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ライブレポート

2018年4月 6日 (金)

ヘンダーソン・中村との決戦を制しスマイル・ウーイェイよしたかが王座に!「ワースト脳力王 in よしもと漫才劇場」

4月5日(木)、よしもと漫才劇場にて、「ワースト脳力王in よしもと漫才劇場」が開催されました。おバカ芸人No.1を決める同イベントが、漫才劇場で行われるのは二度目。前回はからし蓮根・伊織がチャンピオンの座に就きましたが、果たして連覇はあるのか!? それとも新たな王者が誕生するのか!? ふたたび怒とうのおバカ旋風が、劇場を襲撃しました。

MCの浅越ゴエが開会を宣言すると、さっそくエントリー芸人の入場です。

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「相方・瀬戸とご飯に行ったとき『何食う?』と質問され『僕、生野区』と答えた」スマイル・ウーイェイよしたか、「機械関係にうとく、とくにパソコンにさわったことがないのに、パソコンの話になると知っている感じで相づちを打つ」祇園・木﨑、「石川啄木の写真を見せて『この人物の名は?』という問題に『MCボマー』と答えた」ヘンダーソン・中村、「裸足でいたのに靴を履いていると思い、床に足をトントンとして突き指をした」きんめ鯛・上田だう、「『僕、賢いんでワースト脳力王に向いてないかも』と言っていたのでスタッフが問題を出すと、5問中1問しか正解しなかった」コウテイ・下田、「わからない問題は、すべて『熊本では習っていない』と豪語する」からし蓮根・伊織の6人が舞台へ。エピソードが紹介されるたび観客は大爆笑、クイズバトルへの期待が高まります。

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漫才劇場で行われる前も、なんばグランド花月などで開催されてきた同イベント。「ずっと出てるよね?」と言われた中村は、「一度、チャンピオンになって、(ギャラの)単価が上がりました」と回答。ゴエは「そんなことはないはず。逆に下げてもええぐらいですよ」とツッコみます。よしたかは二度目の出場ですが、前回(なんばグランド花月開催回)について「僕と瀬戸くんの決勝で、優勝したのは瀬戸くんだったのに、僕?」と不思議顔。「不服ですね」と言い放った下田は、出場者を見やり「おバカって黄色を身につけるんですね」と持論を展開。確かに下田と上田以外の全員が黄色を取り入れたコーディネートで、「だうさんと僕はマトモだということ」と主張しました。そんな上田は、同イベント出場により、「チケット売りのとき、遠くから『アホの人』と呼ばれているのが聞こえた」と悲しい事実を明かします。木﨑は「マジでわからない」とエントリー芸人選出基準に納得いかない様子。両親ともに教師で、自身も龍谷大学に在学していたことを訴え、「産近甲龍ですから」と言うも、他の出場者には通じず。「3回緊急入院ですか?」「何かの交流会?」とおバカコメントが飛び交います。前回王者の伊織は「優勝という2文字がこんなにも不本意なことはなかった」と暗い表情。今回は「めっちゃ本読んできました。広辞苑を!」と雪辱を誓っていました。

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出場者の相方も、サポーターとして参加。クイズ開始を前に、さらにおバカエピソードを積み上げます。過去の実績を棚に上げ、「アホの相方を支えていければ」と語るスマイル・瀬戸に、「怖い! 怖い!」と怯えるよしたか。祇園・櫻井は、かつて木﨑が火綿のかわりに、コットンにオイルを含ませて使用したという衝撃の事件を暴露します。ヘンダーソン・子安も、中村の癖にまつわる爆笑エピソードを。からし蓮根・青空は「自分をバカだと思っていない」伊織の国語力に疑問を投げ掛けます。コウテイ・九条は「ズィーヤ」連発でゴエから「大丈夫か?」と心配されつつ、「(下田は)進級試験がハンダゴテだった」と証言。きんめ鯛・真輝志は、上田が師匠の前で見せた「ずるいおバカさ」を披露して笑いを誘っていました。

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解説を担当するのは、神戸大学出身のネイビーズアフロ・皆川。前回、中村の頭部をハリセンで叩いたところ、後日、中村が不調を訴え、MRI検査に付き添ったそうですが、その場でも中村のおバカぶりが発動されていたとのこと。今回も、熱い戦いを見守ります。ちなみに出されるクイズは、一般常識として「誰もが知っている」レベルのものが中心。にもかかわらず、いったいどんな珍回答が飛び出すのでしょうか?

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1問目は「二酸化炭素の化学式を書きなさい」。早くも頭を抱えて固まる回答者が続出するなか、下田は「H」が並ぶ図を書いて「化学式にはふたつある。どっちかわからない」と発言。皆川から「化学式はひとつです」とバッサリ斬られてしまいます。上田も「H」と「2」が交錯する謎の図式で、説明を聞いてもいまひとつ意味がとらえられません。

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「酸化+炭素=2」と答えた中村は、「Hって何?」と逆質問。ふたつの公式を書いたよしたかでしたが、いずれも記号ではなく漢字が並ぶ謎回答に。伊織も「2+3」と書き、ゴエに「5では?」と冷静に指摘されていました。そんななか、唯一、正解したのが木﨑。「合ってるのに出すときこんなに緊張するとは」と、同イベントの恐ろしさに驚愕します。

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1問に9分も費やしてしまい、先行きに不安しかありませんが、地図記号の意味を問う2問目でも状況は変わらず。正解は「発電所」なのに、「水車」(上田)、「道場」(中村)、「コーヒー」(伊織)、「かけあし」(よしたか)と、ここでも珍回答が並びます。下田にいたっては、記号を使った地図を描く始末。またしても木﨑のみが正解し、「なんでオレ、スベってるみたいになってんの!?」と絶叫していました。

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たった2問で第1ブロックが終了。第2ブロックは「相方罰ゲーム問題」です。サポーター芸人たちが、鼻フックのついたカゴを装着。相方が間違うたびに、カゴに水の入ったペットボトルが入れられ、どんどん鼻フックが上がっていくという罰を受けることになります。真輝志が「今だけ木﨑さんとコンビ組むことはできないですか?」と懇願するももちろん却下。よしたかは「瀬戸くん、鼻にこんなんする人じゃないから...」とキャラに合わない罰ゲームを心配します。

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第1問は「πr2は何を求める公式でしょう」。「π」の読み方すらわからない回答者に、皆川は「パイアール」とビッグなヒントを。カゴが空の段階で既に鼻が痛いサポーターたちは、「とにかく早く答えろ!」と要求しますが、なかなか進みません。「πは知ってるんです!」と数字を並べるも、正解には至らなかった下田。伊織は言葉の響きだけで「女性を求める公式」と意味不明な回答を繰り出します。

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上田、中村、よしたかも脱力回答が続き、中村にいたっては「オレは何をしてるんだ!」とスケッチブックを投げ捨てる場面も。もちろん木﨑は正解し、櫻井を除くサポーター全員が鼻フックの洗礼を受けてしまいました。

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この後も、「この歴史上の人物は誰?」という写真問題で、隅の方に書かれた文字から名前を割り出そうとスケッチ大会が繰り広げられるなど(正解は野口英世)、同イベントならではの光景が広がっていました。

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「相方答えて!チャンス問題」では、サポーター芸人が回答者となり、正解はおバカ芸人たちのポイントとして加算されます。少しだけ難易度は上がるものの、これは挽回のチャンス! 

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しかし、1問目で「♪春のうららの」に続く「○○○」を問われると、意外なほど正解が出ません。なかでもよしたかの不安的中、瀬戸が大苦戦。「隅田川」と入るところに「きざらしの」と謎のフレーズを書き込みアウト。さらにトーマス・エジソンの写真を見て「ブルーメン」と回答すると、ゴエは「青い人? アバターですか?」と首をかしげます。ほかの5人が揃って正解した3問目でも、ただひとり間違えてしまい、櫻井から「コンビはバランスって、さっきしれっとおっしゃってましたよね?」とツッコミが入っていました。一方、青空の頑張りで、伊織は木﨑に次ぐ2位に浮上、喜びを爆発させます。

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続く「空気を読まない皆川の強烈ケツバットクイズ」は、早い者勝ちで何度でも回答可能。ただし、間違えると皆川からケツバットをお見舞いされます。やる気満々で素振りする皆川に、回答者は戦々恐々。「慣用句で、軽くなったり重くなったり、すべったり、割ったりする体の部位は?」の問題に、ダメ元で部位を挙げていけばいいはずが、つい躊躇してしまいます。

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意を決して手を挙げた上田を筆頭に、ケツバット地獄の連鎖がスタート。中村のところから因縁のハリセンに持ち替え、バンバン叩きまくります。そんななか、よしたかが「口」と正解し、「どんなもんじゃー!」と雄叫び! その後の問題で、下田、上田も正解し、ここぞとばかりに胸を張っていました。

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ここまでの結果により、最後はよしたかと中村の一騎打ちで王者が決まることに。早押し形式で正解が出るまで継続、先に3問"正解できなかった"方が優勝となります。ボタンを押すと、よしたかは犬、中村は象の鳴き声が出る仕組み。このあたりも「おバカ王」にふさわしいセレクトです。

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「日本の国民の三大義務、教育、勤労、あとひとつは?」に「おやすみ」(よしたか)、「ハミガキかな?」(中村)など予想を上回る回答が続出。「果物を表す漢字が使われている唯一の県は?」にも「青リンゴの青森!」(中村)、「北海道」(よしたか)となかなか正解が出ません。

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いつまでも正解できないことを恐れてか、ここまで登場した問題からの「おさらい出題」も多数登場。サービス問題としか思えないエジソンの写真にも、よしたかは「ブルーメン!」となぜか瀬戸の間違いを踏襲してしまいます。

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ボタンを連打しすぎるあまり、別のところを押して音楽が鳴り出すといったカオス状態も経て、結果は2−3でよしたかの優勝! 

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「こんどは助っ人を違う人にしたい」と敗因を瀬戸に押し付けるよしたか。疲れのあまり、皆川は「次回から、チャンピオンには罰金1万円を課します」と独断で決定していました。リスクとともに爆笑度も高まりそうな次回大会にも、ぜひ注目してください!

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【浅越ゴエ】【スマイル】【祇園】【ヘンダーソン】【きんめ鯛】【コウテイ】【からし蓮根】【ネイビーズアフロ・皆川】

2018年4月 5日 (木)

14年の活動に終止符! カナリア解散ライブin東京『ボン&安達』

3月10日(土)、東京・ルミネtheよしもとにて「カナリア解散ライブin東京『ボン&安達』」が開催され、この日をもってカナリアはコンビを解散しました。
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2003年に結成されたカナリアは、今年で15年目を迎えるコンビ。コンビとして最後の単独ライブとなった『ボン&安達』は大阪と東京の2カ所で実施され、この日の東京公演は、立ち見スペースまで埋め尽くした多くのファンがカナリアの最期を見届けることになりました。

いよいよライブがスタート。大きな拍手で迎えられ、ステージに登場したカナリア。1本目のネタは2006年の漫才「土下座のマリオネット」ですが、登場するなりいきなりネタに入ろうとする安達に、ボンが「急すぎちゃう?」とツッコみ、さっそく会場が笑いに包まれます。「ウエディングソングといえば?」をテーマに漫才は進んでいくのですが、安達によると、1位はペスカトーレ坂下の「土下座のマリオネット」だそうで、誰も知らないその曲を熱唱する安達に戸惑いながらも「ああー、これな!」と知ったかぶりをするボンに笑いが起こります。
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ブリッジにこれまでの単独ライブの「オープニングVTR集」をはさみ、続いては2009年作のコント、「Music Box」。地方のうさんくさいラジオDJ・マイキー(ボン)の番組にゲストでやってきたアイドル・涼風らん(安達)。奥ゆかしく恥ずかしそうにしているらんにメロメロのマイキーでしたが、ファンからの「アキバ系は嫌いですか?」というメールに「嫌いです。気持ち悪いですよね。死ねばいいのに」と答えたり、その後にかけた新曲『ラブスケッチ』が、歌詞に「あんた」「ネオン」「入れ墨」などの言葉が入ったアイドルにあるまじきムード演歌調の曲だったり、最後の曲『武士道』は完全に長渕剛(風の曲)だったりと、徐々にらんのキャラは崩壊していくのでした。
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続いては転換時の様子をステージで見せるという斬新な企画により、2人はステージ上で着替えながら会話を交わすことに。「終わりやね、ボンちゃん」としんみりとした様子で話しかける安達でしたが、先ほどのコントでセリフを噛みまくりだったボンに、続けて「ボンちゃん、今のコント......」と言いかけます。するとボンに「カンペキやったね」とさえぎられ、「え?」と愕然とする安達。さらに「ああいう"噛む人"なんですよ、マイキーさんって」と言い張るボンに、安達が「ああ、役作りなんや」と苦笑ぎみに返すと、「ちょっと僕、今、次(のネタ)のことで頭いっぱいなんで」と、暗に「話しかけないで」と会話を拒否するボンに笑いが起こります。

次は2017年作の漫才「マン様サービスセンター」。いろんな「〇〇マン」専用のサービスセンターに電話をかけるボンでしたが、家電が壊れたときに電話をするサービスセンターのように、回りくどい音声案内が続き、なかなか聞きたいことを聞けません。アンパンマンやモーガン・フリーマンなどのさまざまな「『〇〇マン』の場合」を経由しながら、さんざん時間をかけてやっと辿り着いたと思ったら、故障の原因を「電池かと」の一言で終わらされてしまうボンでした。
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「スタッフの押し入れから出てきたカナリアVTR集」映像に続いては、2011年作のコント「伝説の剣」。選ばれた勇者にしか抜けないという、これまで誰も抜いたことがない伝説の剣をあっさり抜いたボンに驚く、剣を見守り続ける白髪の老人(安達)。しかしボンはその抜いた剣をまた元に戻してしまいます。驚いて「なんで戻したん? 1回カンペキに抜けたやん」と言い、もう1回抜いてもらって、「行け! 竜王を倒すのじゃ!」とキメた老人でしたが、またもや興味なさそうに剣を戻すボン。その後も「抜いてよ」「いや、抜かない」のやりとりが延々と続き、しまいにはお金のことまで言い出すボン。すると、「金の問題ちゃうねん!」と絶叫してキレる老人に爆笑が起こっていました。
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コントのあとは、ここでもブリッジ代わりにステージでの転換タイムとなったのですが、ステージに現れるなり、「ヤバイヤバイ、時間ない!」と焦るボン。すると安達が「おまえが早く(剣を)抜かへんからやん(笑)!」とツッコみます。

ここからはショートネタが続けて4本披露されることに。2006年作の「カナリア日本語教室」、2007年作「二者択一」、2008年作「カナリア国語辞典」と続きますが、2004年作のショートネタ「アソパソマソ」ではひときわ大きな歓声が上がっていました。
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続いて、2016年作のコント「パイロット」。部隊を去るという隊長(安達)に「なんでですか!? オレのせいですよね。オレが第3部隊のやつを殴ったから......」とうなだれるボンでしたが、隊長は「おまえ、オレをかばってくれたんだってな」と、美しい師弟愛の会話が繰り広げられます。が、そこに緊急出動の要請が! 最後の出動となる隊長でしたが、とにかく緊急なのに着替えがめちゃめちゃ遅く、どんくさい隊長にドン引きのボン。しまいには「オレ今日やめとくわ」と言い放つ隊長に爆笑が起こっていました。
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2006年作の漫才「新郎ボン溝黒」では、いずれは結婚したいと思っているというボンが「緊張するから今から練習しておきたい」と新郎役を練習するのですが、「ボン溝黒」ではなく本名の「溝黒和昭」と呼んでほしいのに、牧師役の安達が何度やっても「ボン溝黒」と言ってしまうため、練習がまったく進みません。イライラしたボンが、「顔もうつろやな」と安達にダメ出しを続け、「いいか、(本名の溝黒和昭が)ボンっと入ったらええねん!」と自らややこしいことを言ってしまったため、次の練習でも安達にドヤ顏で「ボン溝黒」と呼ばれてしまい、観客からは拍手が起こります。
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この作品でも言い間違いや言葉が出てこないなど、とにかくグダグダだったボン。新婦と神父を言い間違えた時などは「読みが"シンプ"で同じでややこしいから、神父じゃなくて牧師にしようってなったやん!」と安達が呆れたようにツッコむ場面も。また、あまりのボンのグダグダぶりに業を煮やした安達が思わずコント中に「どういうことや」と漏らすと、ボンが客席に向かって「みんなで作っていきましょう!」と完全に開き直った一言を。しかしこの日の温かい観客はボンの言葉に拍手で応えてあげていました。

2010年作のコント「卒業」では、元カノからの結婚報告の電話を受けたボンが、思わず映画『卒業』のダスティン・ホフマンのような"結婚式場から花嫁を奪う"というシチュエーションを実践するのですが、式場から奪ってきたのは花嫁ではなく花嫁の叔父だった......というとんでもないミスを犯してしまいます。そのミスにやっと気づき、立ち止まったボンに花嫁の叔父(安達)が「......え~、のりちゃん(花嫁)の叔父です」と自己紹介し、「君は誰やー! ここはどこや」と言い放つ場面では大爆笑が起こります。さらに「僕ずーっと言うてたよ。『まちごうてる』て。『君、まちごうてるよー』って」と冷静に言い続ける叔父さんに笑いが止まらない観客でした。
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2011年作のコント「青空」では、水泳部の監督(ボン)に呼び出された安達が「おまえを水泳大会の選抜メンバーから外す!」と言われ、「なんでですか? 僕、誰よりも早いのに!」と納得できないと食い下がるのですが、その頭はどう見てもカッパそのもの。ずっとそのことを黙ってあげているボン監督がこらえきれなくなり、「だって自分カッパやん!」と言い放ったところでなぜかダンスタイムに。その後もむりやり水泳大会に出場するものの失格となってしまい、泣きながら客席(水泳大会の会場?)をあとにするカッパの姿が印象深いシュールなコントとなりました。
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その後の転換時、ステージで着替えながらポツリと「最後、間違えてもうたわ」とつぶやくボンに「え? ......全部やろ?」と容赦なくツッコむ安達。セリフが思い出せなくてずっと焦っていたと話すボンに「ストレスいかついな」と同情しながら「でも、次で最後か......」とつぶやく安達に「え? 次が最後なん?」と、驚いたように返すボン。次が最後だということにも気づいていないボンの言葉に笑いが起こります。さらに安達が「『新郎ボン溝黒』の出だし、エグかったで。マジでニワトリとしゃべってんのかと思ったわ。カナリアとややこしいけど」とダメ出しをしながら、いよいよ最後の漫才へ。

最後に披露するのは、2010年作の漫才「ドレミの歌ゲーム」。オリジナルの歌詞の「ドレミの歌」でゲームを展開する2人ですが、歌が長すぎてどの音を指定されたかわからなくなりながらも必死で食らいつこうとするボンと、その姿を笑顔で見つめる安達の姿は、これが本当に最後の漫才かと思うほど楽しそうです。
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そして、ついに漫才が終了。14年半分のねぎらいが込もったお客さんの温かくも盛大な拍手に見送られ、ステージを後にする2人でした。

すべてのプログラムを終え、舞台に再登場したボンは、泣きながら「めちゃめちゃ楽しかったです。僕がどんだけ間違っても笑ってくれてうれしかった。ほぼ全部間違えました。ホンマ、ムリなんです! ネタ10本なんて覚えられないんです」と、芸歴10年以上の芸人とは思えない発言で、しんみりとした客席をも笑いの渦に巻き込みます。
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さらに、解散に至る経緯を真摯に説明するボン。2003年からM-1優勝をめざしてがんばってきたこと、でもそのラストイヤーである今年、「もう出たくない」と自分が言ったことなどを説明し、「解散します」と言ったのですが、それまでのボンの間違いっぷりを見てきたファンからは涙ではなく笑いが起こっていたため、若干不満そうに「......なんで笑うんですか」とつぶやくボン。

安達も「まず、え~っと......、ずっとなに言うてるかわからないです」と相方をバッサリ切ったあとは、去年の10月にボンに呼び出され、解散したいと言われたことを明かし、「今までよくついてきてくれたな、と。すごくしんどかったんやろうなと思って。ボンは芸の道をあきらめて大阪に帰ろうとしてるんやなと思ったのに、『1人でやんのかい!』と」とツッコみ、笑いを誘います。
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安達の「名前は残して、それぞれピンで活動したらええやん」という提案も蹴ったというボンでしたが、ここへきて急に名残惜しくなったのか「お互い50歳くらいになったら、また......」とモゴモゴと言い出し、安達に「解散せんかったらええやん、じゃあ(笑)!」と呆れながらツッコまれます。さらに「だからデータ消さんと、台本残しといてください」と話を続けるボンに「残してたって覚えへんやないか!」と安達の渾身のツッコミが炸裂。そんなコンビの最後のトークをファンは笑顔で見守っていました。
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終演後、コメント取材に応じてくれた2人。ボンは涙の理由を「楽しかったから泣かないと思ってたんですけど、終わった瞬間に実感が湧いてきて、(涙が)止まらなくなりました」と話しますが、安達は「ボンがずっと何言ってるかわからなかったので涙もクソもなかったですね(笑)。これがボンの真骨頂です」と笑います。

ライブでは、カナリアでいちばん最初に作ったネタ「アソパソマソ」が感慨深かったと話す安達は、「『笑って見送ってあげよう』っていうお客さんの気持ちが伝わってきて......。本当にあったかいお客さんに支えられてここまでやってきたんやなって思いました」とファンへの感謝の気持ちを明かします。するとボンも「お客さんがあったかすぎて、『え? オレ、こんなに間違えてんのに、これでいいの?」って。そのぐらい笑ってくれはるんで助かりました。楽しい2時間でした。幸せでした」としみじみと振り返っていました。

ラストライブなのにあんなに間違えてしまったことについて「後悔はないですか?」と聞いてみると「ないですね。僕の限界出せたんで」と断言するボン。すると安達が「これぞボンちゃんです。別にケンカ別れしたわけじゃないので、なんか困ったことがあったらいつでも相談してくれたらなって思います。まぁ、断りますけど(笑)」とおかしそうに話します。

そんな安達のことを「お笑いの才能があるので、僕に(その才能を)使うよりもっといろいろ、幅を広げてもらったら絶対すごい人になると思うんで」と言いながらも、続けて「もう、僕いなくても大丈夫です」と、どこか上から目線な言い方をするボンに爆笑する安達でした。

今後の2人はそれぞれピン芸人となり、活動を続けることに。安達はこれまで通り「安達健太郎」の名前で活動。「将来は、芸人としても役者としても作家としても、第一線でできてたらいいですね」と展望を話します。

ボンは「ボンざわーるど」に改名し、音楽ユニットを結成するなど新たな試みにも挑戦するよう。「お互いが一流になっていて、カナリアをまたやったときにお客さんが集まってくれるのが理想なので、そうなってるといいですね」と話し、そのためには「子どもからお年寄りまで、みんなに受け入れられる人になりたい。平和の象徴になりたい」とボンが明かすと、「......ハト? カナリアからハトになってややこしなあ、もう」と呆れながらもツッコむ安達でした。

そんな2人の最後の姿は、4月27日(金)にオンエアされる番組「最後の一日 最後の言葉~本当にそれでイイんですか?~」(日本テレビ)でも見ることができますので、お見逃しなく! そして今後の2人の活動にも期待していてください!
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【カナリア】

2018年4月 4日 (水)

見取り図、トット、祇園ら個性豊かな生徒たちが集結!「マンゲキ高校〜球技大会編〜」で爆笑チームバトル

4月3日(火)、よしもと漫才劇場にて、「マンゲキ高校〜球技大会編〜」が開催されました。見取り図・盛山プロデュースによるおなじみ「マンゲキ高校」シリーズ、今回のテーマは春の風物詩「球技大会」! ワイワイにぎやかな雰囲気のなか、個性豊かな"生徒たち"がさまざまなゲームに挑戦しました。

担任教師のヒガシ逢ウサカ・高見は、観客も生徒という設定で、客席に語りかけます。「マンゲキ高校」を初めて見に来た人は、「転校生」。この日はかなり「転校生」が多かったものの、高見の呼びかけに「はい!」と元気いっぱいの声が返ってくるなど、すでに一体感は120%です。

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オープニングVTRでは、「出席を取る」と称して、出演者を紹介。「マンゲキ高校番長」見取り図・盛山を筆頭に、「クラス1のイケメン」トット・多田、「ほぼホスト」見取り図・リリー、「バリメガネ」トット・桑原、「典型的な野球部のボケ方してくるやつ」ヒガシ逢ウサカ・今井、「115cmのナルシスト」祇園・木﨑、「夜中のツイート基本病んでるやつ」プリマ旦那・野村、「日本で一番ダブルピースしてるやつ」祇園・櫻井と続きます。「学校周辺のやばいおっさん」で、生徒ですらない爆ノ介。プリマ旦那・河野にいたっては「河野」と、まさに「あるがまま」な設定となっていました。

舞台に登場したメンバーたちは、さっそくボケを連発。野球部キャラの今井は、球技大会でも長袖アンダーシャツを重ね着。爆ノ介は、早くもおっさんになりきっています。野村は部屋からそのまま出てきたかのようなパーカー姿で、こちらもキャラそのまま。盛山と今井で祇園のモノマネを炸裂させる場面もあり、すでに収拾がつかない状態に...。

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そんななか、ひとつめの競技「巨大ドッジボール」で大会がスタート。その名の通り、大きなバランスボールを使ってドッジボール対決を行います。赤チーム(盛山、桑原、櫻井、河野、今井)と青チーム(リリー、多田、木﨑、野村、爆ノ介)に分かれ、いよいよ熱戦の火蓋が切って落とされました!

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強烈なボールも果敢にキャッチするなど、本気度の高い試合展開に、客席も熱狂。キャラ通り球技が苦手そうな動きで笑わせる野村、年齢をものともしない(?)好プレーを連発するおっさん・爆ノ介など、それぞれが活躍を見せるなか、最後はボールがリリーを直撃。泣きながら「もう帰る」と舞台からはけていました。

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第2試合ではさらに大きなボールを使用。大きさのせいかキャッチしやすいようで、第1試合をしのぐ熱戦に。2試合を通じて赤チームが勝利すると、「もっかいやろう!」とメンバーたちはすっかりノリノリになっていました。

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次の競技への転換時は、2月に配信リリースされた盛山の『ショーバン』がBGM。シンプルに曲を流すだけでなく、MVや、NSCでラップの授業をする盛山のスナップ写真が映し出されたりと、転換のたびに『ショーバン』まつりが繰り広げられました。

ふたつめの競技は「人間カーリング」。ストーンの代わりに、台車に乗った人を使ってのカーリングです。両チームが交互に投げて、最終的に中心に一番近かったチームが勝利。爆ノ介がさっそく「そだねー」ならぬ「さよかー」を連発するなど、開始前からメンバーはやる気満々!?

先攻・青チームのストーンは今井。続く赤チームの木﨑もいい位置につけると、青チームの櫻井に押されてさらに中心に近付きました。そこへ「失うもんあらへん」と豪語する爆ノ介が突っ込んでしまい、最終的には青の勝利に!

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もちろん「もぐもぐタイム」もあり。「男子高校生が大好きなもの」としてドリアや餃子などが用意されました。両チーム、もぐもぐしながら第2試合に向けての作戦会議に没頭...するはずが、青チームはなぜか単なる宴会になっていました。

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すべてキレイに食べきったところで、こんどは赤チーム先攻で第2試合へ。野村は少しオーバーしてしまいましたが、青チームの今井はまたまた好位置! このままでは負けてしまうと、赤チームの二番手・木﨑は手を使って今井を押し出し。しかし、最後のストーン・河野が見事な軌道を描いて中心に近づき、青チームの2連勝となりました。

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3つめの競技「ボールボーイ大喜利」では、隣のクラスが行っているテニスの試合でボールボーイを務めながら、大喜利に答えていきます。まずは青チームがボールボーイに。お題は「Apple社から出た新商品とは?」。「パン」「チーズiPhoneデュ」「お茶」などの答えはもとより、ラリーが途切れるたび、中腰で駆け抜けていく姿も笑いを誘います。盛山がなべつかみを置くと、そこから鍋つながりの答えが連なる新展開も。

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赤チームのお題は「真面目な父親が、これだけは棺桶に入れてくれと言ったものは?」。「菓子折り」「実印」「領収書」といった答えで沸かせるメンバーたち。しかし、途中で木﨑が卒業証書を入れる筒を置いたところから、こちらも大脱線。最後はリリーによる盛山の似顔絵へと続き、爆笑の連続となりました。結果は引き分け! ちなみに生徒たちの強い要望を受け、高見も青チームのお題で大喜利を。しかし、その答えに生徒たちは無反応、残念な結末となっていました。

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4つめの競技は「ゲームセット野球」。最後の一球で勝利が決まった瞬間、マウンド上(舞台に置かれた台の上)にいるピッチャーのもとに客席後方から駆け寄り、より多く台に乗れたチームが勝利です。ピッチャーいじりが止まらずなかなか競技が始まらないハプニングもありつつ、勝利とともに全員がマウンドへと激走! ところが終わってみるとピッチャーを含め誰ひとり台の上に残れず!?

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このままではマズイと再度行うも、大混乱の末、またまた台の上にはひとりも乗っていません。三度目の正直で、ピッチャーの股の間に盛山がもぐりこむ「ケンタウロス」スタイルで青チームが何とか勝利。その光景が、大きな笑いを呼んでいました。

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最後は「客席伝言ラグビー」で締めくくり。各チーム、客席からそれぞれ縦2列を選び、最前列の人から最後列の人まで伝言ゲームをしてもらいます。最初と最後にはメンバーが入り、正しい答えが伝わっていればOKです。

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お題は「女性を落とすときに使う決め文句は?」。これに赤チームは多田、リリー、青チームは河野、今井がそれぞれ答え、最後列まで伝言のパスつないでいきます。観客を巻き込んでのゲームは大盛り上がり! 野村が聞いたリリーの「オレ、M−1の準決勝行ったことあるよ」を皮切りに、ボケあり、ガチありの決め文句が続々。

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しかし、最後に盛山が発表した今井の決め文句は、「全然違う!」(今井)。客席で犯人探しも始まりましたが、結局、盛山がひとり勝手に変更していたというオチでした。

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5つの競技を経て、総合優勝は赤チーム! ハイタッチして喜ぶメンバーのなか、ひとり手が届かず「もうやめてーやー」と落ち込む木﨑。

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盛山&今井は、「ニセ祇園」に続き「ニセトット」にもなりきるなど、今回も、最後まで笑いいっぱいの「マンゲキ高校」となりました。

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【見取り図】【トット】【祇園】【プリマ旦那】【爆ノ介】【ヒガシ逢ウサカ】

2018年4月 2日 (月)

月亭方正ら末廣亭の高座に感激! 特別公演『よしもと落語 末廣亭深夜寄席』レポート

3月30日(金)、東京・新宿末廣亭にて、特別公演『よしもと落語 末廣亭深夜寄席』が開催され、月亭方正、桂三若、桂三四郎、桂三度の4名が末廣亭の高座に上がり、落語を演じました。

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伝統ある末廣亭の特別公演として実現した今回の企画。
21時半開演で、若手落語家の修業の場となる『末廣亭深夜寄席』ですが、この日は立ち見客も出る大入り満員となりました。


出囃子に乗って最初に登場したのは、桂三度。
拍手喝采で迎えられた三度は、「みなさん、気軽にサンディーと呼んでください」と笑顔で挨拶すると、すかさず「サンディー!」との掛け声もかかりました。

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大阪の肥えたおばちゃんが、「JUST」と書かれたピッチピチのTシャツを着ていたという枕から入った三度は、「真夏の話でお付き合いいただけたら...」と古典落語『青菜』を披露。
知り合いの旦那とその奥さんの青菜にまつわる粋なやり取りを聞いた植木屋が、真似しようとするも...といったストーリーで、三度流のアレンジも加わり、会場は大いに盛り上がりました。


二人目の桂三四郎も、「よしもとの落語寄席を末廣亭でやれるのはうれしいことですよね」と末廣亭と来場者に感謝を述べてから、自己紹介をし、上京して7年が経ちながらも「まだ馴染めてないですね。よそ者感があるんですよ」と吐露。

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そこから、学校公演で触れ合う東京と大阪の小学生の違いについて語ったのち、転勤のはてに東京へと染まっていく大阪の家族を軽妙に描く創作落語『二転三転』を披露しました。


三人目の桂三若は、枕で歌舞伎と落語の違いについて語り、「歌舞伎に観に行ったら、みんなに言いふらすでしょ?」「落語観に行く時は、内緒にしてますからね」といった自虐で共感(?)の笑いを誘います。

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そして、素人浄瑠璃に興じる大家の旦那と、その浄瑠璃から理由を付けて避ける人々を描いた古典落語『寝床』で沸かせました。


この日のトリを務めたのは、月亭方正。
末廣亭の趣ある雰囲気に感激した様子で、「落語はいいわー。テレビはイヤ」「この間もゴボウで殴られました」「痛いことをするんだったら金をくれ!」とバラエティーで受ける仕打ちに、愚痴が止まりません。

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そして、自身の子供について「子供3人にも恋愛をして欲しいなあ」といったセリフから、古典落語『宮戸川』を披露。
深夜に締め出しを食らった若い男女が、なんでも早合点するおじさんのもとを訪れるといったストーリーで、駆け足の動作やおばさんの声色など、笑いどころもたっぷり。
男女が布団に入り、これからというところで「お時間でございます」との下げが決まり、笑いと拍手に包まれながら、お開きとなりました。

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今後とも、『よしもと落語』にご注目ください。


【桂三若】【月亭方正】【桂三四郎】【桂三度】

よしもとがノーベル平和賞受賞のムハマド・ユヌス氏とタッグを組み、ソーシャル・ビジネスをスタート!「ユヌス家族会議」

3月28日(水)、東京・ペニンシュラ東京にて「ユヌス家族会議」が開催され、ムハマド・ユヌス氏、経営学者・野中郁次郎氏、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授・中村伊知哉氏、ユヌス・よしもとソーシャルアクション株式会社 代表取締役社長・小林ゆか、ダイノジ・大谷ノブ彦、銀シャリ、ゆりやんレトリィバァが登壇しました。
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バングラデシュの経済学者で2006年にノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏と、ユヌス氏が提唱する「ユヌス・ソーシャルビジネス」の実践と普及に向けて提携することで合意した吉本興業。2018年2月1日には、国内の身近な社会問題を吉本興業がエンターテインメントの力で解決すべく、100%子会社の「ユヌス・よしもとソーシャルアクション株式会社(yySA)」を立ち上げ、ユヌス・ソーシャルビジネスを生活圏に届くカルチャーとして発信すべく、具体的な事業の準備を進めています。

そこで今回、yySAの監修を務めたムハマド・ユヌス氏をお迎えし、キックオフミーティングとなる 「ユヌス家族会議」を開催。これからの活動方針を発表するとともに、ユヌス氏の講演やビジネスミーティングとして社会課題解決ディスカッションを行いました。

司会の山口智充とロバータが登場し、まずは本会議でファシリテーターを務める慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授・中村伊知哉氏を呼び込みます。続いて、中村氏よりムハマド・ユヌス氏のプロフィールとユヌス・ソーシャルビジネスの紹介、また本日の会議の内容についての簡単な説明がなされました。
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ユヌス・ソーシャルビジネスとは「社会問題解決を目的としたビジネス」であり、「たとえば、 よしもとが7年前から行っている"47都道府県の住みます芸人"プロジェクトも、地域の活性化を目指し、芸人さんがその地域に光を当てる活動を行っているという点でソーシャルビジネスと言える」と中村氏が話すと、「"芸人さんが光を当てる"......。その芸人さんに光を当ててほしいですけどね」とツッコみながらも「住みます芸人はその地域の生の声を集められますもんね」と賛同する山口。

続いて、オープニングアクトとして川畑座長率いる『吉本新喜劇』がミニサイズで上演されました。松浦真也が小林社長の歌を即興で作ったり、老老介護などの社会問題をブルースに乗せて歌ったりと、本会議のテーマに沿った話の内容で新喜劇は進行、最後には新喜劇メンバーに呼び込まれ、ユヌス氏が登場します。
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新喜劇メンバーよりユヌス氏の講演スタートが紹介され、講演『お笑いとエンタメと、ユヌス・ソーシャルビジネス』がスタート。

"家族会議"というネーミングについて、「私の妻は私が日本に家族がいるなんて知らないですよ(笑)。ドキドキします」と、まずは軽いジョークで会場を和ませるユヌス氏。ソーシャル・ビジネスを始めるに至った経緯やそのシステムについて、また人と人との信頼関係や、支援を持続できることが大切だと語ります。また、「よしもとは素晴らしい。芸人の力を発揮して、ビジネスを成功させることができると思います」と、今後のyySAの活動についても太鼓判を押していました。
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講演終了後、ユヌス氏によく似たキャラクター・ユヌスくんがサプライズでお披露目! ユヌスくんを見たユヌス氏は「僕はもういらないんじゃないですか(笑)?」とニコニコで、ユヌスくんと握手を交わす場面も。
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続いて、中村氏をモデレーターに迎え、ムハマド・ユヌス氏と、一橋大学名誉教授、同大学の国際企業戦略研究科特任教授でもある経営学者・野中郁次郎氏の対談が行われました。

『ユヌス・ソーシャルビジネスは日本の土に根付くのか?』をテーマに行われた本対談では、「ソーシャル・ビジネスでいちばん大事なのは共感」と話す野中氏が、「笑いも共感を生み出すアートだと思います」と発言。また、日本でのソーシャルビジネスの成功例を挙げ、日本での今後の可能性を示唆します。

ユヌス氏もまた「人間は共感できる能力を持っている」とし、「その能力を解き放つ力がよしもとにはあると思います」と発言。日本に根付くのみならず、グローバルな活動もできるのでは、と展望を語っていました。
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休憩をはさみ、続いてビジネスミーティングが行われました。

ユヌス・よしもとソーシャルアクション株式会社 代表取締役社長・小林ゆかより、設立概要、並びに活動方針についての挨拶が行われ、「住みます芸人とスタートアップ企業とのマッチングにより革新的な解決策が見つかるのではと考え、具体的な向き合いの場を設けることにしました。今日がその第一回目です」と、これから行うビジネスミーティングの意義を説明。「スペース イズ オープン!」という言葉で、ビジネスミーティングがスタートしました。
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『ビリギャル』の著者 / 坪田塾塾長・坪田信貴氏や、株式会社ジモティーなどの26社のスタートアップ企業の方々が自己紹介をしたあとは、住みます芸人の代表としてぺんぎんナッツがこの日21地域の住みます芸人が参加していることを伝えた上で、「僕らだけでは解決できないので、みなさんのお力をお借りしたいと思っております。よろしくお願いします!」と挨拶をします。

その他、慶應大学大学院や九州大学の方々も参加して行われた「社会課題解決ディスカッション」では、住みます芸人から挙がってきた地域の課題の中から多かったものを抽出、3つのテーマをそれぞれ芸人が漫才やコントで見せ、エリア芸人が現場の声をコメント、問題に対してスタートアップ企業がアイデアを出し、ユヌス氏、野中氏が総評を行うという流れで行われました。

まずは「高齢化」をテーマに、老人の一人暮らし問題について銀シャリが漫才を披露。ひとしきり漫才で笑ったあとは、岩手の住みます芸人・アンダーエイジより、被災地ならではの"仮設住宅のコミュニケーション不足"などの問題が発表されました。すると企業より、「まずはスマホで繋がってから、現実にもつながる」方法の提案や、高齢者専用のマッチングアプリを開発するなどのアイデアが出されます。これにはユヌス氏も「非常に素晴らしいアイデア」と絶賛。野中氏も、「他者と共感できないと、人はどんどん劣化していく」と話し、高齢者がコミュニケーションを取れるような仕掛けを作ることが大事だと語ります。
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続いては、ダイノジ・大谷ノブ彦と囲碁将棋による「過疎化」をテーマにしたコント、「シャッター通り」。相変わらずテーマに全く沿わないDJビッグボスの自由すぎる強引なトークに会場も爆笑です。しかしシャッター通りの問題自体は深刻で、静岡住みます芸人・ちゅ~りっぷも、かつては栄えていた沼津の過疎化・高齢化を訴えます。これには、「シャッターをスクリーンにして、全国のシャッター通りで映画祭を開催」「シャッター通りを使ってサバイバルゲーム」など、自由なアイデアが数多く出されます。また、ユヌス氏は「今、仕事はどこでもできる」と、過疎の地域に人が住み、仕事を作り出すことを推奨していました。
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最後にプレゼンを行ったのはゆりやんレトリィバァ。「人手不足」をテーマに、「農業の担い手不足」について、"昭和の映画に出てくる女優"のような佇まいと妙に早口で甲高いしゃべり方でコントを繰り広げ、会場を笑いの渦に巻き込みます。この問題では、山梨の住みます芸人・ぴっかり高木が、甲州市でのワイン作りの農家の後継者不足が深刻だと訴えます。これには、「収穫をイベント化して楽しむ」や、「芸人が先導して、楽しく収穫を手伝うキャラバン隊を結成」などのアイデアが飛び出し、野中氏も「お笑いをベースに、チームとしてスクラムを組んで、イノベーションを起こすことで変わっていくんじゃないかと思う」と、住みます芸人に期待を寄せます。
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以上ですべてのプログラムが終了。ユヌス氏の「本当に素晴らしいスタートになったと思います」というコメントが全てを物語っているような、これから「家族のように、みんなでアクションを起こして問題を解決していく」ための有意義なキックオフイベントとなりました。


【川畑泰史】【松浦真也】【清水啓之】【山口智充】【ダイノジ】【大谷ノブ彦】【囲碁将棋】【銀シャリ】【ゆりやんレトリィバァ】

なんばグランド花月で「ベストマイワイフ〜宮川大助・花子紫綬褒章受章記念イベント〜」開催!

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平成29年秋、紫綬褒章を受章した宮川大助・花子。2人が感謝の気持ちを込めて、これまで応援いただいたお客様への恩返しとともに、これからも夫婦漫才を末永く続けていく決意表明として、4月1日(日)になんばグランド花月に於いて「ベストマイワイフ〜宮川大助・花子 紫綬褒章受章記念イベント〜」を開催しました。

 

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今回のイベント、司会は桂文珍と宮川さゆみが務めます。緞帳が上がるとステージに2人が登場。文珍の口から改めて大助・花子が紫綬褒章を受け取ったことが報告されると会場は大きな拍手に包まれます。文珍は「漫才でもらう人は少ない、いとこい師匠以来」と話し、夫婦コンビ、吉本興業では初めてと伝えると、改めて拍手が起こりました。

 

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そして本日の主役、宮川大助・花子を呼び込むと、さらに大きな拍手が会場に響きます。尼神インター、学天即、和牛、藤崎マーケット、矢野・兵動といった後輩芸人、DHF(大助・花子ファミリー)、宝塚歌劇団OGメンバーらが、次々に「おめでとうございます!」と2人にお祝いを告げ、花束を手渡します。

 

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花子は、まず「みなさま、お越しいただきありがとうございます」と挨拶。なんばグランド花月が本拠地であることを話し、漫才でいただいた賞なので、漫才のお客様にお披露目したいと思ったと語ります。そして、師匠おめでとうという有志のみなさんに、いっしょの舞台に立っていただきましたと、ステージ上にいる今日のメンバーを紹介しました。

今日のステージについては「年齢がいった分だけの舞台をお見せしたい」とアピール。さらに紫綬褒章の名前に恥じないよう、大助・花子さんよかったなと思ってもらえるようにしていきたい、と挨拶しました。大助が話そうとすると花子が割り込むおなじみのボケもありつつ、いよいよイベントのスタートです。

 

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まずは漫才から。トップバッターは尼神インターです。呼んでもらえて漫才までさせてもらえることがありがたい、おめでたいと挨拶。

 

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二番手は学天即。花子に編んでもらったというベストを見せると、会場から拍手が起こっていました。

 

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和牛のネタは、テンポのいい言葉の応酬で会場も引き込まれていきます。

 

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続いては腹話術の川上じゅんが登場です。よしもとに腹話術師は一人だけと自己紹介したあと、会場から選んだ人に協力してもらい、人間腹話術を披露します。見事な腹話術の技術と選ばれた観客のユニークな動きで盛り上がりました。

 

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藤崎マーケットは、動きとぴったりリンクしたネタを披露。会場は笑いが止まりませんでした。

 

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「めでたいステージに呼んでもらって、ありがたい」と現れたのは矢野・兵動。まず「元気ですか!」「おー!」とコール&レスポンスで客席を盛り上げ、大助・花子との思い出を披露してからネタがスタートしました。

 

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次はいよいよ大助・花子の登場です。花子は「今日の日を迎えられてうれしいです!」と第一声。続いて大助を羽生結弦と紹介し、笑いをゲットします。そして、今日の衣装は紫綬褒章ということで紫にしたと話すと、会場から拍手が起こりました。2人が出会った当時の話から大助が患った病気について、家庭での父親の役割など、流れるようにしゃべり続ける花子と、ここというポイントで優しくつっこむ大助。会場にはかつての2人の同僚や後輩が来場していたことも告げられるなど、いつもどおりにぴったりと息の合ったしゃべりに観客も大満足でした。

 

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ここからはトークコーナー。スペシャルゲストとして登場したのは今くるよです。花束を持って登場したくるよは、しっかり花子と抱き合います。そして「今日が今まで見たなかで一番キレイ、こんなにうれしいことない!」と絶賛。そのあとは、お約束の「どやさ!」で盛り上げます。

 

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そして「文珍・くるよのわろてんか夫婦」のコーナーがスタート。その昔、2人はしょっちゅうケンカしていたとくるよ。当時は大助もしゃべっていたらしく、舞台終りは必ずケンカしていたとのこと。でも帰りは仲良くしていたそうで、夫婦っていいなと思ったと振り返ります。そして当時、花子から漫才も夫婦もやめようかと相談があったことも明かされました。さらに大助・花子の2人がくるよの家に泊まりにいき、大助がくるよのパンツを借りたこと、漫才ブームの当時、くるよの貴重な休みに2人からさゆみのお守りを頼まれたことなど、懐かしいエピソードが次々に飛び出します。

 

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続いて文珍が大助の故郷での思い出を語ったあと、さゆみが大助の入退院でご迷惑をかけた方々からのメッセージがあると発表、VTRが流されます。そこ登場したのは五木ひろしさん、坂本冬美さんのお2人。「紫綬褒章おめでとうございます」とお祝いの言葉のあと、坂本さんが「唯一無二の夫婦漫才」と話すと、五木さんは「ご夫婦、漫才で受章はすごい」と称賛。そしてこれからますます仲良く、そして芸を磨いて、大阪、日本全国のみなさんにすばらしい漫才を届けていただきたいというメッセージも伝えられ、トークコーナーは大いに盛り上がって終了しました。

 

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続いては、松下笑一と小宮ひろあきの風船芸。一本の風船からテディベアを巧みに作ると、観客を巻き込んでショーを進めて行きます。バルーンを自在に扱う2人の姿に、会場も驚いたり、笑ったり、大いに楽しんでいました。

 

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そしてバルーンでアーチが作られると、DHF(大助・花子ファミリー)のメンバーがステージに登場。美しい歌声を披露するとショーの始まりです。ナレーションは大助が担当。大きな大きな咲かずの桜の木がある花咲村で、桜が咲くのを花子婆が楽しみに待っていて...というストーリーが語られます。ショーは大助・花子を中心に、メンバーたちが素晴らしい歌。華麗な踊りで大活躍。笑いもしっかり織り込まれ、会場はすっかりショーの世界に引き込まれていました。

 

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エンディングでは、ステージセンターに大助と花子の2人が登場。花子の「なんばグランド花月に満開の笑顔の花が咲いたでしょうか?」という問いかけには、会場から大きな拍手が起こります。そして2011年3月、文化庁から芸術選奨の知らせを受けたその日に震災が起こったこと、それからこれも何かの使命と東北の被災地に足を運んでいることを話し、大助が「皆さんの勢いをこの歌にのせてください、それを福島に持っていきます!」と「愛を歌おう」がスタート。曲の途中にはメンバーが客席に降り、観客にバルーンを手渡していきます。客席いっぱいにカラフルなバルーンが揺れる中、大盛り上がりで記念イベントは終了しました。

 

【宮川大助・花子】【DHF(大助・花子ファミリー)】【桂文珍】【宮川さゆみ】【矢野・兵動】【和牛】【藤崎マーケット】【学天即】【尼神インター】【川上じゅん】【松下笑一】【小宮ひろあき】【今くるよ】

 

2018年4月 1日 (日)

全36組が在学最後のネタ披露! NSC東京23期生卒業公演『RUSH#43 FINAL』レポート

NSC東京23期生による卒業公演が、3月19日(月)~25(日)の期間、東京・神保町花月にて『NSC東京卒業公演LIVE WEEK』と題して行われました。


芸人を目指すべく、NSCの門をたたいてから1年間で学んだ全てをぶつける、まさに集大成となった本ライブ。
ここでは、全36組が、漫才、コント、フリップなどのピン芸を披露した3月25日(日)開催のネタライブ『RUSH#43 FINAL』の様子をレポートします。

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NSC生としての最後のステージを見届けるべく、客席は満席に膨れ上がるなか、10年先輩にあたるNSC東京13期生の田畑藤本(藤本淳史、田畑祐一)がMCとして登場。

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東京大学卒業の学歴を誇る藤本は、「教授が、研究室で建物の信頼性、リスクを考える先生やったんですけど、面と向かって『君の考えにはリスクが大きすぎる』って言われました。こんな響くことない(笑)」と大学院を蹴って、NSCに進学した当時を回想します。


そんな田畑藤本の紹介を受け、最初のブロックは、8組が登場。


インテイク
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ジョニー岩楯
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バルディリス
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ギブソンジュニア
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チェスータ
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ポモドーロ
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パンケーキ
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今野一輝
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ネタ後は、各ブロックごとに集合し、アピールタイムとなります。
このブロックでは、女性コンビのギブソンジュニアが、フーターズのハイテンションな店員のものまねを披露。
すると、バルディリスの巨漢・諸岡が2人に体当たりし、カオスな状況に笑いが起きました。

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また、パンケーキは出演する芸人と順番が書かれた香盤表に、自分たちの名前がなかったことを嘆くと、「出たらアカン人たち?(笑)」と田畑にツッコまれる一幕も。


続いてのブロックは、以下の10組が登場。


銀亀
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ミセス
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きどこうき
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原点頂点
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ムウマ
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ファイティングボンバー
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モリス
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コロウカン
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ルパン
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うみぼうず
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アピールタイムでは、うみぼうず・小玉の頭部がいじられた他、ファイティングボンバー・りょーちんは、どんな曲にも「Many Many People In My Room」なる歌詞が当てはめられる特技を披露しました。

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第三ブロックには、以下の7組が登場。


アケガラス
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東京とかげ
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おくゆかし
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レア原人
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南畑兄弟
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サソリオレンジ
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シャドーロール
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このブロックでは、田畑藤本が自称"ハピネス漫才"の東京とかげをピックアップ。
東京とかげは、客席の反応に満足できなかったのか、「ネタ合わせの時、もっと面白いんですよ」と相方を褒め合うばかりに、客席やMCに矛先を向け始め、田畑から「難しいなあ。次、∞(ヨシモト∞ホール)で会いましょう(笑)」と再共演を約束(?)されます。

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ラストとなる第四ブロックからは、以下の11組が登場。


サンタモニカ
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花ちょうちん
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半蔵
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オポッサム
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桜マンション
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マリリン
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ニコルソン
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せみほたる
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鈴木威
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橙感
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町ルダさん
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アピールタイムでは、半蔵が30秒分ほどのセリフを飛ばしたことを明かし、コンビ間で一触即発になるも「フォークボールの握り!」でひと笑い。

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また、ホスト歴15年のキャリアを活かした"ホスト体操"を披露した鈴木威は、ネタが終わった安堵感とNSC卒業への感慨からか、感極まってしまい、周囲から「ジジイ!」のガヤも飛びました。


最後は、本日の出演者全36組がステージに集結。
なぜかびしょ濡れとなった町ルダさんから、NSC、YCC、さらには今年開校の沖縄ラフ&ピースの告知があり、そのセリフ量とテンションに「途中で意識飛んでる(笑)」と田畑が指摘。


そして、4月からは、ヨシモト∞ホールなどで芸人活動を開始することを告げて、賑やかなまま終演を迎えました。

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なお、NSC並びにYCCでは、2018年度入学生の願書受付を4月末まで延長して募集中。
詳細は各公式サイトでご確認ください。


NSC公式サイトhttp://www.yoshimoto.co.jp/nsc/
YCC公式サイトhttp://ycc.yoshimoto.co.jp/


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新しい才能を発掘・育成・確立する発信基地「ポストよしもと」がこけら落とし講演「語ルシス」を開催!

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新しいエンタテイメントを届けるべく、次の、そして新たな才能を発掘・育成・確立する発信基地としてオープンする「ポストよしもと」。そのこけら落とし講演「語ルシス」が3月31日(土)、4月1日(日)の2日間行われました。このイベントは、芸人を始め文化人やスポーツ選手などから、語りたいことがある面々が集結。それぞれが10分間で伝えたいこと、好きなこと、教えたいことなど、テーマを決めて熱く語るというものです。31日(土)のナビゲーターはスマイル・瀬戸、聞き上手としてバッファロー吾郎・竹若、平成ノブシコブシ・徳井、福本愛菜が登場しました。


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まずは瀬戸が登場し、新劇場の感想を会場に聞いてみると「サイコー!」との声が。お笑いにこだわらず様々な発信をすること、次のエンタテインメントを届ける自由な空間であることを伝え、この「語ルシス」が10分で好きなことをひたすら語っていくという内容であると説明しました。そして、このイベントを盛り上げる「聞き上手」3人が登場。竹若が「聞き上手役」であることを「聞いてない」とひとボケ。3人には「ただただ聞き上手になってほしい」と瀬戸。徳井は東京で同じようなイベントをやっているとのことで「俺はすごい聞き上手」と豪語。秘訣を聞かれると「すべてのものに興味があるから」とサラリ。そして今日はすごく楽しみと話します。


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そこから瀬戸が最初に登場する6名を紹介。出演者の名前が呼ばれるたびに会場からは拍手が起こります。そして一番手として、スマイル・ウーイェイよしたかがステージへ登場、結婚生活について語ります。よしたかは2年前に結婚、娘も生まれたと切り出しますが、とにかく嫁が強くなった、大化け猫だったと告白。付き合っているときと全くパワーバランスが変わったと嘆き、まだ子どもが小さく静かにしないとダメなので、缶ビールを開ける音にも嫁からチェックが入ると話しました。ほかにも、結婚するならコレはいい、あれはダメと最初に契約をしてほしい、さらに結婚式の打ち合わせは単独ライブくらいしんどいとアピール、飲みに行くのも気を使うとなど、様々な不満を吐き出していました。


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続いては、藤崎マーケット・田崎の「ガンから復活した男、藤崎マーケット田崎が語る〜人間ドッグのススメ〜」。ガンを克服したばかりの田崎。まず「何故、人間ドッグを語るのか」をテーマに、ステージ中央のモニターを使ってのトークを始めます。人間ドッグのことが気になっていた田崎は、なぜかある1週間、毎日「人間ドッグに行かないと」と思ったそう。そして行ってみるとガンが見つかったとのこと。今日話すことで、皆さんのいいきっかけになればいいな、と田崎。「腫瘍マーカー」「PET CT検査」についての説明では、聞き上手の面々から質問が上がるなど、誰の身にも起こりうるテーマだけに、会場も聞き入っていました。


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三番手のほんこんは登場するなり「話が違う」とグチからスタート。こけら落としなのでみんなそろって挨拶すると聞いていたところ、昨日になって今回の内容を知ったとのこと。さらにテーマが「政治・経済」だったものの、配信も行われているので、ヤメてガンについて話すと急遽テーマ変更をぶち上げます。会場から笑いが起こりますが、本当にガンの話しがスタート。聞き上手の3人も思わず聞き入るトークを展開します。そして、しばらくガンについて語ったあとはサーフィンの話しに。最近、ハマッたロングボードを湘南でやっているそうで、波待ちしているときにボラが当たってきたというエピソードや東野幸治、岡村隆史の番組でサーフィンに行ったときの裏話などを語ったほか、相方である板尾創路の話題を持ち出すなど、大いに盛り上げました。

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吉田たち・こうへいは、まず自分たちが双子で、このあと同じようなヤツが出て来ると前フリ。テーマは「キャプテン翼」です。ストーリー内に出てくる様々な必殺シュートについて、サッカーボールを片手に熱弁しました。

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仮想通貨の一件で話題を呼んだ藤崎マーケット・トキは「経済」について。まず、お金に関する興味が人の88倍あると自己紹介し、銀行やお金についてのトークを繰り広げます。ジンバブエで起こったハイパーインフレからトキが行っているラーメン店まで、幅広いテーマが語られました。「最終的に何に投資するのか...仮想通貨です!」のひと言には、会場から笑いと拍手が起こりますが、聞き上手役の3人からブーイングも。トキはあの事件で本当に落ち込んだとき「ハイヒールモモコさんの顔が仮想通貨に見えた」というエピソードも披露してくれました。

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吉田たち・ゆうへいは、自分たちの見分け方をまずレクチャー。「吉本坂46で落ちた方です」との説明に会場からは拍手と笑いが起こります。トークのテーマは、新劇場ということで、こんなライブどうですかという企画を考えてきたとのこと。それが「名物おじさん」。自分たちの地元にいた人など、街にいるいろいろな名物おじさんたちを紹介するという内容に、聞き上手役も興味津々。本当にライブとして実現したいと力強く語っていました。

ここで瀬戸が登場し、一旦ブレイクです。徳井はいろいろ聞きたくなるので、トークを7分、あと3分は質疑応答にしたいと提案。さらに「元アイドルの話とかめっちゃ聞きたい」と話すと、愛菜も「いっぱいありますよ」と乗り気の様子でした。


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ダブルアート・真べぇは、まず持ちネタでひとスベり。「ゴシップ」をテーマにトークをスタートさせます。ベテラン俳優のカツラ疑惑やアイドルと大物歌手の関係、人気俳優とタレントの乱闘騒ぎなどを実名で披露。今日の内容はSNSで広げたらダメ、忘れて帰ってくださいよ!と念を押していました。


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からし蓮根・伊織はホワイトボードを使って「オール巨人」について語りました。オール巨人のスナックでバイトをしているという伊織。まず巨人の生年月日、身長、体重などを発表したあと、マジメでやさしいという人となりや、最近購入したという愛車、大好きな富士山について、歌っている姿が人気ミュージシャンに似ているなど、近くにいるからこそ知り得た裏話を披露しました。


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続いてはスポーツ界から、元Jリーガーの近藤岳登が登場。「サッカー選手のお金」をテーマに、モニターを使ったトークが始まります。まずJリーガーになってもたくさんお金がもらえるわけではないと断言。そこから自身の過去の契約条件など、厳しい現実について話していきます。画面に「合コンで使えるサッカー選手査定講座 Jリーガー詐欺に引っかからない心構え」の文字が出ると会場からは拍手も。そして合コンでの実践的なやりとりが披露されると、会場は爆笑に包まれます。そこからもサッカー界のお金にまつわるトークを連発。予定時間を大きく超える18分のトークは、大いに盛り上がりました。


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からし蓮根・青空は「新日本プロレス」がテーマ。名物選手たちを次々に紹介。選手が巻き込まれた事件や恐妻家の一面、決め技をかけたときの表情など、様々なエピソードを話しました。


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ステージに登場するなり、なぜかいきなりヒゲを剃り始めたのはダブルアート・タグ。一番好きなバンドという「セックスピストルズ」についてトークです。「1年3カ月の活動期間で音楽の世界に革命を起こした!」と語り、バンドの成り立ち、メンバーのキャラクターなどについて、熱い思いを会場に伝えました。


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続いては若手コーナー。目指せ!語ルシス!!「超若手プレゼンショー」予選会です。エントリーしている若手8名が1人30秒でトーク。竹若、徳井、愛菜が審査員になり、もう一度話しを聞きたいと思った3人が、決勝へ進むというもの。メンバーは、クラドメタケ、サルイン、バンチー陳、こゆり、おパンプキン・おりいかえで、いつもたいしゃ・しんじくん、リルガーデン・山西、福田ヒロムという面々。それぞれがテーマについて、様々なプレゼンを行いましたが、中には思わぬ経歴を持つ者がいるなど、審査中も大盛り上がり。決勝に選ばれたのは、アインシュタイン・稲田の入れ歯を作ったというパンチー陳、宇宙の神秘についてプレゼンした、おパンプキン・おりいかえで、審査員に日本茶をふるまったリルガーデン・山西です。この3人は決勝として、後ほど改めて2分の時間が与えられることになりました。

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休憩を挟んで、後半戦へ。まずはロングコートダディ・堂前の「燻製」についてのトークです。燻製するという作業自体の楽しさを伝えにきたと堂前。燻製に使っていたという百均のボウルと金網を持ち出すと、聞き上手の3人も興味を持った様子。自分の作ったやつはおいしくない、アウトドアで一回もやったことがないなど、ぶっちゃけトークを連発したほか、サラダチキンや塩サバ、イカの天ぷらなど、実際に自分が燻製したメニューの味についてもレクチャー。「売っているものの方が圧倒的にうまい」という言葉には、会場からも笑いが起きていました。


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続いては相方のロングコートダディ・兎が登場。ホワイトボードに書いたのは「アクアリウム」の文字です。「自分は今はやってない」と告白したあと、癒されることを力説。さらにオシャレであること、魚の種類が多いことなどを話しますが、若干トークが説得力不足気味。「知ってることを説明されても」「内容がパンフレットの1ページめに載ってること」など、聞き上手の3人から次々にツッコまれていました。


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ここで弁護士の角田龍平が登場。「最近の犯罪の傾向について、動機に着目して講義したい」とトークがスタートします。実際にあった事件を取り上げ、そのユニークな動機を紹介、裁判の様子なども説明されました。取り上げたのは、ビニールフェチが高じての窃盗や妖精を追いかけての住居侵入など。その数々の笑える動機が明かされると、会場からは笑いのほか、驚きの声も上がっていました。

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「緊張しますね」と言いながら登場したのは、ギャロップ・毛利。世界のトップDJについてのトークです。DJはオリンピックの開会式、閉会式には出ていると話し、世界10位のDJで19億稼ぐことを伝えると、聞き上手の3人も驚きを隠せません。DJ=サウンドプロデューサーと話し、1位は64億円、1回1時間で4000〜5000万円稼ぐことや、毛利が好きなDJ・スティーブ青木のユニークなエピソードについても解説しました。


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続いてはコロコロチキチキペッパーズ・ナダルが登場。ナダルは会場に「休日に何をしていますか?」と質問し、休日にぜひ漫画を読んでほしいと提案します。映画や小説と同じく、漫画もワクワクするとナダル。なかでも読んで欲しい作品として「日の丸相撲」を挙げます。その理由が「めちゃくちゃおもしろいから」と聞いた徳井、竹若からはすかさずツッコミが。それからもナダルの感じる魅力を伝えようとしますが、直筆フリップの「魅力」の字を間違うなど、やはりツッコまれます。さらに作中の名言を読み上げるも、シチュエーションがわからないため、全然伝わらないということに...。本人も会場のリアクションの薄さに「...選ぶのミスったかな?」と弱気発言もありつつ、アニメ化されることを伝え、最後まで本当に読んでほしい!と語っていました。

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ギャロップ・林は「武豊」についてトーク。林が会場に武豊の名前、顔を知っているか質問すると、ほとんどの人が手を挙げます。そこから、競馬番組でも顔の露出がほぼ無いにも関わらず、これだけの認知度があることを力説。そしてこれまでの戦績、弛まぬ向上心などについて熱く語ったあと、最終的には「武豊という名前が有名になる名前」と断言し、「競馬は武豊です!」と締めくくりました。


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ここで先程行われた若手プレゼンショーの決勝が行われました。まずはパンチー陣。幽霊の手の形やお金と恋についてなどについて、医師ならではの視点でトークを展開。おパンプキン・おりいかえでは、NASAが開発中というワープする宇宙船、生まれたての星の驚くべき姿、太陽が2つになるなど、知られざる宇宙の姿について語ってくれました。リルガーデン・山西はプレゼンで配った2時間かけて煎れたという一煎目と二煎目のお茶の違いについてトーク。栄養分、効果などについてもレクチャーしました。厳正な審査の上、優勝はおりいかえでに決定。金一封が送られると、会場から拍手が起こっていました。

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いよいよラストのブロック。見取り図・盛山は「韻」という個性的なテーマです。NSCでラップの講師をしているという盛山が、実際のJポップなどの例を出しつつ、韻について解説。盛山は徳井の出した「ポストよしもと」というお題に「僕のお仕事」と即答するなど、さすがは講師という実力を見せます。盛山から韻を踏むクイズが出されると、聞き上手の3人に加えて、会場もその気持ちよさを実感していました。

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ラニーノーズ・山田は「ホラー論」でトークを展開します。最初にホラーが苦手という人に手を挙げさせると「アカーン!」と絶叫。ホラーはエンタテインメントであると話し、声を出して見ることを提案します。怖がりな人ほど楽しむ資格を持っている、怖くて叫ぶことはお笑いで笑うのと同じと解説。さらにホラーには勉強や教訓になることが多いとのことで、実際の作品を上げ、内容などを説明しました。


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ラニーノーズ・洲崎は「星野源」について。まずは星野源のイメージを会場に問いかけます。そこからミュージシャン、役者、文筆家であることに加え、ダンスもできる、ラジオのパーソナリティでもあることなどを説明。音楽的ルーツや現在の新展開について語ったあと、大ヒット曲について声を大にしていいたいことがあると話し始めますが、聞き上手の3人には今ひとつ伝わらず...。しかし実際のライブ会場での様子や以前患った大病についてなどをファンならではの視点で熱く語り、最後は自分との類似点を羅列し、ほとんど自分であるとオチをつけていました。


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プリマ旦那・河野もアーティストを紹介すると登場。「ゆず」についてのトークがスタートです。デビューまで活動していたというストリート最後のライブに7,500人が詰めかけたことを紹介。NGK10個分くらいと例えますが、徳井が「わからない」とダメ出しする様子に笑いが起こります。それからも「厚ちゃんのミックスボイス」について実際に曲を流して解説、さらに厚ちゃんは20年ヘアスタイルが同じことなど、ゆず愛を感じさせてくれるトークを聞かせました。


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「ビール」をテーマにしたのは、見取り図・リリー。まず日本のビールメーカーのルーツとなった国がすべて違うことを話し、瓶ビールの王冠のギザギザが21個であることの理由、ビールを飲んでいたオジサンとのエピソードなどを披露しました。そして最後にどれだけビールが好きかを証明するために効きビールをすることに。間違えると1年間ビールを飲まないということで、スタートします。しかし「舞台上は味しないですね...」と不安なコメントも...。1つめは当てますが、「どんどんわからなく...」とグビグビ飲み始め、結局2つめでミス。ステージから去っていきました。


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プリマ旦那・野村は「ロックの名言」についてトークしました。偉大なギタリストが残した「あなたにとってギターとは?」という質問への様々な返答や、ジョン・レノン、ポール・マッカトニーへの「尊敬するアーティストは?」という質問に対する驚きの答えなど、名言を次々と紹介。しっかりオチのついたものもたくさんあり、会場は笑いに包まれました。

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5時間に及んだこけら落としイベントもいよいよエンディングです。瀬戸から感想を聞かれた愛菜は、いろんなジャンルの話しが聞けておもしろかったと笑顔。徳井は「竹若さん、やばい!だいたい知ってた」と竹若の博識ぶりに驚いた様子。竹若は自身がこのイベントに出て語るとしたらと聞かれ「2ストエンジンとか...」と答えるなど、隠しきれないマニアックな一面をのぞかせます。そして大阪の隠れた才能がどんどん出てくればと、これからのポストよしもとに期待を込めました。最後に瀬戸も、この劇場は今後も特化したイベントをやっていくとアピール。明日4月1日(日)14時からもメンバーを変えて「語ルシス」があることを告知し、イベントは幕を下ろしました。



【スマイル・瀬戸】【バッファロー吾朗・竹若】【平成ノブシコブシ・徳井】【福本愛菜(吉本新喜劇)】【スマイル・ウーイェイよしたか】【藤崎マーケット】【ほんこん】【吉田たち】【ダブルアート】【ラニーノーズ】【近藤岳登】【見取り図】【ギャロップ】【ロングコートダディ】【角田龍平】【コロコロチキチキペッパーズ・ナダル】【プリマ旦那】【クラドメタケ】【サルイン】【パンジー陳】【こゆり】【おパンプキン・かえで】【いつもたいしゃ・しんじくん】【リルガーデン・山西】【福田ヒロム】


2018年3月31日 (土)

芸人たちによる熱いライブ!「NANIWAdelic@VARON Runny-TRIBE」開催!!

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お笑いや音楽など、若き才能がそのパワーを大阪のライブハウスで爆発させるイベントが「NANIWAdelic」です。3月30日(金)、心斎橋VARONで行われたのが「NANIWAdelic@VARON Runny-TRIBE」。人気若手コンビ「ラニーノーズ」としても活動している、洲崎、山田のバンド「Runny Noize」と、テンダラー・白川、吉本新喜劇・高井俊彦がタッグを組んだ「ジ・白川バンド」、芸人4人組の「あやつるぽん!とあやつるーズ」が、熱いライブを見せてくれました。


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オープニングアクトとして登場したのが、あやつるぽん!とあやつるーズ。今年3月に初披露されたこのバンドは、ボーカルにあやつるぽん!、ギターがヘッドライト・町田、ベースがspan!・マコト、ドラムにヘッドライト・和田というメンバーです。


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メンバー紹介では「あやつる〜!」「ぽん!」のコール&レスポンスがあったほか、町田のギターソロのタイミングであやつるぽん!がマジックを披露、さらに和田のギャグも飛び出すなど、和やかな雰囲気。「おけいはん」「たこ焼き器」といった大阪らしさたっぷりのオリジナル曲などを演奏し、ライブ終了です。4月5日(木)に心斎橋VARON、4月17日(火)にOSAKA MUSEでライブを行うことも伝えられました。


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セットチェンジの間、ステージには洲崎、山田が登場。今日はジ・白川バンドとのツーマンライブであること、会場には200人近く入っていることを告げると拍手が起こります。さらに入り口にNHKからの花が届いていることが伝えられるとより大きな拍手が。すざきは2つのバンドの観客が相乗効果で盛り上がればと会場に呼びかけました。


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続いてはジ・白川バンドのステージです。このバンドは、高井がボーカル、白川はドラムを担当していますが、ホームページに「一切のお笑い要素無し!」と書かれているとおり、演奏は真剣そのもの。メンバー全員が黒のシャツに赤のネクタイという衣装で、1曲目の「ヒッシノパッチ」から観客といっしょにジャンプするなど、大いに盛り上がります。


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しかし、高井と白川は1曲目が終わると早速お笑い要素たっぷりのトークをスタート。高井は持ち時間が30〜40分と言われているものの、持ち曲が8曲しかないことを話し、8曲のトータルが14分20秒と告白。白川が「しゃべりますよ〜!」と気合を入れると、会場から笑いが起こります。さらに「お客が立ってる前でやるのは初めて」と白川。観客を見て「若い若い、俺らのお客は平均45(歳)!」と話すと、会場は爆笑に包まれました。高井は、自分たちのファンじゃない方もいっしょに盛り上がっていっていただきたいとアピールしたほか、ラインライブでボーダーを着て来てとお願いしていたとのことで、ボーダーの人には何かプレゼントを考えます、と話しました。


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ジ・白川バンドは、2曲目の「50歩100歩」でコール&レスポンスの練習をしてから曲をスタートさせたほか、誰もが知っている歌も演奏するなど、サービス精神たっぷりでライブを進行。途中、今日新喜劇を3ステージやったため声が出ないと高井が言い始め、「人間ていいな」のボーカルを会場から決めることに。ステージに上がった女性の頑張りと高井のツッコミで「人間ていいな」は大盛り上がり。MCではたっぷり爆笑もゲットして、全8曲のライブは終了しました。


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セットチェンジでは、ステージが終わったばかりの白川と高井が登場。そしてボーダーの人には、オリジナルステッカーをプレゼントすることを発表しました。会場を改めて見渡した白川は、思ったより「シマシマ(ボーダー)が多い、シースルー1枚とかって言えばよかった」と残念そう。すかさず高井にツッコまれていました。それからも2人のトークで会場は大盛り上がり。さすがのしゃべりを聞かせてくれました。


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トリはRunny Noizeです。ライブは最初からフルスピード。キャッチーなメロディと激しいタテノリのナンバーの連発に、会場は盛り上がりまくります。すざき、けんとのフロント2人をベースのてつや、ドラムのこだまがしっかりとフォロー。4人が放つ音の塊が会場を圧倒しようとすると、観客もそれに負けずにレスポンス。会場が一体となっていきます。


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山田がMCで「今日は祭りですよ!」と話すと会場からは歓声が。そしてもっとみんな走っていいと思うと観客をアオります。さらに得意のラップを披露すると、すざきはなぜかダンスを見せることになるなど、トークでもしっかりと盛り上げました。4月1日(日)には、十三でライブがあることも告知。ライブは曲が進むにつれ、さらにテンションアップし、ステージ前は詰めかけた観客がジャンプを繰り返す、走り回るなどお祭り状態。アンコールまでスピードを落とすことなく突っ走りました。


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ラストは今日のライブの出演者全員がステージへ。会場をバックに記念撮影を行いました。そして、すざきが改めて4月1日(日)の十三でのライブについて、さらに4月30日(月)に梅田Zeelaで、お笑いあり、音楽ありの「NANIWAdelic@梅田Zeela ~第1回Laugh & Peace Music Fes!~が行われることを告知し、大盛り上がりのイベントは終了しました。


【あやつるぽん!】【ヘッドライト・町田】【ヘッドライト・和田】【span!・マコト】【テンダラー・白川】【高井俊彦(吉本新喜劇)】【Runny Noize】



「吉田裕の新喜劇vol.2〜NGKですんのか〜い!」シークレットゲストはET-KING!『ギフト』熱唱で吉田&前田真希の結婚をお祝い

3月29日(木)、なんばグランド花月にて、「吉田裕の新喜劇vol.2〜NGKですんのか〜い!」が開催されました。今年1月に入籍し、新婚ホヤホヤの吉田と前田真希が、改めて観客の皆さんの前で結婚を報告したほか、シークレットゲストには2010年以来、三度目の新喜劇出演となるET-KINGが登場! 歌はもちろん演技でも、大いに会場を沸かせました。

物語の舞台となるのは、とあるのどかな田舎町。ここ花月町では祭りが行われているらしく、元気いっぱいのかけ声とともに神輿をかついだ若者たちが舞台へと駆け込んできました。吉田を筆頭に、太田芳伸、新名徹郎、奥重敦史、佐藤太一郎、松浦真也、森田まりこ、前田真希、諸見里大介の9人は、高校2年の仲良しグループ。祭りを満喫したあと、みんなでワイワイと語り合っています。

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やんちゃな男子学生らしく、"吉本高校"の面々とのバトルなども報告しつつ、話題はいつしか将来の夢へ。家業を継ぐものあり、上京して勝負に出るものあり、それぞれの思いが語られるなか、前田が「誰かのお嫁さんかなあ」と口にすると、出演者だけでなく客席からも「ヒューヒュー」とはやし立てる声が。町長役のMr.オクレが登場すると、またまた大きな拍手! 町長とは思えないやる気のなさと「アホー」の捨てぜりふで笑いを誘いました。

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時は流れて10年後、花月町の風景は変わらぬまま。そこに、清水啓之、音羽一憲、服部ひで子、岡田直子扮する旅行者たちがやって来ます。土産物屋を継いだ太田は、出てくるなり「おじゃま死にます」のギャグをお見舞い。4人が泊まる旅館の主は、もちろん吉田。さらに、その妻となった前田と、私生活そのままの設定で観客を喜ばせます。

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東大を目指していまだ浪人中の奥重も加わり、会話を通じて、今年で祭りが終わってしまうことが明らかに。存続のために署名を集めているようですが、集まりはいまひとつのようです。

と、そこに高校卒業後、上京していた佐藤、松浦、森田が帰ってきました。役者になる夢を諦め会社員になった佐藤。一方、松浦はミュージシャンになるという夢をかなえ、なんと森田とデュエットでデビュー決定!? さっそくふたりは「デビュー曲」と称してリンボーダンスのネタを繰り広げます。

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気づけば吉田も巻き込まれ「リンボー!」を決める場面も。森田の「タッチマイパイ」のフレーズでは、妻・前田の反応を気にするなど、大いに笑わせました。ちなみに諸見里は役場に就職。町長・オクレは今も現役で、「まだ生きてたのか!」と驚かれる始末です。

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祭り存続以外にもさらなる問題が。NGK開発を名乗る2人組が、リゾート開発のため土地を買いたいとやって来ました。秘書の信濃岳夫、そして社長の末成由美が現れると大歓声! 「ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ」を皮切りに、おなじみのボケを繰り出し爆笑を起こしました。

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問題山積みのなか、消息がわからなかった新名も戻ってきました。東京で起業した新名は、なんと年商20億の会社社長に。久しぶりに顔を合わせて、意気上がるメンバーたち。しかし、なごやかな雰囲気がここで一転、「ベンツを傷つけた」という理由で、前田がカバ&ジャボリのチンピラコンビから因縁をつけられてしまいます。

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また、吉田が気合を入れて新調した太鼓の革を、太田らがうっかりやぶってしまう事件も勃発。必死に応急処置をしようとするドタバタ劇でさらなる笑いを呼びます。そんななか、「(チンピラの件を)警察に言おう」という仲間たちに新名がひとり反論、なぜか表情も固いようで...?

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チンピラが戻ってきて、「200万を払え」と再度要求。そこへ末成と信濃が割って入り、肩代わりの代わりに土地を売るよう迫ります。タイミングがよすぎる展開にピンときた新名が、グルであることを見破ると、花月町の面々が反撃を開始! 奥重の催眠術で佐藤がピッコロ大魔王になったり、松浦&森田が歌ネタで攻撃したりと、奇想天外な戦術で敵を倒していきます。

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無事に一件落着し、やんちゃだった高校時代を懐かしんでいると、こんどは刑事がやって来ました。若手刑事・レイチェルは、ベテラン刑事・烏川耕一を半ば置き去りにして大暴走。ハイテンションにボイスパーカッションではしゃぎまくり、吉田まで巻き込んでいきます。ふたりが追っているのは、なんと新名。詐欺事件の容疑者だそうで、思わず「居場所は知らない」と嘘をついてしまう吉田でした。

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その後、新名自身が罪を認め、仲間のもとから逃走。佐藤、松浦、森田も東京へ戻ると言い出し、祭りを前に花月組は空中分解寸前に。打ちひしがれつつも、太鼓の音で仲間を呼び戻せないかと考える吉田。シリアスなひとり語りとは裏腹に、革の破れた太鼓を叩きそうで叩かない展開で、何度も笑いを起こします。ついに叩いて頭から太鼓に突っ込んでしまいましたが、その熱い思いがみんなの心に再び火をつけました!

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祭りを前に、あえなく確保される新名。烏川とレイチェルの「わからん!?」連発のやりとりで、逮捕劇は爆笑の連続となりました。

いよいよ祭り当日。戻ってきた佐藤、松浦、森田も加わり祭りを盛り上げようとするなか、かつてのライバル、吉本高校のメンバーが襲来!? 舞台に現れたのは、ET-KINGの皆さんです! 

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客席からの大歓声に迎えられた5人は、「ケンカしに来たんやない、応援しに来たんや」とニッコリ。一緒に神輿をかつぐことになりましたが、新名を待ち続け気もそぞろな吉田に対し、コシバKENさんが「気合入れたほうがええんちゃうか?」とひとこと。まきざっぱを手に、なんと「ドリルすんのかい、せんのかい」に挑戦です!

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迷いのないストロークで思いきり叩きまくるコシバさんに、吉田もタジタジ! さすがミュージシャン!というリズミカルなまきざっぱさばきに、客席からはどよめきと笑いが起こりました。

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そこへ刑事に連れられた新名が現れ、思いの丈をぶつける感動のシーンが展開。吉田が「太鼓を叩かせてやってくれ」と頼み込むと、刑事のはからいで仲間が揃っての祭りが実現することとなりました。

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さらに、コシバさんが「ええもん見せてもろた。歌でお礼させて」と言うと、観客の皆さんは待ってましたの大喝采! 『さよならまたな』を熱唱し、物語にもマッチした歌詞と熱いパフォーマンスで感動を届けました。手を振り上げたりかけ声が飛ぶなど、客席はライブ会場のような盛り上がりです。

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感動のクライマックスを経て、祭りの存続も決定。もちろん最後はしっかり笑わせて、この日の舞台は幕となりました。

エンディングで再び勢揃いしたキャストたち。「前回は(自身が歌う)歌が長すぎるというクレームがあったので、今回はプロを呼ぶことができてよかった」と吉田。ET-KINGを呼び込むと、コシバさんは「朝から稽古したかいがあった」と、ドリル成功に安堵の表情です。吉田は「遠くから見たらいかついけど、近くで見たら目がやさしい」と感想を述べるなど、共演を振り返ってのトークも大盛り上がり。「4月25日に2年ぶりのニューアルバムが出ます。これからも音楽を一生懸命やろうと思ってますので、よろしくお願いします!」との呼びかけには、大きな拍手が送られました。

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さらに、吉田&前田の結婚を祝って歌のプレゼントも! 「ふたりにとって最高の人生が続いていきますように」との言葉とともに贈られた『ギフト』に、出演者も観客も大感激。

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吉田は「これからふたりとも新喜劇でやっていきますので、ぜひとも応援よろしくお願いします」と改めて挨拶し、会場は祝福ムードに包まれていました。

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