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 そして続く第三問は「協力雇用主として、犯罪や非行をした人を雇用し、立ち直りを支える村上さんですが、普段はどんな職業をされているのでしょうか?」。それには「EXILEの方」「僧侶」「社長」とボケ回答を繰り広げながらも、村上さんの職業は何なのか想像していく芸人たち。しかし、実際の村上さんは、神田で「理容店」を営んでいるのだとか。そんな彼が協力雇用主となったきっかけとしては、「更生施設から出所しても、帰る場所や、親がいない人がいて、何か出来ないかなと思っていました。そういう人たちが社会復帰をするために彼らの話を聞きながら、無料で髪をカットする活動を5年ほど前から行っています。僕も佐田さんほどじゃないですが、昔は悪かったんですよ」と笑ってみせました。

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 そして最後に「犯罪をした人たちが立ち直るにあたって、重要だと思うこと」についてお聞きしました。まずは松井さんが「大切なことは、本人の更生に対する前向きな気持ちと、周囲の環境による支えだと思っています。わたしも少年院に訪問に行った時に、そこにいる少年から『大学ってどんなところ?』『大学生になりたい』『僕もBBSに入って支援活動をしたい』と言ってもらったことがあって。わたしも『大学ってこういうところだよ』『BBSってこういう活動だよ』とたくさん話して、打ち解けることができました。わたしたちは学生という立場なので、少年に仕事を紹介したりとか、人生の相談に乗るということはなかなか難しいんですが、逆に少年の気持ちに寄り添って、前向きな気持ちになれるよう意識して活動をしています」とコメント。続く難波さんが「彼女がほとんど言ってくれましたけど、立ち直るためには、やはりひとりの力だけでは到底なし得ないことなので、わたしたちもBBSとして活動して、その人たちに寄り添うことで、少しでも立ち直ることができたらと思っております。わたしたちは社会の理解が大事かなと思っております」とコメントしました。

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 さらに村上さんが「まず目の前にいる人が、一生懸命やろうという気持ちを支持してあげることだと思います。そういう子たちは家庭環境が複雑なんですよね。普通なら両親がいて。何か悪いことをやったとしても、迷惑をかけるからとか、悲しませるからということで、どこかでストッパーとして踏みとどまるんですよ。でも彼らを見ている人、悲しんでくれる人、理解してくれる人がいないと、どうしても彼らの振り幅を超えてしまう。僕も取材を受けた時に、「なんで社会貢献をするんですか?」と聞かれたことがありましたけど、わたしは社会貢献をしているつもりはなくて、ただしたいことをしているだけ。目の前にいる人に喜んでもらえるということをどうやったらできるか、ということだけを大切にしながらやっています。そしてそういう気持ちを少しでも皆さんに持っていただけたら」と付け加えました。

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 そんな彼らの言葉を聞いていた佐田は、「自分の経験談から言えるんですけど、僕もさみしかったんですよね。僕は国に監禁されたことがあるんですよ。少年鑑別所というところがあって。母親が面会に来たんです。その時、僕は集団部屋にいたんで、親が面会に来たということがすごく恥ずかしく感じたんですよ。お前はまだ母親がいるんだなという感じになって。仲間の前でカッコつけたくて。面会に来た母親にイライラして。母親に「何しにきたんだ、帰れと。お前と話すことないよ。俺なんかこんな悪いことをした息子だぞ」と怒ってしまったんです。それで面接官に「もう話すことはありません」と言って出て行ったんですけど、そしたら後ろの方から母親の泣き声が聞こえてきて。「すいません、わたしとあの子を変えてください!」と泣きながら母親が土下座をしているのが聞こえてきたんですよ。その時、自然と涙が出てきてですね。なんのために突っ張っているんだと。こんなに母親を泣かせて、何がカッコいいんだと。その時に僕ははじめて、母親の愛に助けられて、更生しようと思ったんです。もう泣かすのは飽きた。これからは笑わせようと思って、俺はお笑い芸人になりました」という佐田に会場からは拍手が。その様子に照れくさそうな顔を見せた佐田は、「いろいろ悪さをしても人間ですから。愛があると感じたら、その人のために何かをやりたいなと感じれば、更生できると僕は思っております」と締めくくりました。

9/22日(土)「Laugh&Peace TOUR 2018」開催@よしもと天神ビブレホール

9月22日(土)、よしもと天神ビブレホールにて「Laugh&Peace TOUR 2018」が開催されました。

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「ラフ&ピースツアー」とは、各業界の第一線で活躍するエンタメのプロとよしもと芸人が、体験型の特別授業を開催する一大ワークショップツアーのことです。

1日を通して学んだ事をステージに集約し、発表します。

 

まずは、参加者全員でいくつかのワークショップを行います。

1つ目は、エグスプロージョンまちゃあきによるダンスワークショップ。

全員で会場を大きく使って練習をし、まちゃあきさんの「OK!」の合図で終了しました。

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2つ目は、稲幸恵さんによる歌のワークショップ。

参加者の方々が、発声練習の時点で大きな声を出せていて稲さんも少し驚いている様子。最終的には踊りながら歌う練習をしました。

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最後は、吉本新喜劇・川畑泰史座長による新喜劇ワークショップです。

チームに分かれて、新喜劇の1シーンにチャレンジ。全員堂々と披露出来ていて、川畑座長やメンター芸人が思わず笑ってしまう場面も。

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ここからは、お笑い・ダンス・ボーカル・ライブスタッフ・声優の5つのコースに分かれ、ショー公演本番に向けて個別レッスンを行います。

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個別レッスン終了後は全員で最後のリハーサルを行い、ついにショー公演本番の時間に。

まずは、講師・メンター芸人によるプロショーからスタート。

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プロショー終了後、いよいよ参加者の皆様が出演。

声優コースによる「少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん」のアテレコです。

講師として参加してくださった声優の野水伊織さんと一緒に、練習の成果を発揮しました。

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続いては、お笑い・ダンス・ボーカルコースによる新喜劇。

どのコースも短い練習時間で仕上げ、堂々と披露できていました。

出るタイミングを間違えるというアクシデントもありましたが、川畑座長のフォローもあり、会場では終始笑いが起こっていました。

最後は、お客様も一緒に全員で"ラフ&ピース"のポーズと掛け声で終了しました。

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ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。

NSC・沖縄ラフ&ピース専門学校に興味がわいた方は是非ホームページをご覧ください。

NSC→http://www.yoshimoto.co.jp/nsc/

沖縄ラフ&ピース専門学校→https://laughandpeace.org/

 

【吉本新喜劇・川畑泰史】【エグスプロージョン・まちゃあき】【メガモッツ】【メタルラック】【さや香】【フースーヤ】

京都国際映画祭2018連携イベントで、たいぞうがワークショップを開催!

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5年目を迎え、これまで以上の盛り上がりが必至の「京都国際映画祭2018」。その連携イベントとして、10月5日(金)にゼスト御池 河原町広場で「京都発 ART & 書 リミックス 天才アートKYOTO + 山内美鳳~よしもとアーティストたいぞうワークショップとともに~」が開催されました。このイベントは京都市とパリ市が友情盟約を締結して60周年を迎える今年、記念事業として行われている京都とフランスの「障害のある人の芸術作品」を紹介する展覧会、「描き、紡ぎ、絆(つな)ぐ」の連携イベントでもあります。


参加したのは、京都で活動している「天才アートKYOTO」のメンバーと、独自の書のスタイルを世界に発信している書道家、山口美鳳さん、そして画家としても活動しているたいぞうです。会場では「天才アートKYOTO」の作品、「ほっとはあと」製品の販売も行われました。


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まず、たいぞうがマイク前に登場。自身が絵を始めたきっかけや2016年に大阪府障がい者芸術・文化大使に就任したことを紹介し、「描き、紡ぎ、絆(つな)ぐ」が、10月14日(日)まで、河原町三条を一筋下って東へ入った場所にある、「ARTZONE」(アートゾーン)において開催されていること、「京都国際映画祭2018」が10月11日(木)から14日(日)に開催されることについても説明したほか、イベントで登場する「天才アートKYOTO」のアーティスト、ゲシュタルト崩壊フラグさん、若林義輝さん、西村紫苑さん、高橋美佳さん、前田ワタルさんと書道家の山内さんの紹介、そしてこの6人がライブペインティングを行うこと、さらにたいぞうがアートを楽しむワークショップを行うことなどを発表しました。


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イベントはライブペインティングからスタート。会場に設置された大きなアクリル板の片方から山内さんが、もう片方から「天才アートKYOTO」のメンバーが筆を走らせることに。まずは「天才アートKYOTO」のメンバーからアクリル板に向かいます。たいぞうは、ライブペインティングを見物している人たちに話しを聞いたり、メンバーのプロフィール紹介や絵についてのインタビューを行うなど大活躍。京都国際映画祭のアートプランナー・おかけんたも来場し、作品の出来上がっていく様子を見守りました。


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途中から山内さんも参加し、「天才アートKYOTO」のメンバーが描いた絵に「旋風」や「希望」などをイメージした書を重ねていきます。一筆加えるごとにどんどん表情を変えていく絵と書は、まさにアート。


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山内さんとメンバーがいっしょに手を合わせて「愛」の書を描くシーンもあるなど、ライブペインティングの魅力が詰めかけた人たちにもしっかりと伝わりました。最後は全員が作品に名前を入れて記念撮影し、終了です。


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続いては、たいぞうのワークショップ。今回は「お絵かき教室」ということで、まずはたいぞうが描いた絵を使った「ぬり絵」から。途中、イラストを使ったクイズも出題、何の絵が描かれているかを、みんなで解答したほか、イラストの太陽がなぜ怒っているのかその理由を描く、腕を組んでいる人の絵に顔を描き入れるなど、絵を使った様々な取り組みを実施。たいぞうは「子供の気持ちになって描けば、(絵は)どんどん出てくる」とエールを送ります。参加者のなかにはたいぞうが思いもつかなかった発想で絵を描く人もいるなど、ワークショップもライブペインティングに負けず盛り上がりました。


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終了後、たいぞうは今日のイベントを振り返り、楽しかったとにっこり。普段は自らがライブペインティングを行うところ、初の進行役を務めたことについては、「描いている人たちの勢いに圧倒された」とビックリした様子。後半のワークショップでメンバーたちと打ち解けたことから、最初からもっと話しておけばよかった、と次回以降の課題についても話してくれました。


10月11日(木)からスタートする「京都国際映画祭2018」は、「映画もアートもその他もぜんぶ」がテーマだけに、アート系のイベントも目白押しです。今回、アート系については、「夢あるなぁ」をテーマにした様々な催しが行われますので、ぜひ京都へ足を運んでみてください!



【おかけんた】【たいぞう】


2018年10月 5日 (金)

和歌山出身・わんだーらんどが「ねんりんピック紀の国わかやま 2019」応援大使に就任!

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「和歌山県住みます芸人」わんだーらんどが、この度、「ねんりんピック紀の国わかやま2019」応援大使に任命されました!

 

「ねんりんピック(全国健康福祉祭)」は1988年にスタートした、60歳以上の参加者が中心となるスポーツと文化の祭典。卓球やテニス、ゴルフなどのスポーツだけに留まらず、囲碁・将棋、ダンスに民謡など幅広いジャンルで27種目が設けられ、チームや個人で出場し、競技を楽しみます。2019年年度は11月9日(土)〜12日(火)の期間で開催され、会場は和歌山です。

 

和歌山県出身のわんだーらんどは、2011年5月より「和歌山県住みます芸人」として活動。これからはSNSやライヴイベントなどで、「ねんりんピック2019」の広報活動を行なっていきます。

 

10月5日(金)、和歌山県庁で委嘱状交付式が行われました。まずは、各地域でPR活動をし大会広報を支えるねんりんサポーターのみなさんへ委嘱状が渡された後、「ねんりんピック紀の国わかやま2019」応援大使を務めることとなったわんだーらんどにも和歌山県知事・仁坂吉伸さんより委嘱状が。読み上げながら、近くのスタッフに内容を確認する仁坂知事。そのやり取りに同席していたねんりんサポーターのみなさんから笑い声が漏れます。これにまことフィッシングはたまらず、不安げに「ほんまにもらえるんですか?」と確認。無事に託された2人へタスキが掛けられます。仁坂知事は「これが掛かってると泣く子も黙る」威力がタスキにあると言い、大使の活動に役立つことを伝えます。2人はタスキを掛けられたことで任命されたのを改めて実感し、「うれしい」と喜びを噛み締めていました。

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続いて、仁坂知事から激励の言葉が述べられました。大会まであと400日と開催が近づいていきたのに伴い、知事は「ものすごく良いものをやろう」という気持ちが高まっているそう。会の参考にするため他地域でのイベント開会式、壮行会へ参加。その華やかさに感動し、鼓舞された仁坂知事は、和歌山会場もそれに負けぬよう「史上最高の開会式」を実施すると意気込みます。また、各競技の会場がある市町村へは「和歌山の良いところを、たくさんの人に見てもらえるようにしてもらえたら」とイベントのさらなる盛り上げにつながるよう工夫・協力を要請。加えて、「これから盛り上げていくための"顔"」としてねんりんサポーターのみなさんにPR活動をお願いし、「最大の"顔"は大使」と、わんだーらんどへの"大使任命効果"でイベント知名度UPにつながることに胸を膨らませている様子です。「募集中のボランティアの方々のリーダーになって宣伝をしていただくとともに、盛り上げていただけたらと大いに期待しております。どうぞよろしくお願いいたします」と知事は熱く語りました。

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知事からの言葉を受けねんりんサポーター代表者が決意表明すると、わんだーらんどからも応援メッセージを述べました。「この度、大役をいただきました「和歌山県住みます芸人」のわんだーらんどと申します。ありがたいですね、こんな大役をいただきまして」とたにさかが相方・まことフィッシングに向けると、「まさか、こんな大役をいただけるなんて。開会式の選手宣誓ということで」と挨拶代わりにひとボケ。会場内に笑いが起こると、まことフィッシングが「違いました?」とさらにトボけて和やかなムードに包まれていきます。

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紀の国わかやま国体でも中継レポーターを務めた経験がある2人は「スポーツが好き」と前置き。たにさかは「ねんりんピックは、ならではの面白い競技がある。ダンススポーツ、民謡、俳句。あと麻雀もあるみたいですね。どういう大会・試合になるのか」と、多岐にわたる種目に驚いた様子です。"麻雀"に反応したまことフィッシングは「白發中(ハクハツチュン)で鳴くのかどうか」と、独自の見どころをチョイスしていました。

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和歌山県日高郡美浜町出身のまことフィッシングは「美浜町の競技をバンバンPRしていきたいと思います!」と意気揚々と語るも、たにさかから「今回、美浜町競技ないんですよ」と悲しいお知らせを受けてしまいます。ならばとまことフィッシングは「日高郡を訪れた方に『美浜町の煙樹ヶ浜(えんじゅがはま)で釣りしてください。魚おいしいですよ』というPRもできたらなと思います」と大会以外の魅力についても推していく案を述べます。これにはたにさかも「この4日間で約40万人の方が、選手の方、ご家族を含めて来られるということなので、これは和歌山をPRするチャンスでもあるな」と同意し、「県外から来られた方に県民みんなでおもてなしをして、帰った時に『和歌山ええとこやったで』と言ってもらえるようにしたい。(そのためにも)これからねんりんピックをどんどんPRして、知っていただけるように頑張っていきたいと思います」と決意を固めました。まことフィッシングも「競技の後は、旅行としても楽しんでいただいて。またリピーターとして和歌山に帰ってきて、観光してもらえるように目指してますんで」と、和歌山そのものの魅力も伝えていくと宣言しました。

 

「最後、お笑い芸人なんで謎かけで締めたいと思います」とまことフィッシングは自ら発信し、「ねんりんピック紀の国わかやま」と掛けまして、赤ちゃんと解きます」と言い出しました。「ちゃんと解けるんでしょうか。その心は?」とたにさかから促され、「どちらも目が離せません」とスマートに回答するまことフィッシング。場内から大拍手が起きますが、「うまいけど、おもろない!」とたにさかから厳しく突っ込まれてしまい、大爆笑の内に交付式は終了しました。

地元・和歌山、大会の魅力をどのような形で拡散していくのか。「ねんりんピック紀の国わかやま2019」応援大使・わんだーらんどの、今後の活躍にご期待ください!

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【わんだーらんど】

よしもと100年の歴史を彩る看板寄席「東京グランド花月」開催決定!

12月26日(水)~12月28日(金)の3日間、銀座ブロッサム中央会館にて、『東京グランド花月』の開催が決定しました。
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よしもと100年の歴史に裏付けられた看板寄席"グランド花月"公演。
これまでに9回開催した同公演は、多数の完売公演に支えられ、大好評のうちに終了しました。お笑いの本場・大阪でも見ることができない、大御所から人気の若手が総出演。

漫才、落語、コント、吉本新喜劇のほか、 ブレイク中の人気芸人や、今後の活躍が期待される芸人が多数出演します。
吉本の全てを詰め合わせた"最高の寄席"を豪華ラインナップ でお届けします。
なお、本公演では、多数のリクエストにお応えし、待望の辻本座長率いる吉本新喜劇が『東京グランド花月』に登場します。
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---公演概要---
【公演名】 『東京グランド花月』
【日時】 2018年12月26日(水)~12月28日(木)
【会 場】 銀座ブロッサム中央会館
(〒104-0061 東京都中央区銀座2丁目15番6号)
【公演スケジュール】
12/26(水) ①回目14:00開演/②回目18:00開演
宮川大助・花子、NON STYLE、ウーマンラッシュアワー、ジャルジャル、【NEW】銀シャリ、アインシュタイン 他
<吉本新喜劇>座長:辻本茂雄、アキ、平山昌雄、森田展義、大島和久、奥重敦史、レイチェル、もじゃ吉田、玉置洋行、松本慎一郎、永田良輔、五十嵐サキ、鮫島幸恵
12月27日(木) ①回目14:00開演/②回目18:00開演
出演者:西川のりお・上方よしお、千鳥、和牛、トレンディエンジェル、チョコレートプラネット、衹園 他
<吉本新喜劇>座長:辻本茂雄、アキ、平山昌雄、森田展義、大島和久、奥重敦史、レイチェル、もじゃ吉田、玉置洋行、松本慎一郎、永田良輔、五十嵐サキ、鮫島幸恵
12月28日(金) ①回目11:00開演/②回目15:00開演
出演者:オール阪神・巨人、タカアンドトシ、野性爆弾、ミキ、ゆりやんレトリィバァ 他
<吉本新喜劇>座長:辻本茂雄、アキ、平山昌雄、森田展義、大島和久、奥重敦史、レイチェル、もじゃ吉田、玉置洋行、松本慎一郎、永田良輔、五十嵐サキ、鮫島幸恵
【チケット情報】
前売5,500円 当日6,000円
※5歳以上は有料。4歳以下お膝上無料、お席が必要な場合有料

◇チケットよしもと
WEB http://ticket.yoshimoto.co.jp
電話予約 0570-550-100(※要Yコード、24時間受付)
直接購入 ファミリーマート店舗
(Famiポート、トップメニュー「チケットよしもと」ボタンをタッチ)
Yコード:107147

◇チケットぴあ
WEB http://t.pia.jp/
電話予約 0570-02-9999(※要Pコード、24時間受付)
直接購入 セブン-イレブン、サークルKサンクス、ぴあ店舗
Pコード:490-002

◇ローソンチケット
WEB http://l-tike.com/
電話予約 0570-000-407(受付時間:10:00~20:00)
直接購入 ローソン、ミニストップ店舗
Lコード:32287


【東京グランド花月オフィシャルホームページ】
http://www.yoshimoto.co.jp/tgk/

よしすぽ よしもとが笑いで教えるスポーツ教室 ~道頓堀プロレスの現役選手が教える「親子でプロレス教室」~

プロレス教室では、現役選手が楽しくプロレスを教えます! お子さんと一緒に参加し楽しみたい方、プロレスが好きな方、プロレスをした事がない方々など誰でも参加可能です!
もちろん初心者の方も大歓迎!
トークショーでは、プロレスの魅力や楽しみ方などを若手芸人と一緒に分かりやすく解説します!
是非参加応募をお待ちしております!
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■日程
2018年12月16日(日)
■対象
①親子でプロレス教室に参加されたい方
②一般参加者1名から参加可能です。
■ 参加費
一般:2000円 (大人1名様の料金)
親子で参加される場合は2500円
※お子様2人目から+500円となります。
※お子様は未就学児から小学生までが対象です。
※未就学児のお子様の参加の場合は必ず親子同伴をお願いします。
■スケジュール
①9:30~10:15  ※挨拶や準備運動など
②10:30~12:00 ※プロレス教室
③12:00~12:30 ※トークショー
④12:30~13:00 ※エンディング、記念撮影
■アスリート講師 道頓堀プロレス(太陽塔仮面、キャプテン・アメムラ、菅沼修)
■出演芸人 ジェットゥーゾ
<場所>
平野区画整理記念会館 会議室3
※大阪府大阪市東住吉区中野2丁目7−16

<お申込み方法>
下記①~⑤をご記入の上、
12月13日(木)までにfa@yoshimoto.co.jpのメールアドレスに、
件名を「よしすぽ プロレス」と記載しメールを送付して下さい。
①参加希望者の名前・フリガナ
②参加者年齢
③電話番号
④参加人数
⑤お住まいの地域(市町村) 
※応募者多数の場合は抽選になります。
※メールにて当選結果をお送りさせて頂きます。
※fa@yoshimoto.co.jpを受信できるよう設定をお願い致します
【お問合せ先】
よしすぽ運営事務局
TEL:03-3209-8197
※お電話でのお問い合わせは、平日の10:00~18:00の間にてお願いします。

2018年10月 4日 (木)

舞台は大阪の"東・西・南・北"! 4人の作家が描くオムニバス短編人情コメディ「SMALL TOWN, BIG CITY」上演決定

大阪文化芸術フェス2018参加作品「SMALL TOWN, BIG CITY〜大阪でひろった4つの小石〜」が、きたる10月23日(火)〜25日(木)、ABCホールにて上演されます。これに先駆け、同作を手がける4人の作家が集まり合同取材を実施。総合演出を兼ねる後藤ひろひとを筆頭に、わかぎゑふさん(玉造小劇店)、岡部尚子さん(空晴)、村角太洋さん(THE ROB CARLTON)が出席し、それぞれの描く"大阪"、そして舞台について語りました。

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タイトルにある通り、大阪を舞台にした4つの短編人情コメディをオムニバス形式で上演する同作。大阪を東西南北の4エリアに分け、4人の作家が脚本を執筆しました。「普段、作・演出家はひとつの現場にひとりなので、4人で何かをするのはすごく楽しい。ワクワクしながら、それぞれの稽古を進めています」と後藤。自身が担当したのは大阪の西エリアで、沖縄からの移住者が多い大正区を舞台に、「とっても沖縄な雰囲気の小作品」に仕上げました。

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わかぎさんは南エリア担当で、「この中ではいちばん、大阪生まれの大阪育ちで、年齢的にもいちばんいってるので、『どこでもええよ』と。後藤くんからのオーダーは、あまり有名じゃないところがいいとのことだったので、貝塚から出ているローカル線・水間鉄道の話にしました」。演出は朝深大介さんが手がけるそうで、まもなく稽古に入る予定です。

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北エリアを選んだ村角太洋さんは、京都を拠点に活動しているため、「できるだけ京都に近い大阪を任せてほしかった」と説明。京都から大阪に出るときは必ず阪急電車に乗ることから、高槻市や茨木市など、阪急沿線の駅をからめたストーリーを書き上げました。村角さんにとって、大阪弁の脚本を書くことも大きなチャレンジ。演じる村角ダイチさん、高阪勝之さんも、関西弁を使う芝居にはあまり出たことがなく、「そのあたりも楽しんでいただければ」と呼びかけました。

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岡部尚子さんは、東エリアから京阪沿線の門真界隈を選んで執筆。以前に書いた約40分のリーディング作品で、1時間の舞台作品としても上演したことがあるものを、約20分の芝居に書き換えました。「京阪沿線では、1駅間違えるとえらいことになる。『門真の...』と言われても、駅名でいうと古川橋だったり。そんな誤解や勘違いから生まれるシチュエーションコメディです」と岡部さん。演出は上瀧昇一郎さんが担当するため、「どういうふうに立ち上げるか、私も楽しみにしています」と期待を述べました。

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これら4つのストーリーをつないでいくのは、ザ・ぼんち おさむと福本愛菜(吉本新喜劇)のふたり。この部分は、後藤が作・演出を行います。「大阪をテーマに何か1本作品を」と依頼を受けた際、「普通にやったらおもしろくない」と思い、あえてマイナーな街をフィーチャーすることにしたという後藤。東西南北に分けることも、同時に思いついたそうです。3人を指名したのは、「ポンと振ったら何かやってくれるだろうな、それぞれバラバラなことを書いてくるだろうなという信頼感のある3人。あと、4人揃ったときに揉めないメンバー(笑)」(後藤)という理由からだそうです。

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一方で、4つのストーリーを上演する順番は、まだ決めかねている様子。わかぎさんの作品が最初、ということは決まっていますが、「まさか駅のホームを舞台にしている話がふたつあるとは(わかぎさんと村角さん)。そういう理由もあり、実は悩んでいます」と後藤。とはいえ、わかぎさんの場合は鉄道会社の社員が主人公。村角さんの方は「終電1本前の電車を逃して、終電を待つというシチュエーション」で、内容はガラリと変わります。ちなみに村角さんの脚本は、阪急の高槻市駅と茨木市駅のホームの作りが似ており、「(車中で)寝ていて、ふと起きたら混乱する」という"阪急利用者あるある"がヒントになったのだとか。

村角さんは、今回の顔合わせについて「演劇を始める前から、見たり聞いたりしていた人たちなので、胸を借りようというところもあった。足を引っ張らないように意識はしたが、先輩方にまぜていただくのは緊張もあるけど安心感がある」とニッコリ。わかぎさんも、「それがいい意味でケミストリーになっていて面白い。小劇場が分散していってから、コラボすることもなくなった。久しぶりなので楽しい」と返します。

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また、実在の場所を描く面白さも感じており、「海外の旅番組を見ていて『ここ行ったことある!』っていうのを見ると妙にうれしい。その感覚が、今回の舞台で出ればいいな、と。舞台になる場所と、その周辺に何があるかも忠実に書いているので、見終わったあと現地に行ってみる楽しみもあるかな?(笑)」と後藤。わかぎさんは「自分の劇団で、水間鉄道だけの話を書くことはないと思う。今回の企画であれば、限定した方が逆に面白いという気持ちもあり、ふだん書かないものを書けた」と手応えを。岡部さんも「(1編が)20分ということで、安心してローカルなことができた」と話していました。

「ダイナミックな舞台ではない。ひろった小石ぐらいの、珍しくはないがステキな話を書こうというコンセプト」(後藤)から生まれた今回の公演。4人のコラボレーションでどんな大阪像を浮かび上がらせるのか、どうぞご期待ください!



【後藤ひろひと】【ザ・ぼんち おさむ】【福本愛菜】

ガリットチュウ・福島、サプライズの誕生日祝いに感激! ドラマ『キム秘書がなぜそうか?(原題)』試写会イベント

10月4日(木)、東京・ハンマダンホールにて、Mnet主催のドラマ『キム秘書がなぜそうか?(原題)』試写会イベントが開催され、ガリットチュウが出演しました。
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CS放送局「Mnet」にて10月19日(金)22時から放送される『キム秘書がなぜそうか?(原題)』は、韓国で大人気のウェブ漫画を映像化した作品。完璧なルックスとスタイルに、卓越した経営能力を持つ大企業の副会長イ・ヨンジュン(パク・ソジュン)が唯一、そばに置く人物は、秘書のキム・ミソ(パク・ミニョン)。ある日、ヨンジュンを9年間サポートしてきたキム秘書が突然代謝を宣言したことから物語が展開していく、ラブロマンスドラマとなっています。

イベントのMCを務めるのは、ガリットチュウ・熊谷。「相方の福島がどこかへ行ってしまった」と言いながら、「副社長役のパクさん、かっこいいですねぇ! 容姿端麗で頭脳明晰! シャワーシーンの上腕二頭筋っていうんですか? たまらないですねぇ~~!」とハイテンションでドラマの感想を語ります。
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そこへ、キム秘書に扮した福島が登壇。熊谷が「本当にキム秘書?」と言いながらタイトスカートを指して「これ、ハラマキじゃないんですか?」と尋ねると、福島は「そんなことござーせん!」とキッパリ否定。壇上にあるキム秘書のパネルと遠近法を使って大きさを合わせようとするも、熊谷に「1つ1つがデカい」と指摘されてしまいます。
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その後、観客から募集した悩みに答える「キム秘書のお悩み相談室」も。
「パクさんみたいな素敵な男性が会社にいなくて、モチベーションが上がりません」という悩みに対して、福島は「結婚11年目ですが、嫁に韓流ドラマを観ているときは視界に入るな、夢が壊れるからと言われています。家に帰る1時間前には電話くれって言われてて、くたくたに疲れて電話したら『1時間後にして」って。ひどくない?」と告白。そして、「みなさん、会社には素敵な男性はいません!」と言い切ります。
また、「かっこいいと思い込むことが大事」ともアドバイス。熊谷も「絶対にかっこいい男性はいます。見つける努力を心がけて!」と呼びかけました。
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「世代の違う同僚と仲良くなるには?」との悩みには、「カラオケに行くといい」と福島。「これ、お母さんと歌ってました、とか言えばいい」とアドバイスすると、熊谷も「世代の違う人とカラオケに行ったとき、TUBEさんの『あー夏休み』を歌ってくれて嬉しかった」と同調します。
さらに、熊谷が300個ある中から渾身のギャグを披露。3つ目のギャグを披露した際に、笑いが起きてはしゃぐ熊谷でしたが、福島に「さざなみ笑いで喜んでる」と静かにツッコまれていました。
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熊谷の「キム秘書と僕は20年来のお付き合いですが」という言葉をきっかけに、今月6日に誕生日を迎える福島に誕生日ケーキが運び込まれます。「えー、聞いてない!」と驚く福島はLEDで灯されたろうそくの火を吹き消し、「ありがとうございます。嬉しい。41歳、後厄でございます!」と喜びました。
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【ガリットチュウ】

寛平と麒麟・田村が福井県で開催中の国体・障スポに!車いすバスケットボールの観戦&体験も!!

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10月4日(木)、間寛平、麒麟・田村が福井県に趣き、福井国体を視察。バスケットボールの試合とともに、同じ会場で行われた車いすバスケットボールのエキシビジョンマッチも観戦。さらに車いすバスケットボールを実際に体験しました。


2020年に行われる東京オリンピック・パラリンピックは、「オリパラ」の呼称が広く用いられ、エンブレムやマスコットも一体で展開、開会式・閉会式を起承転結の四部作で作成する計画など、オリパラ融合の様々な取り組みが行われています。そんな中、福井県では、9月29日(土)から10月9日(火)に福井国体(福井しあわせ元気国体)、そして10月13日(土)〜15日(月)には障害者スポーツ大会(福井しあわせ元気大会)を開催。この福井国体・障スポでも「融合」をテーマに、10月7日(日)~8日(月・祝)の国体期間中に、史上初めて障スポ競技である車いすバスケットボールが行われます。


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まずは、福井県営体育館で行われていた少年男子バスケットボールの準決勝愛知県 対 京都府を観戦した2人。福井県住みます芸人の飯めしあがれこにお、坂井市専属住みます芸人のライオン大将軍・鳴海、玉村も駆けつけました。観戦するのは京都vs愛知の試合。初めてバスケを見るという寛平は、試合が始まっていないのに「迫力あるなぁ」とひとボケ入れつつも、開始前からライオン大将軍の2人に説明を聞くなど、興味津々の様子。試合がスタートしてからは「おお!」「すごいなぁ」「うまい!」と声を上げ、初バスケット観戦を堪能していました。


田村はパンフレットで選手のプロフィールを確認するなど、さすがに慣れている様子。そして「あの子は1年生です」「今は学校の違う子が1人入ってます」などの情報を寛平に伝え、ルールについても的確に解説、いっしょに観戦を楽しんでいました。


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そのあと、車いすバスケットボールのエキシビジョンマッチ北陸選抜 対 福井選抜を引き続き観戦。今回、初めて国体期間中に障スポの競技が行われますが、これは国体と同じく障スポも盛り上がれば、という思いから実現したもの。同じ運動公園のなかで、国体と障スポが混ざり合って「融合」することで、多くの人に障スポのアピールができ、一般の方々にもっともっと浸透すればということで行われました。エキシビジョンマッチに参加した選手たちも、「車いすスポーツが競技スポーツとして認められた」とこの試みに大いに賛同、競技スポーツと車いすスポーツの垣根を無くすために力いっぱいのプレイを見せてくれました。コート上での激しいプレイの連続に、寛平、田村も「すごい!」「うまいなぁ」と大興奮。ナイスプレイには手を叩いて声援を送っていました。


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続いては、ちもり体育館に場所を移して、車いすバスケ体験です。車いすバスケ体験で指導してくれるのは、先程のエキシビジョンマッチにも参加していた福井選抜チームのメンバー。車いすの操作が肝心と話し、動かし方を順に説明していきます。選手たちからの「普段車とバスケ車の違いは?」という質問に、寛平が「色!」とボケて、笑いを誘うシーンも。質問の答えはタイヤがハの字についていること。こうすることで、転倒しにくい上、スピードが出しやすく、ターンもしやすいとのこと。ぶつかり合うこともあるので、バンパーより前に足を出さないといった注意事項も伝えられました。


そして動きの体験からスタート。まずは前身、そしてバック。寛平たちに車輪を左右同じ力で押すようにと声がかかります。寛平、田村は最初こそおっかなびっくりの様子でしたが、すぐに慣れたようで、くるくると車いすを動かし始めました。選手が腰だけでターンするのを見た田村は、思わず「ずるい!」と叫び、笑いを誘います。次はコート内での鬼ごっこ。田村が鬼になりますが、見事90秒で寛平と住みます芸人の3人を捕まえると、体育館に拍手が起こりました。次は選手が30秒で全員を捕まえるということで、各自が懸命に逃げ回ります。ギリギリ捕まったり、なんとか逃げ切ったり、寛平も「おもしろい!」としっかり楽しんでいる様子です。


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続いては、いよいよボールが登場。まずは2人1組で向かい合ってのパス、そして基本のシュート練習のあとは、動きながら打つレイアップシュートです。田村はさすがのテクニックを披露。寛平も負けじとシュートを放ちますが、なかなかうまく入りません。住みます芸人の鳴海が転倒したことをきっかけに、起き上がり方のレクチャーも行われるなど、体験は充実の内容です。


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最後は2チームに分かれて試合を開催。全員が最初とは比べものにならない動きを見せ、試合は白熱します。ゴール下で待ち受ける寛平にパスが通ると、体育館が歓声に包まれるシーンも。コート上にいる全員がとにかく笑顔で、あっという間にタイムアップを迎えました。


終了後の寛平は「おもしろい!」と車いすバスケを満喫した様子。選手から「車いすバスケを始めて、人生が楽しく変わった」というエピソードが話されると、拍手が起こるシーンも。最後は寛平がパラリンピックを楽しみにしていると話し、「一生懸命応援させてもらいます」と伝えると、今度は選手たちから拍手が起こりました。体験後は参加者たちと記念撮影。大いに盛り上がった車いすバスケット体験は終了しました。


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囲み取材で寛平は、改めてこんなにおもしろいと思わなかったとにっこり。初めて見た車いすバスケについては、格闘みたいだったと振り返りました。そして、選手たちから教えてもらった、倒れても起き上がること、一人では無理なときは助け合いながら起き上がるということに触れ、奥が深いと感心しきり。選手たちと実際にプレイした感想としては「みんなが前向き!」と、こちらにも感心した様子でしたが、唯一の心残りは、田村からボールを顔面にぶつけられたことと話し、笑いを誘います。「目から火が出るってホンマや!」とグチると「すみません」と田村も恐縮。バスケ経験者の田村ですが、実際に車いすバスケをやってみて「迫力ある」と脱帽。日本代表戦も見に行ったそうで、2020年にメダルを取ってもらえたらと期待を込めます。そして、これまでの車いすバスケ体験イベントでも、やってみた子どもたちの目がキラキラすると強調。偏見なく触れ合ってほしい、今まで参加したことのない人に参加してほしいとアピールすると、寛平も「東京パラリンピックにも行きたい」と2020年に向けての希望を熱く語っていました。


こうして福井での健常者スポーツと障害者スポーツの融合の姿を体験した一行。最後に福井県住みます芸人のこにおは、福井にはおいしいものがたくさんあり、人も優しく癒やされるとアピール。国体で福井に来てよかったと行ってもらえるように魅力を知って帰ってもらいたいと力を込めていました。



【間寛平】【麒麟・田村】【飯めしあがれこにお】【ライオン大将軍】


平畠「Jリーグを観たことがないという方にも読んでもらいたい」! 初著書『平畠啓史 Jリーグ54クラブ巡礼』発売記念インタビュー

明日10月5日(金)、平畠啓史による初著書『平畠啓史 Jリーグ54クラブ巡礼~ひらちゃん流 Jリーグの楽しみ方~』(ヨシモトブックス)が発売されます。

スカパー!で放送されていた『Jリーグマッチデーハイライト』『マッチデーJリーグ J2編』などJリーグに関するハイライト番組で10年以上にわたってMCを務めるのみならず、プライベートでもスタジアムへ足を運んで、各クラブの選手やサポーターと交流を深めてきた平畠啓史。現在は『平畠会議』『平ちゃんの「ほな行こか。」』(スカパー!)、Jリーグ公式サイトの配信番組『ひらチャンねる』に出演ほか、DAZNではJ3の試合実況も行う、芸能界屈指のJリーグ通です。

そんな平畠による初めての著書は、長年携わってきたJリーグへの思いが詰まった1冊。J1からJ3まで各クラブで初ゴールを決めた選手の紹介、グルメやスポットを紹介した「ひらちゃんのおすすめTOP5」、各クラブそれぞれの思い出や印象的な人物などを綴ったコラムほか、巻頭では昨季、悲願のリーグ優勝を果たしたJ1・川崎フロンターレの中村憲剛選手との貴重な対談も収録。また、縁の下の力持ちともいえる全クラブのスタジアムDJのみなさんを紹介するページもあります。

10月7日(日)には、静岡・IAIスタジアム日本平にて開催される2018明治安田生命J1リーグ第29節 清水エスパルス対ジュビロ磐田戦にて書籍の販売会、11日(木)には静岡・戸田書店 静岡本店にて出版記念サイン&2ショット撮影会も開催決定しました。今回は、平畠へ著書の発売を記念してインタビューを敢行。細部にまでこだわって制作した本著について、またJリーグの魅力についてなど、さまざまに語ってもらいました!

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 *  *  *  *  *  *  *

――できあがった本を手に取った今の、率直な気持ちを聞かせてください。

「完成というゴールを目指してやってきたんですけど、家のパソコンで書いていたものが本になる想像はあんまりしてなかったので......(と、本をゆっくりとなでながら)こんなんになるんやなぁっていう感じですね」

――やっと平畠さんのJリーグ本が出る!と思ってくださっているJリーグを愛する各クラブのサポーターの方も多いと思います。内容にはすごくこだわられたそうですが、具体的にはどういう部分を大事にされたんですか。

「基本的にサッカー用語、バイタルエリアだとか4-4-2がどうだとかそういう言葉は敢えて避けたというか、使わないようにしていました。もちろんサッカーが好きな方にも読んでもらいたいんですけど、(今回の主旨として)Jリーグって知ってるけど観に行ったことがないっていう人に読んでもらいたかった。そういう人が、この本を読んで1人でも2人でも観に行ってくれたらええなっていう思いがありまして。だから、サッカーのいわゆる理屈みたいなことは書いてないんですよ」

――初心者でも楽しめる視点を心がけてつくられたと。

「そうですね。観に行ったことがないという方の中には、ルールが難しいからっておっしゃる方もよくいらっしゃいますよね。ただ、実際にスタジアムまで観に行っている人がみんな、オフサイドを完璧に知っているかといったらそうじゃない。知らない人もいっぱいいるんですよ。じゃあ、なぜスタジアムへ足を運ぶのかというと、サッカー自体の面白さはもちろん、グルメだとかイベントだとか、スタジアムへ来ること自体を楽しんでるんですよね。Jリーグって、実はサッカーを知らなくても楽しめるんだということをもっと知ってもらえたら。そこまで知らない人が多いんちゃうかなと思ったので、知らなくても楽しめるところも書きました」
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――そんな中、各クラブのおすすめポイントを紹介する「ひらちゃんのおすすめTOP5」は、かなり悩まれたんじゃないですか?

「何回も行っているところ、特に静岡のクラブは絞りづらかったですね(笑)。静岡ではずっとお仕事をさせてもらっていますし、スタジアムにも何度も足を運んでいるだけに"あれがあるのに、なんでこれはなしやねん"っていうところの線引きが難しかった。あと、各クラブのことを知っているが故に、一般的な目線を忘れているところがあったというか。何度も行っていると、マイナーなもののほうが新たな発見やからおもろいと思ってしまいがちなんですけど、Jリーグのことをあんまり知らない人にも楽しんでもらいたいという本やから一般的な目線で見たらこれでしょ、っていうものを入れないといけない。その辺は難しかったです」

――全54クラブそれぞれのコラムには、各地でも思い出や印象的な人物などが綴られています。

「コラムを書くにあたって54クラブもありますから、最初は全部書くんはしんどいんじゃないかなって思ってたんです。でもねぇ、思いのほか楽しかった。コラム以外の部分もそうですけど、例えば、札幌に行ったときはああやったな、こうやったなとか、その土地を思い浮かべながら考えるじゃないですか。そうしていると、匂いとか暑さ、寒さが蘇ってくるんです。あそこはあんな匂いがしてたな、あそこに行ったときは暑かったなとか日本中を旅行したような気持ちになれて。で、気がついたら、パソコンで原稿を書きながら笑ってるときがあったんですよ。ほんまにアホみたいな感じなんですけど(笑)」

――え、書きながらですか?(笑)

「はい。書いてるときに"あれ? 俺、今......笑うてたんちゃう?"みたいな。書いていることがおもろいからじゃなく、思い浮かべることが楽しかったから笑ってもうたんでしょうね。そういう感じを、できるだけ文章に出したという気持ちで書きました。54クラブの中やと、FC琉球のコラムはスタジアムに行ってすぐ書いたものなので、ホットな感じが出てるのがおもしろいなと思ってますね。僕、どこかのクラブを応援しているわけではないですし、実はどこかのクラブのサポーターになったこともないんですけど、スタジアムに行ってサポーターのみなさんと一緒に楽しみたいっていう気持ちは大きいんですよ。同じ釜の飯を食う、じゃないですけどね。あとね、家で試合観ながら、チャントを歌うときもあります(笑)。シュートを打ったときにこの選手のチャント、始まらへんかなとか思ったりもしますね」
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――スタジアムへ行かれたときはメモを取らず、自宅観戦のときだけメモを取ると聞いたことがあります。今回、コラムに書かれているさまざまなエピソードも、書き留めていたりはしていなかったんですか?

「してなかったですね。試合が終わってミックスゾーン(註:取材対応の場)で選手の方々と喋らせてもらったとき、ええ話してくれたから書いといたらよかったなって思うことは、たまにあります。けど、その反面、記憶に残らへんくらいの話やったら、別に残さんでもええんかなって思ったりもする。ほんまに印象的な話やったら、聞いた瞬間に残ると思うんですよね。それに書き留めてなくても、家に帰るまでに"そういや、あの選手、あんなこと言うてたなぁ"って頭の中で反芻すると、記憶に残るものなんです」

――肌で感じるということを大切にされてるんですね。

「そうですね。サポーターの方とスタジアムの内外で一緒にご飯を食べるときに、『実はこの辺、どうなんですか?』とかメモを取りながら話しかけたら、相手も喋りづらいじゃないですか。やから、この先もメモは取らへんやろうなと思います」

――巻頭で対談されている中村憲剛選手とは中継や取材などで話す機会は多々ありながら、じっくりと話すのは今回が初めてだったそうですね。中村選手は選手がこう思ってくれていたら嬉しいなと思うことを話してくださっていた印象で、川崎のサポーターの方々だけではなく、全クラブのサポーターの方に読んでいただきたい対談だなと思いました。

「本当に(Jリーグに所属する)選手がみんな、こんなことを考えてくれていたら嬉しいなっていう話がたくさんありました。考えてサッカーをやっている人の言葉って、やっぱりすごいですよね。いいパスを出したとか点を取ったとかだけじゃなく、Jリーグ、フロンターレというクラブをある種、俯瞰で観ている選手の言葉は重いなと感じました。それに、お客さんに喜んでもらうために、どんなことをやっていくのかっていう発想ってすごく大事なんやなと。サッカーだけじゃなく、いろんな仕事に通ずる話をしてくれた気もしています」

――よしもとニュースセンターを観てくださっている方は芸人さんのファンが多く、Jリーグを観に行ったことがない方も多いのではないかと思います。そんな方々へ、Jリーグの魅力を伝えるならば?

「先ほども言いましたけれど、難しいことは考えないでいいんです。例えば、音楽を聴くときに、コード進行だとか譜面が読める読めないだとか考えないじゃないですか。ライブのときは半音下げてるぞ、とかわからなくても、聴いて好きかどうか、気持ちいいかどうかで楽しめるものじゃないですか。サッカーを観るのも同じで、最初から細かいルールとか戦術を知っておく必要はない。観てみて、心地いいなと思ったチームを応援したらいいんじゃないかなと思うんですよね。もしご近所にスタジアムやクラブがあるなら、とりあえず観てみてほしい。ユニフォームを着て、歌を歌わなあかんって思ってる人も多いでしょ? 俺できひん、人前でユニフォームを着て歌われへんでって思ってる人も中にはいるんでしょうけど、隅のほうで1人でお酒を飲みながら観てもいい。好きな見方で好きに楽しめるものなので、スタジアムに一度、足を運んでほしいですね。あとね、この本にも書いてるんですけど、Jリーグって入場料を払わなくても楽しめるものがいっぱいあるんですよ」

――スタジアムの外にいろんなイベントをやっていたり、飲食店を出していたりするクラブもたくさんありますもんね。

「サッカーに興味はなくても、みんな、食べることへの興味はあると思うので、スタジアムまで行って外でご飯を食べてイベントを観て帰ってもいいんじゃないかと。そのうち、1回でもスタジアムに入ってサッカーを観てもらえたらと思うんですよね」

――お子さん連れであれば、各クラブにはかわいいマスコットもいますし。

「マスコットもおって、おいしいものもあって。なんなら知ってる選手がサインをしてくれることもある。入場料を払わなくてもこんなに楽しめる場所って、基本ないですよね? そういうところが近所にあるってすごくうらやましいことなので、行かないともったいないなと思います」

――「ひらちゃんのおすすめTOP5」では各地のおすすめグルメやスポットが紹介されていますから、ぜひチェックして足を運んでいただきたいですね。

「そうですね。今、Jリーグのクラブがない県、例えば和歌山や奈良の方にも読んでいただきたい。で、今あるクラブがもしJリーグに上がったらこういう感じになるんかな、とか感じていただけたら嬉しいですね」
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――そもそも、平畠さんはJリーグを深く楽しむようになったのは? お仕事として関わったことも大きかったと思いますが、面白さみたいなものを感じたのはどういうきっかけがあったんですか。

「最初は......意地ですかね。元々、サッカーが好きで、そういう番組も観てたんですけど、中途半端にやってたり、サッカーがあんまり好きじゃない感じって、観ている人にすぐバレるじゃないですか。自分はそうなりたくないという思いで、最初、全スタジアムに行ったろうと思ったんです。で、スタジアムに行っているうちに知り合いが増えてきて、おいしいものもわかってきて......最終的には結局、人とか場所に面白さを感じたんですかね。試合の中ですごいシュートが観られるのはもちろん嬉しい。やけど、もっと段々と全体を楽しめるようになっていったんです。僕はそもそもスペインのサッカーが好きで。今でも好きなんですけど、若い頃はもうちょっとコテコテやったというか、サッカーってこうでしょみたいなものもありましたし、戦術だとかピッチにだけフォーカスを当てている感じやったんです。けど、スタジアムへ足を運んでお客さんと話す中で、サッカーの違う楽しみ方を知ったというか。やから、Jリーグを観に行ってるみなさんに、違う楽しみ方を教えてもらったようなところはあるかもしれない。そう思えたことは嬉しくありますし、サッカーの見方が広がったなとも思います」

――例えば、海外の試合をテレビなどで観ていると、南米のチームもヨーロッパのチームも同じ歌をチャントとして歌っているなと感じたりするんですけど、Jリーグってクラブによって応援のカラーがものすごく違いますし、オリジナルのチャントも多い。そういうところも楽しいですよね。カルチャーとして確立されたものがあるなと感じます。

「海外サッカーが好きな人の中にJリーグって歴史ないでしょ、文化ないでしょっていう人もいますけど、ちゃんと見ればクラブごとに色があるし、文化もある。そういう、行ってわかることってたくさんありますよね。お客さんの気質も、クラブによって違うじゃないですか。スパーズのお客さんってずっと『聖者の行進』を歌っているイメージがありますけど(笑)、Jリーグのサポーターって毎年、新曲を出してくる。そういうところはすげぇなと思いますし、一方で清水エスパルスはJリーグ発足年の開幕戦、たしか横浜フリューゲルス(註:かつてJリーグにあったクラブ。1998年に横浜マリノスに合併され、事実上消滅)との試合でしたけど、あのときに完成していた応援を今だにやっているじゃないですか」

――清水のサンバは聴いていて、本当に楽しいですよね。

「開幕からあの応援をやってたっていうのは、ほんまにすごいなと思います。鹿島アントラーズの応援歌を海外のチームが歌っていたりもしますし、すごくローカルなことがワールドワイドに広がっていくのも面白さの1つですよね。あと、サポーターの方にもクラブの理念が根付いてたりするでしょ? 2016年の『Jリーグアウォーズ(註:全行程終了後に開催される年間表彰式)』のときやったかな? 鹿島のサポーターの女性の方と喋っていて、『今年はよかったですね。世界で2位になりましたし』って言うたんですよ」

――あのシーズン、鹿島は2シーズン制の1stステージを制してチャンピオンシップへ進んでリーグ優勝したのち、日本で開催されたクラブチームの世界的な大会『FIFAクラブワールドカップ』へ開催国枠で参戦。見事に勝ち進んで、決勝では世界的な強豪クラブであるレアル・マドリードと対戦。一度は2-1と勝ち越しながらも、延長戦で敗れて2位に終わったんですよね。国内最多の19冠を誇る鹿島は、とにかく"勝ちにこだわる"クラブとしても知られています。

「僕からすれば、自分が応援しているクラブが世界で2位になるってすごいことやなと思ったんです。やけど、僕の言葉にその女性は本気で悔しがりながら『チャンピオンになりたかった』って返してきた。選手やスタッフだけじゃなく、サポーターにもクラブのイズムが染み込んでいる。それもゴリゴリのサッカー好きな兄ちゃんじゃなくて(笑)、普通の女性も勝ちにこだわっている鹿島ってすごいなと。そういうところも、また面白さの1つやなと思います」

――また、ヨシモトブックスの担当者が各クラブに本の告知をお願いしたところ、特に平畠さんがこれまで密に関わってきたであろうJ2のクラブのみなさんがSNSで紹介してくださったそうで。それが単なる紹介ではなく、温かいコメントが添えられていたところにも感動しました。

「あぁ......(と、顔をほころばせて)。J2のために!とか、そんなたいそうなつもりではやっていなかったんですけど、フラットに観たいなという思いはずっとありました。J2ってある種、独特の文化がありますから、その面白さもこの本で発見してもらえたら嬉しいです」

――自分の好きなクラブ以外のことは知らないというサポーターやファンもいらっしゃるでしょうから、ほかのクラブの良さもこの本を通して知っていただけるといいですね。

「そうですね。サッカー自体はすごく好きな感じの人に『相手チームの選手って、誰がすごいんですか?』って聞かれることもあるんです。そりゃそうやな、自分の好きなチームのことは詳しいけど、相手のことは知らんねんなとたしかに思うこともあるので、いろんな良さを知っていただければ。平畠のおっさん、こんなことをおもろい思うてるんやっていう気楽な感じで読んでもらえたらいいですね」
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【平畠啓史】