最新ニュースインタビューライブレポート

インタビュー_なんばグランド花月

2018年3月31日 (土)

「吉田裕の新喜劇vol.2〜NGKですんのか〜い!」シークレットゲストはET-KING!『ギフト』熱唱で吉田&前田真希の結婚をお祝い

3月29日(木)、なんばグランド花月にて、「吉田裕の新喜劇vol.2〜NGKですんのか〜い!」が開催されました。今年1月に入籍し、新婚ホヤホヤの吉田と前田真希が、改めて観客の皆さんの前で結婚を報告したほか、シークレットゲストには2010年以来、三度目の新喜劇出演となるET-KINGが登場! 歌はもちろん演技でも、大いに会場を沸かせました。

物語の舞台となるのは、とあるのどかな田舎町。ここ花月町では祭りが行われているらしく、元気いっぱいのかけ声とともに神輿をかついだ若者たちが舞台へと駆け込んできました。吉田を筆頭に、太田芳伸、新名徹郎、奥重敦史、佐藤太一郎、松浦真也、森田まりこ、前田真希、諸見里大介の9人は、高校2年の仲良しグループ。祭りを満喫したあと、みんなでワイワイと語り合っています。

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やんちゃな男子学生らしく、"吉本高校"の面々とのバトルなども報告しつつ、話題はいつしか将来の夢へ。家業を継ぐものあり、上京して勝負に出るものあり、それぞれの思いが語られるなか、前田が「誰かのお嫁さんかなあ」と口にすると、出演者だけでなく客席からも「ヒューヒュー」とはやし立てる声が。町長役のMr.オクレが登場すると、またまた大きな拍手! 町長とは思えないやる気のなさと「アホー」の捨てぜりふで笑いを誘いました。

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時は流れて10年後、花月町の風景は変わらぬまま。そこに、清水啓之、音羽一憲、服部ひで子、岡田直子扮する旅行者たちがやって来ます。土産物屋を継いだ太田は、出てくるなり「おじゃま死にます」のギャグをお見舞い。4人が泊まる旅館の主は、もちろん吉田。さらに、その妻となった前田と、私生活そのままの設定で観客を喜ばせます。

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東大を目指していまだ浪人中の奥重も加わり、会話を通じて、今年で祭りが終わってしまうことが明らかに。存続のために署名を集めているようですが、集まりはいまひとつのようです。

と、そこに高校卒業後、上京していた佐藤、松浦、森田が帰ってきました。役者になる夢を諦め会社員になった佐藤。一方、松浦はミュージシャンになるという夢をかなえ、なんと森田とデュエットでデビュー決定!? さっそくふたりは「デビュー曲」と称してリンボーダンスのネタを繰り広げます。

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気づけば吉田も巻き込まれ「リンボー!」を決める場面も。森田の「タッチマイパイ」のフレーズでは、妻・前田の反応を気にするなど、大いに笑わせました。ちなみに諸見里は役場に就職。町長・オクレは今も現役で、「まだ生きてたのか!」と驚かれる始末です。

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祭り存続以外にもさらなる問題が。NGK開発を名乗る2人組が、リゾート開発のため土地を買いたいとやって来ました。秘書の信濃岳夫、そして社長の末成由美が現れると大歓声! 「ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ」を皮切りに、おなじみのボケを繰り出し爆笑を起こしました。

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問題山積みのなか、消息がわからなかった新名も戻ってきました。東京で起業した新名は、なんと年商20億の会社社長に。久しぶりに顔を合わせて、意気上がるメンバーたち。しかし、なごやかな雰囲気がここで一転、「ベンツを傷つけた」という理由で、前田がカバ&ジャボリのチンピラコンビから因縁をつけられてしまいます。

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また、吉田が気合を入れて新調した太鼓の革を、太田らがうっかりやぶってしまう事件も勃発。必死に応急処置をしようとするドタバタ劇でさらなる笑いを呼びます。そんななか、「(チンピラの件を)警察に言おう」という仲間たちに新名がひとり反論、なぜか表情も固いようで...?

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チンピラが戻ってきて、「200万を払え」と再度要求。そこへ末成と信濃が割って入り、肩代わりの代わりに土地を売るよう迫ります。タイミングがよすぎる展開にピンときた新名が、グルであることを見破ると、花月町の面々が反撃を開始! 奥重の催眠術で佐藤がピッコロ大魔王になったり、松浦&森田が歌ネタで攻撃したりと、奇想天外な戦術で敵を倒していきます。

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無事に一件落着し、やんちゃだった高校時代を懐かしんでいると、こんどは刑事がやって来ました。若手刑事・レイチェルは、ベテラン刑事・烏川耕一を半ば置き去りにして大暴走。ハイテンションにボイスパーカッションではしゃぎまくり、吉田まで巻き込んでいきます。ふたりが追っているのは、なんと新名。詐欺事件の容疑者だそうで、思わず「居場所は知らない」と嘘をついてしまう吉田でした。

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その後、新名自身が罪を認め、仲間のもとから逃走。佐藤、松浦、森田も東京へ戻ると言い出し、祭りを前に花月組は空中分解寸前に。打ちひしがれつつも、太鼓の音で仲間を呼び戻せないかと考える吉田。シリアスなひとり語りとは裏腹に、革の破れた太鼓を叩きそうで叩かない展開で、何度も笑いを起こします。ついに叩いて頭から太鼓に突っ込んでしまいましたが、その熱い思いがみんなの心に再び火をつけました!

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祭りを前に、あえなく確保される新名。烏川とレイチェルの「わからん!?」連発のやりとりで、逮捕劇は爆笑の連続となりました。

いよいよ祭り当日。戻ってきた佐藤、松浦、森田も加わり祭りを盛り上げようとするなか、かつてのライバル、吉本高校のメンバーが襲来!? 舞台に現れたのは、ET-KINGの皆さんです! 

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客席からの大歓声に迎えられた5人は、「ケンカしに来たんやない、応援しに来たんや」とニッコリ。一緒に神輿をかつぐことになりましたが、新名を待ち続け気もそぞろな吉田に対し、コシバKENさんが「気合入れたほうがええんちゃうか?」とひとこと。まきざっぱを手に、なんと「ドリルすんのかい、せんのかい」に挑戦です!

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迷いのないストロークで思いきり叩きまくるコシバさんに、吉田もタジタジ! さすがミュージシャン!というリズミカルなまきざっぱさばきに、客席からはどよめきと笑いが起こりました。

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そこへ刑事に連れられた新名が現れ、思いの丈をぶつける感動のシーンが展開。吉田が「太鼓を叩かせてやってくれ」と頼み込むと、刑事のはからいで仲間が揃っての祭りが実現することとなりました。

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さらに、コシバさんが「ええもん見せてもろた。歌でお礼させて」と言うと、観客の皆さんは待ってましたの大喝采! 『さよならまたな』を熱唱し、物語にもマッチした歌詞と熱いパフォーマンスで感動を届けました。手を振り上げたりかけ声が飛ぶなど、客席はライブ会場のような盛り上がりです。

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感動のクライマックスを経て、祭りの存続も決定。もちろん最後はしっかり笑わせて、この日の舞台は幕となりました。

エンディングで再び勢揃いしたキャストたち。「前回は(自身が歌う)歌が長すぎるというクレームがあったので、今回はプロを呼ぶことができてよかった」と吉田。ET-KINGを呼び込むと、コシバさんは「朝から稽古したかいがあった」と、ドリル成功に安堵の表情です。吉田は「遠くから見たらいかついけど、近くで見たら目がやさしい」と感想を述べるなど、共演を振り返ってのトークも大盛り上がり。「4月25日に2年ぶりのニューアルバムが出ます。これからも音楽を一生懸命やろうと思ってますので、よろしくお願いします!」との呼びかけには、大きな拍手が送られました。

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さらに、吉田&前田の結婚を祝って歌のプレゼントも! 「ふたりにとって最高の人生が続いていきますように」との言葉とともに贈られた『ギフト』に、出演者も観客も大感激。

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吉田は「これからふたりとも新喜劇でやっていきますので、ぜひとも応援よろしくお願いします」と改めて挨拶し、会場は祝福ムードに包まれていました。

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【吉田裕】【太田芳伸】【新名徹郎】【奥重敦史】【佐藤太一郎】【松浦真也】【森田まりこ】【前田真希】【諸見里大介】【Mr.オクレ】【烏川耕一】【レイチェル】【末成由美】【信濃岳夫】【カバ】【ジャボリ ジェフ】【清水啓之】【音羽一憲】【服部ひで子】【岡田直子】

2018年2月25日 (日)

2025年の大阪万博誘致実現に向けて!なんばグランド花月&よしもと漫才劇場で署名活動!!

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2025年に行われる国際博覧会。開催候補地として、名乗りを上げているのが大阪です。吉本興業も様々な誘致活動でバックアップ。国際博覧会開催地視察団の来日に合わせ、先日から誘致実現に向けた署名活動もスタートしました。2月24日(土)に署名呼びかけが行われたのが、なんばグランド花月とよしもと漫才劇場。人気芸人たちが現れ、大勢の人に署名の協力をお願いしました。


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まずはよしもと漫才劇場から。ラニーノーズと馬と魚の3人がギターを持ってロビーに現れました。まずは馬と魚のギターにのせて、ラニーノーズが万博誘致の署名を呼びかけると、続々と人が集まり始めます。そこからラニーノーズ山田と馬と魚がヒット曲を次々に演奏。ラニーノーズ洲崎はそれをバックに「万博を開催しよう!」「ひと笑いする前に名前を!」と声を上げますが、同じ曲ばかりを演奏する2人にツッコミを入れるひと幕も。最終的に山田と馬と魚は即興で作ったと思われる、署名活動のテーマを演奏、歌い始めます。署名に協力してくれた人たちには缶バッジもプレゼント。開演前の漫才劇場ロビーが大いに盛り上がりました。


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午後からは本公演を終えた吉本新喜劇メンバー、諸見里大介、松浦真也、森田まりこがなんばグランド花月のよしもとエンタメショップに登場しました。まずは諸見里が「にしぇんにじゅうごねんでしゅね」と話し始めますが、即ストップをかけられます。すぐあとに森田が「2025年、万博を大阪へ!」と声を上げ、「関西誘致のため署名に協力してください、署名してくれた方にはバッチをプレゼントします〜!」とアピール。その声を聞きつけた、多くの人が列を作り、署名に協力していました。3人は署名してくれた人たちへバッチを手渡し、「ありがとうございます!」とお礼。握手をしたり、撮影にも応じるなど、署名活動をバックアップしていました。


2025年大阪万博誘致を実現させるための署名活動。これからも劇場などで実施する予定ですので見かけられた際には、ぜひご協力ください!



【ラニーノーズ】【馬と魚】【諸見里大介(吉本新喜劇)】【松浦真也(吉本新喜劇)】【森田まりこ(吉本新喜劇)】


2018年1月19日 (金)

吉本新喜劇・吉田裕が同じく吉本新喜劇の前田真希との入籍を発表しました!

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リズミカルな掛け合いで人気の「乳首ドリル」や「マキバオー」で知られる吉本新喜劇の吉田裕(38)が、同じく新喜劇の前田真希(38)と1月22日(月)に大阪市内の区役所にて入籍することを発表しました。

二人とも2005年の「金の卵オーディション」1回目で合格し、新喜劇に入団。同期として切磋琢磨しながら、新喜劇座員として成長を続けてきました。また、普段から仲が良く、学年は真希が裕より1つ下ですが同い年とあり、話をするうちに意気投合。3、4年前からお付き合いが始まりました。結婚に至ったのは、年齢のこともあり、出産も考慮してとのこと。プロポーズは、かしこまって指輪を渡すなどもなく、「もうそろそろかな」とお互い察知したような感じだったそう。真希はまだ妊娠していませんが、「いずれは男の子が二人欲しい」と裕。真希は今後も吉本新喜劇を続ける予定で、「あとはなりゆきに任せます」と話しました。

お芝居で恋人役などが多かった二人。「その延長線上ではないですけど」と前置きしつつ、二人で食事をしたり、一緒に帰っていくうちに付き合いが始まったとか。「二人、付き合ってんちゃうん?」と言われることも多く、座員たちも二人の関係にうすうす気づいていたとか。新居は大阪市内にある3LDKのマンション。昨年引っ越しをし、結婚報告の前に引っ越し報告をすっちーにしたところ、「3LDKです」と告げると「それ、結婚やろ」って言われてギクッとしたとか。そして改めて結婚の報告をすると「全部、知ってたで」と一言、返されたそうです。


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真希を好きになったところは「怒ってくれるから」と裕。「ちょっと名前が知られてきて、ちやほやしてくれる中でも"あんまり調子乗ったらあかんで"とか、"無駄遣いしたらあかんで"とか言ってくれる。そういうことを言ってくれる人が周りにいないので、近いところで怒ってくれて、その都度気持ちが引き締まりました」と裕。それだけに「間違いなくかかあ天下になると思います」。財布の紐も握られつつあり、新居に置く全身鏡が欲しいと言われて3万円で購入したところ、真希の想定金額は5000円だったそうで、「どこにお金かけてんねん!とむちゃくちゃ怒られました」。また、互いの呼び名も、裕は「真希」と呼んでいるのですが、真希からは「名前で呼ばれたことがない」。「芸人としては僕が先輩なので、職場では敬語で"吉田さん"と呼ぶんです。でも家では"あんた"とか、そんな感じ。今の時点で"あんた"なので、もう尻に敷かれている可能性が高いです(笑)」とその片鱗が見えていると笑いました。

吉本新喜劇の先輩に結婚の報告をしに行った際、「皆さん、ほとんど驚きませんでした」と裕。「皆さん、(付き合っていることに対して)目をつぶってくれていたんだと思います。関係を突き詰めることもなくて。たぶん、突き詰めてしまったら"こいつら終わってしまうんじゃないか"というお気遣いがあったのではないかと思います」と振り返りました。

吉本新喜劇内同士の結婚ということもあり、理想は内場勝則・未知やえすえ夫妻と裕。「お二人とも新喜劇で活躍しつつ、個人でも多方面で頑張ってはって。各々で活動されつつ、たまに舞台で夫婦としてのネタもあって。ネタの幅が広がっているんやなと思って憧れます」。

なお、挙式や披露宴をする予定は現時点ではなく、自身の誕生日である3月29日(木)に開催するなんばグランド花月での単独ライブ『吉田裕の新喜劇~NGKですんのか~い!~』で改めて、ファンの皆様へは真希と二人で結婚のご報告をしたいと話しました。

結婚を機に、芸人としての心境の変化があったか尋ねると、「若井みどり師匠とか先輩方に"結婚は絶対しなさい"と言われていました。お芝居はいろんな感情を知っている方がいいし、プライベートで守るものができるとセリフの説得力も深まっていって、舞台に生きてくるってずっと言われていて。桑原和夫師匠もまだか、まだかってずっと言ってくれていました。ただ、結婚のご報告をしたら桑原師匠が一番驚かれていましたけど(笑)」と裕、今では先輩方からの言葉に実感が伴っているそう。また、「吉本新喜劇に12年在籍してきた中で、多少気が緩むところがありましたが、これをきっかけに身を引き締めて、もう1回、1からスタートできるきっかけになったと思います。さらに上がっていければ」と意気込みました。

最後に「前田真希さんと結婚することになりました。今後とも吉本新喜劇でよろしくお願いします!」と背筋を伸ばした裕。今後とも吉田裕と前田真希を応援してください!

【吉田裕】【前田真希】

2017年12月27日 (水)

藤崎マーケット・田崎がなんばグランド花月で復帰ステージ&会見!

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左腎腫瘍、左腎癌の手術を受け、自宅療養中だった藤崎マーケット・田崎。12月27日(水)に、復帰のステージとしてなんばグランド花月へ登場。囲み会見も行われました。


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本公演1回目のトップバッターとしてステージに登場した藤崎マーケットの2人。トキの「今日、復帰でございます!」の声で会場からは大きな拍手が起こります。トキはそのあと「手術痕!手術痕!」と会場にコールを強要したかと思うと、田崎には「どうした腎臓!」と声をかけるなど、やりたい放題。会場は笑いに包まれます。そのあとのネタでもしっかりと笑いをゲットした2人は、見事に復帰のステージを飾りました。


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囲み会見で田崎は、約1カ月の休みの間に考えることがあったと語り、また今日から心機一転、藤崎マーケットとしてがんばっていきたい、よろしくお願いしますと力強く挨拶しました。そして「復帰一発目が漫才、新しくなったNGKでネタをさせてもらって、お客さんの顔を見てうれしかった」と感動した面持ち。そんな田崎を見てトキは「あんまり痩せてない」とツッコみ、さらに「色黒になってない?新婚旅行に行ってた?」と休みの間の過ごし方に疑惑があると追求します。が、自身も久しぶりのコンビでのステージに「ネタが飛びそうになった」と告白。田崎がトキにも迷惑をかけたと話すと、「いちばん大事な時期、学祭シーズンの稼ぎ時を失った!」とアピールするものの、休みになったので家の掃除をしたらピッカピカになったと予想外の出来事についても語られました。


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療養中に5キロ体重が落ちたという田崎は、結婚したばかりの奥様に「支えられまくってる」と感じたそうですが、トキは見舞いに行って初めて奥様を見たときの感想を「不幸をすべて背負ってるみたいな顔をしていた」とディスりだします。負けずに田崎も入院中のトキの様子を暴露。手術の翌日、病室のカーテンが開いたら、ラララライ体操の姿でトキがいたものの、田崎も含め家族からはひと笑いもなかったとのこと。トキは「ナースステーションではめちゃウケたのに、寿命が縮むくらいスベった」と振り返っていました。ほかにも、トキは「営業に行って、1人でラララライしても本当にスベる」と田崎不在時のステージの様子を話し、ツッコむ人がいないので、自分1人でツッコんでいたと告白。さらに田崎が普段から進行してくれているものの、自分でやってみたらめちゃくちゃ難しかったと、改めて相方の田崎を見直した様子でしたが、田崎が新婚旅行にハワイに行く予定と聞くと「調子のってるな...」と、すかさずツッコんでいました。


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早期発見のきっかけになった人間ドックには「虫の知らせ」で行ったと田崎。来年だともしかしたら危なかったかも...と偶然の幸運にホッとした表情。これからは定期的に検査を受け続けたいと語りました。そして「本当に検診、人間ドックへ行って欲しい、まさか自分がってよく聞きますが、本当にそのひとこと」と正直な気持ちを告白。「そこから大丈夫ですって聞くまでは絶望の日々」と振り返り、改めて検診を受けていただきたいとアピールしました。そしてM-1が終わるまではトキにも言いたくなかったと回想。2人にとってM-1は一番緊張する、思い入れが強いものだそうで、以前トキがM-1のステージで4分間に13回噛んだことがあり「癌って言うたら30回以上噛むんじゃないか」と内緒にしていた理由を説明。そのM-1は準々決勝で敗退しましたが、それが早期治療に繋がったところもあるので、トキは「結果的には準決勝で落ちてよか...」と言いかけますが「いや!よくないよくない!」と思い直していました。


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そのトキによると、田崎からの告白は楽屋にいるときだったそうで、話が2つあると告げられたとのこと。まず「結婚するねん」と聞いたトキは「いつから!」とビックリする間もなく「もう一個あるねん、癌やねん」と聞かされたそう。トキはあまりのことに「なんで同時!」と思ったとのこと。それが舞台前だったので「感情がバラバラ」なままステージへ行くと、お客さんが倒れて救急車で運ばれるというハプニングまであったそうで、パニックになったと振り返りました。そして「ラララライ封印とかどうでもいい話、何を言ってたんだオレは! 舞台に立てればもういいわ!」と自分を責める様子に取材陣からも笑いがもれていました。


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復帰当日も4回舞台に立ち、そのあと生放送のラジオがあるとのことで「完走できるようにがんばります!」と力強く語った2人。ますますパワーアップした、これからの藤崎マーケットの活躍に注目です!



【藤崎マーケット】


2017年12月21日 (木)

なんばグランド花月が装い新たにRE-OPEN!オープニングセレモニーに総勢127名の芸人が集結、記念特別公演では桂文枝らが口上

なんばグランド花月が、9月下旬からの大規模改修工事を終え、12月21日(木)、ついにリニューアルオープン=RE-OPENしました。劇場はもとより、1・2階には飲食やショッピングが楽しめる個性豊かな店舗を揃え、より「OPEN」で「PUBLIC」な空間に変身。この日は朝から多くの観客が詰めかけ、パワーアップして帰ってきた"笑いの殿堂"で楽しいひとときを過ごしました。

朝9時45分より、1階エントランス前でオープニングセレモニーを開催。錚々たる顔ぶれの芸人たちが出席し、なんと総勢127名でRE-OPENをお祝いしました。

セレモニーのMCを担当したのは、トミーズのふたり。テープ前には吉本興業会長・吉野伊佐男、代表取締役社長・大?洋とともに、桂文枝、西川きよし、中田カウス・ボタン、桂文珍、今くるよ、坂田利夫、宮川大助・花子、西川のりお・上方よしお、大木こだま・ひびきが並びます。後方には4つのくす玉が吊るされ、その下には内場勝則、辻本茂雄、川畑泰史、池乃めだか、若井みどり、島田一の介、浅香あき恵、ハイヒール・モモコ、中川家、海原やすよ ともこが。さらに、1・2階の各店舗から代表者の皆さんも参加します。

トミーズは、概要説明の後、出席者をひとりひとり紹介。そのたび、集まった観衆から歓声と拍手が起こります。全員の名前が呼ばれると、こんどは年末年始にかけて、なんばグランド花月、よしもと西梅田劇場、よしもと漫才劇場、よしもと祇園花月の4劇場に出演する芸人たちが、「おもてなし隊」として登場。紅白の幕が落とされると、ダイアン、ジャルジャル、アキら人気芸人が揃いの法被をまとってズラリ! またまた観衆を喜ばせました。

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ここで、出席者を代表し、吉野会長から挨拶が。「1987年にこの会館ができ、ちょうど30周年を迎える。その間、いろんな芸人さんに出演していただきました」と振り返りつつ、今回のリニューアルについては「関西初出店のお店や吉本興業とコラボしたお店など、劇場で観劇される以外の方々にもお楽しみいただける空間になっている」と説明。また、「ご存じのとおり、いまNHK連続テレビ小説『わろてんか』で、吉本興業をモチーフにしてドラマが展開している。創業者・吉本せいが、大阪・天満の寄席小屋をスタートさせて以来、105年にわたって劇場から笑いを発信してきた」とも話し、海外からの旅行者も増加するなか、「このリニューアルにあわせて、大阪の活性化のためにも一翼を担っていきたい」と意気込みました。

フォトセッションを経て、さあ、いよいよテープカット! トミーズの「3、2、1、どうぞ!」というかけ声に合わせてテープにはさみが入れられ、同時にくす玉も割られました。やすよ ともこと中川家のくす玉だけが何故か割れないというハプニングもありましたが、ここは「おもてなし隊」から長身のトット・桑原とからし蓮根・伊織が助っ人に。桑原が何とかくす玉をこじ開けると、笑いと拍手が沸き起こっていました。

セレモニーの最後は、全員が声を合わせて「いらっしゃ〜い!」で締めくくり。一同、晴れやかな笑顔を見せていました。

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その後、「RE-OPEN記念特別公演」がスタート。朝・昼・夜の3回公演に、ベテランから若手まで超人気芸人が集結。出演者による口上で幕を開け、豪華メンバーによる漫才・落語、そして内場勝則・辻本茂雄の2大座長が7年ぶりに共演する「吉本新喜劇」が上演されました。

1回目の公演では、桂文枝、西川きよし、西川のりお・上方よしお、トミーズが口上を。文枝が「ただいまより、口上をもって...いらっしゃ〜い!」とおなじみのフレーズで笑わせると、「自分だけギャグやって...私も1回いっとかんと」ときよしがジャンプ。さらに「小さなことからコツコツと」のギャグも飛び出すなど、冒頭から大盛り上がりです。

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司会の文枝にうながされ、まずはのりお・よしおの口上から。のりおは高血圧のため、「正座は血圧によくないから、リニューアルより、いまどれぐらい数値が上がっているのかが心配」とのこと。ところがすっくと立ち上がると、元気いっぱい「ツッタカター」のギャグとともに客席通路まで練り歩いて沸かせます。きよしからは「同じ行くなら2階まで行っといで」とツッコミが。そんな相方を笑顔で見守りながら、よしおがしっかり「よろしくお願いいたします」と挨拶しました。

トミーズの口上では、健の「キンコンカン健ちゃ〜ん!」のギャグに続いて、雅が「本当にすいません」と謝り、観客は大爆笑。「30年前、素人だった僕らが、お客さんとこの舞台のおかげで芸人にたどりついた。命ある限り、この舞台で暴れたいと思います」という雅の熱い言葉には、大きな拍手が起こりました。

きよしは、自身に加え、ヘレン、弘志、かの子、忠志が吉本に所属していることに触れ、「吉本でも家族5人お世話になるというのは初めてでは」とニッコリ。30年前の劇場オープン時、横山やすし・西川きよしとしてこけら落としの舞台に立ったことにも触れ、「これからも新しくなったなんばグランド花月で、初心を忘れず頑張ります」と決意を新たに。最後は、文枝の音頭で、観客の皆さんとともに三本締めを行いました。

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晴れやかな雰囲気のなか、海原やすよ ともこがトップを切って漫才を披露すると、

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そこから和牛、

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笑い飯、

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ウーマンラッシュアワー、

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西川きよし、

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トミーズ、

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西川のりお・上方よしお、

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そして桂文枝が次々と笑いを巻き起こします。

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休憩を挟んでの吉本新喜劇は、「眠れない男」と題し、内場勝則と辻本茂雄、ふたりの座長が夢の競演。夜勤明けで帰宅した内場のもとに次々と珍客が現れるストーリーで、なかでも内場と辻本扮する破天荒おじいさん・茂造とのやりとりは爆笑の連続! ほかにもアキ、島田珠代、島田一の介、山田花子ら人気座員が入り乱れるドタバタ劇に、観客も大満足の様子でした。

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この後の2回目、3回目公演も、もちろん大入満員! 1・2階の店舗も、多くのお客さんで大賑わいとなっていました。これからも、国内外へ笑いやエンターテインメントを発信していく新生・なんばグランド花月に、皆さん、ぜひ足をお運びください!



【桂文枝】【西川きよし】【中田カウス・ボタン】【桂文珍】【今くるよ】【坂田利夫】【宮川大助・花子】【西川のりお・上方よしお】【大木こだま・ひびき】【内場勝則】【辻本茂雄】【川畑泰史】【池乃めだか】【若井みどり】【島田一の介】【浅香あき恵】【ハイヒール・モモコ】【トミーズ】【中川家】【海原やすよ ともこ】【笑い飯】【ウーマンラッシュアワー】【和牛】

2017年8月30日 (水)

『イオン・よしもとハイスクールマンザイ2017 H-1甲子園』15回記念大会で近畿代表のアンドロイドが646組の頂点に!

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8月27日(日)、高校生漫才師日本一を決める『イオン・よしもとハイスクールマンザイ2017 H-1甲子園』がなんばグランド花月で開かれました。15回記念大会となった今年、全国各地からのべ646組の高校生がエントリー。昨年同様、動画審査を経て全国のイオンモール8か所で準決勝大会が行われ、各地区大会を制した8組が最終決戦に挑みました。

前説を担ったのはいなかのくるま。ふたりもまた、2014年の「ハイスクールマンザイ」優勝者です。

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決勝進出した8組とは、ネタ順に関東エリア地区代表のチップロール、北海道・東北エリア地区代表のD&C、近畿エリア地区代表の爆発ホルモン、東海・北陸・甲信越エリア地区代表のビハインド、関東エリア地区代表のサイダー、九州・沖縄エリア地区代表の魁スパークス、中国・四国エリア地区代表のセントラルドグマ、そして近畿エリア地区代表のアンドロイドでした。

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大会は昨年に続いてタカアンドトシの司会進行。審査員は銀シャリ、NON STYLE、板尾創路、そして審査委員長はオール巨人という顔ぶれ。1組3分でネタを披露し、審査員の話し合いで優勝コンビを決定しました。同点1位が2組という接戦の模様を呈し、審査の結果、最後にネタを披露したアンドロイドが優勝しました。

アンドロイドのネタの題材はペットショップ。ペットショップでの一幕を描いた漫才で、岡島晃佑くん(立ち位置左)が繰り出すボケに次から次へとテンポよくツッコんでいく岸翔大くん(立ち位置右)。二人の呼吸がぴったり合い、笑いを連発。会場のお客様をどんどん引き込んでいくハイレベルな漫才に、審査員たちも舌を巻くほどでした。演技を終えて岸くんは「練習通りにいかないところもあって、もっとできたらなって思ったんですけど...」と少々悔しそう。ですが、二人ともやり切ったという表情を浮かべていました。

演技後、審査員の巨人は「すばらしい。言うことがないくらい」と大絶賛でした。板尾も「コンビ結成1年でここまでもってくるのはすごい。練習もしたんでしょうけど、これだけテンポよく笑いをコンスタントにとっていこうとしたら、ネタが難しすぎるとお客さんもついてこないし、あんまり想像させていると乗り遅れてしまうので、感じさせ方がうまいと思いました。すべてにおいて計算されているものを感じました」とべた褒めでした。

審査発表でドラムロールの後に巨人の口からアンドロイドの名前が呼ばれた瞬間は、NGKが割れんばかりの歓声に包まれました。表彰式で優勝の決め手を巨人に尋ねると、「実は二組同点でしたが、最後は僕が決めました。毎年ハイレベルだと言っていますが、今年は本当にすごかった。高校野球で例えると清宮クラスが3人ぐらいいるレベル。みんな素晴らしかったです」と声を弾ませました。

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アンドロイド・岸くんに改めて感想を尋ねると「めちゃくちゃうれしいです! 僕は中学生のころからお笑いをやっていて、相方は変わっているのですが、馬鹿にされたこともあったけど続けてきてよかったです」と涙を浮かべました。岡島くんは「うれしいです!」と満面の笑み。二人は高校2年生、トシが過去に2連覇したコンビがいないことを告げると、「来年も頑張ります!」とさらなる意欲を見せました。

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大会中、応援席の声を届けていたアキナ、優勝したアンドロイドへの激励メッセージを岡島君のクラスメイトにお聞きしたところ、「NGKに呼んでくれてありがとうございました!」と涙をぬぐいながら答えられました。また、岸くんの担任の先生も「本当に面白かったので、おめでとうございます!」と拍手を送りました。そんな先生の言葉に「これからも頑張ります」と答える岸くんでした。

審査員の板尾は「全員でアンドロイドがいいと決めました。でもこの8組で切磋琢磨して、アンドロイドが優勝したので、みなさんの頑張りもアンドロイドの力になりました。人を笑わせることは素晴らしいことだと思うので、これからも自信を持って、ところかまわず笑わしてください」と決勝で戦った7組にもエールを送りました。

井上は「去年も審査員をやらせてもらいましたが、今年は客席リポートのアキナがよかったです! 今までにないくらい会場を盛り上げてくれました。アンドロイドは優勝したので、学校に我々は行きます。すばらしかったです!」。石田も「熱量に勝るものはないと思いました。ここに来るまでに力を費やしてきたということが見えました。皆さんもそうだと思いました。おめでとうございます!」と健闘を称えました。

アンドロイドのふたりと、審査員、タカアンドトシによる質疑応答では以下のようなやり取りがありました。

――タカアンドトシさん、今日の感想をお願いします。

トシ 毎年思うことですが、非常にレベルが高くて僕らの高校生のころとは比べものにならないくらい、素晴らしい漫才師さんです。
タカ 去年よりもレベルが、1年でこんなに上がるのかっていうくらい、みんなうまかったです。本当に感心しました。

――巨人師匠、アンドロイドの優勝の決め手を改めて教えてください。

巨人 奇をてらわず、わかりやすいネタ、流行ではなく誰でもわかるようなネタで。練習量も見えて、自信もあって、あがることなく、こっちに緊張感が全然伝わってこない。それが一番漫才としてはいいものなんです。緊張感もなくて、点数つけたら95、6点。これは僕の中では満点に近いです。また、タカアンドトシも審査員も、アキナもみんな面白かった。ずっと笑ってたわ。やっぱり残る人は違うね。

――先ほど巨人師匠が「同点で1位が2組いた」とおっしゃっていたが、そのコンビとは?

巨人 爆発ホルモンでした。近畿の漫才のレベルは高いと思います。

――アンドロイドを結成したきっかけは?

岸 僕たちは中学校も違うんですが、サッカーの同じクラブチームにいて。僕はそのころからお笑いをやっていて、その子と解散することになって、高校に入って「ハイスクールマンザイ」があると知って、岡島くんが面白かったのでコンビ組まへんか?って誘いました。高校1年から二人で始めて、去年は「ハイスクールマンザイ」の準決勝で負けました。

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――アンドロイドという名前をつけたのは?

岸 特にないのですが、笑いの世界で「ん」がついたらいいと聞いて、それで名付けました。

――今日のネタは、いつ頃作って、どのくらい練習をしたのでしょうか?

岸 5月くらいにある程度形はできていたんですけど、そこからいろいろと修正をして、本番を迎えました。ほぼ毎日会って練習していました。1日10回はしていました。

――NON STYLEさん、銀シャリさん、その練習量は多い方なんですか?

井上 ゲロ吐きそうです。そんなんが続いていたら僕はこの世界をやめていたと思います
石田 すみません、完敗です。もうちょっと精進したいと思います。
橋本 いや、すごいです。
鰻 そら、あれだけの漫才ができると思います。 

――アンドロイドのおふたりは将来的に漫才師になろうと?

岸・岡島 はい。
岸 高校を出てからNSCに入りたいと思います。

――岸くんの岡島くんの好きな漫才師は?

岡島 サンドイッチマンです。
岸 ティーアップです。

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――NGKの舞台に立つということはいかがでしたか?

岸 まさか決勝に行けると思ってなかったので、NGKに立つのは全くの想定外でした。立つって決まった瞬間、ものすごく緊張して、昨日も3時間しか眠れませんでした。
岡島 すごく大きい舞台で緊張していたのですが、その緊張が伝わったらだめだなと思って、一番自分がリラックスしながら笑いを届けられたらと思ってました。見てる側からすると緊張してると聞き取りづらくなったりするので、緊張しないようにコントロールしました。

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なお、アンドロイドは今年の『M-1グランプリ』1回戦にすでに通過しており、これからは『M-1グランプリ』に向けて頑張ります!と話していました。

【オール巨人】【板尾創路】【タカアンドトシ】【NON STYLE】【銀シャリ】【アキナ】

2017年8月18日 (金)

趣向の異なる3つのネタで魅せた『吉例 第三十五回 88 桂文珍独演会』

8月8日(火)、なんばグランド花月で『吉例 第三十五回 88 桂文珍独演会』が行われました。文字通り、今年で35年を迎えた長寿の会、近年では前座を文珍扮する桂珍幻彩(かつらちんげんさい)が務めており、今回も新作落語『ねむれナイト』を披露。マクラでは時事ネタをふんだんに織り交ぜ、早くも爆笑を起こしました。また、「今年で35年を迎えられたのも、皆様のおかげです。50年は続けてやりたいですね」と意気込みも。ネタでも珍幻彩流のブラックジョークでわかせます。早くも会場は興奮の渦に巻き込まれました。


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続いて文珍の四番目の弟子である桂文五郎が登場。骨折以来久々の高座となりました。「骨は折りましたが、噺の腰だけは折らんようにがんばります」と気合を入れ、『二人癖』を口演しました。

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そして文珍、ゆっくりと舞台に現れて一礼。まずはキャリアが「88独演会」と同じ、弟子の楽珍のエピソードで笑いを誘いました。ネタは『くっしゃみ講釈』。講釈師に一泡吹かせようと奮闘する男の言動や講釈師とのやり取り、クライマックスでくしゃみを連発する場面など面白おかしく、ギャグ満載でお届け。ネタ中、講談を披露する場面ではぐっと引き込み、会場からは自然と拍手が沸き起こりました。

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ゲストのケーシー高峰さんはおなじみの白衣姿でご登場、体にまつわる艶ネタを披露されました。次から次へと繰り出されるダジャレに会場は爆笑でした。

中入り後は文珍のトリネタ、『鹿政談』です。袴に着替えて舞台へ。「ケーシー高峰さんの後は何を言えばいいのか...(笑)」と思い出し笑いを抑えきれない様子。「84歳になられても、あんなネタをされるなんて」と最大の賛辞を送りました。噺の舞台は奈良、犬と間違えて鹿を殺してしまったまじめな男の奉行所での一幕を描いた古典落語ですが、セリフには昨今、世の中を沸かしているワードを挟み込むなどして現代と古典の世界とを自在に行き来する文珍。笑わせる一方でまじめな男の実直さ、お奉行様の人間の厚みなどもしっかりと聞かせました。

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すべての高座を終えた文珍、「今日は全く毛色の違う噺を3つ、やらせていただきました。35年、たくさんお運びくださり、温かい拍手と笑いをくださってありがとうございました。できる限り、50年を迎えられるように、どうか皆様もお体にお気をつけてお過ごしください」とご挨拶し、2017年の『吉例 第三十五回 88 桂文珍独演会』を無事に終えました。

【桂文珍】

2017年8月 9日 (水)

ギャグも仕掛けも満載の『辻本茂雄 絆で30周年記念公演ツアー』も連日大盛況! なんばグランド花月での公演をレポート!

2017年に芸能生活30周年を迎えた吉本新喜劇座長・辻本茂雄。5月からは茂造が全国を回るツアー『辻本茂雄 絆で30周年記念ツアー』も始まり、各地で大暴れしています! 

8月1日(火)~7日(月)は本拠地、なんばグランド花月に登場。出演は辻本を座長に、アキ、島田珠代、伊賀健二、大島和久、森田展義、もりすけ、レイチェル、玉置洋行、桜井雅斗、奥重敦史、もじゃ吉田、五十嵐サキ、鮫島幸恵、松浦景子。息ぴったりのメンバーで連日、笑いたっぷりの新喜劇をお届けしています。物語の舞台は「絆愛旅館」。番頭の大島和久と仲居の鮫島幸恵、そして茂造を中心に、入れ替わり立ち代わり旅館を訪れる人々との人間模様を描いています。

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茂造は舞台に登場するなり暴れたい放題。遠慮なしの容赦ない言動に会場からはどよめきと歓喜の声が入り乱れます。出演メンバーへの切れのあるツッコミや無茶振りにも沸く会場。辻本座長回おなじみの舞台の仕掛けも盛りだくさんで、終始笑いっぱなし。息つく暇もないほどです。その上、3日(木)の公演では辻本が「今日はアドリブ祭りや~!」と宣言したことで、メンバーにアドリブを仕掛け始めました。まるでロシアンルーレットをしているかのような、たじたじの様子の座員たちにお客様は大喜びでした。

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第一部をフルスロットルで飛ばし、第二部へ。第二部はこんがらがった糸を1本、1本、丁寧にほぐしていくように様々な事象を解決し、最後まで引き込まれる内容で魅せました。

エンディングではキャラメルパッキングと作った歌『スマイル』を全員で披露しました。「歌詞は僕の人生を照らして書きました」と辻本。競輪選手の夢を掴んだものの、病気であきらめざるを得なかった辻本。失意の中、辻本が選んだのはお笑いの道でした。「勇気を出して一歩踏み入れて、この世界に入りました。それから30年間、続けて来られたことに感謝しています」と挨拶しました。そして「40年、50年も頑張れるよう、面白い芝居を作っていきます!」と決意新たに、また一歩、踏み出しました。

『辻本茂雄 絆で30周年記念ツアー』は香川、愛知、徳島、高知、滋賀、富山とまだまだ全国を回ります! お近くに来た際は、ぜひ会場に足を運んでくださいね!

8月20日(日)香川/サンポートホール高松大ホール
8月24日(木)愛知/中日劇場
8月26日(土)徳島/鳴門市文化会館
8月27日(日)高知/高知県立県民文化ホールオレンジホール
9月17日(日)滋賀/滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 中ホール
9月18日(月・祝)富山/富山県民会館

※詳細、最新情報は吉本新喜劇HP(http://www.yoshimoto.co.jp/shinkigeki/)、Twitterをチェック!

【辻本茂雄】【アキ】【島田珠代】【伊賀健二】【大島和久】【森田展義】【もりすけ】【レイチェル】【玉置洋行】【桜井雅斗】【奥重敦史】【もじゃ吉田】【五十嵐サキ】【鮫島幸恵】【松浦景子】

2017年7月28日 (金)

吉本新喜劇初の女座長誕生! 酒井藍の記念すべき初座長公演も大成功!

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2017年7月26日(水)をもって酒井藍が吉本新喜劇の新座長に就任しました。吉本新喜劇の上演前には口上が行われ、藍を真ん中に、内場、辻本、川畑、すっちーの4座長が舞台へ。その光景も圧巻で、客席から大きな声が上がりました。藍は当初、顔を下げたままでしたが、時折、先輩座長の言うことに反応し、見上げる場面もありました。

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まずは内場勝則からご挨拶。「このたび吉本本社より、こちらに控えております若手、酒井藍が新座長に昇格するという報告を受けまして、私は『イ゛ーーー!!』。本人の酒井藍も『イ゛ーーー!!』。そして吉本新喜劇の楽屋のみんなも(酒井藍を除く全員が声をそろえて)『イ゛ーーー!!』。本日、ご来場いただきました皆様方に酒井藍の新座長昇格の披露をにぎにぎしくさせていただきます」と述べました。

すっちーはまず、酒井藍の名前であいうえお作文を。「さ...さわやかで、か...かしこくて、い...いい人で、あ...愛情があって、い...意地汚い!」。ここで思わず顔を上げる藍ですが、気にせず進めます。「いい意味で意地汚い。酒井藍は誰からも愛され、何事にも一生懸命取り組む、そういう女性でございます。女性初の座長ということで、女性らしく、なによりも酒井藍らしく、全力で頑張っていただきたいと願っています。我々も全力でサポートしてまいりますので、新座長・酒井藍をよろしくお願いします」とエールを贈りました。

川畑泰史は「本日は酒井藍ちゃんの横綱襲名披露に...(笑)」と、最初からボケます。ですが、「藍ちゃんが最初に新喜劇に入ったときは、本当に面白い子やなぁ、この子はいつか大きくなるなと思っていたんですが、まさかこれほど大きくなるとは...! これから、我々男の座長にはできない、女性ならではの笑いやお芝居を作ってくれると思います」と、期待の新人であったことも明かしました。それでも最後は「今後とも皆様方にはぜひとも川畑泰史をよろしくお願いします!」と自己PRで締めました。

最後は辻本茂雄。「女性初めての座長で、男と違っていろんな気配りができると思います。皆さま、新座長酒井藍を応援してやってくれたらどうや!」とギャグも交え、ご挨拶しました。

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口上を終えると本公演へ。藍にとって初の座長公演の1本目です。「花月うどん」を舞台に、アルバイトの藍と店員やおかみさん、大将、店に集う人々とで描く恋の物語。藍のおなじみのギャグ「ブーブーブー私人間ですねん」を披露したり、同僚役のすち子(すっちー)と息ぴったりのボケを繰り広げるなど、何度も爆笑を呼び起こしました。

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なお、こちらの座長就任公演の模様は7月29日(土)午後0時54分~午後3時30分まで、毎日放送「よしもと新喜劇 酒井藍座長就任記念SP」内で放送されます。

口上と1回目の座長公演を終えた藍が、囲み取材に応じました。

「1回目が終わってホッとするかなと思ったのですが、1回目が始まる前と同じ気持ちでずっとドキドキしています。でも、皆様のおかげでお客様もいっぱい笑ってくれて、新喜劇中も私が場所を移動するのを忘れたら川畑兄さんが引っ張ってくれたり、いろいろ助けていただいて、乗り切ることができました。口上もすごくゾクゾクしました。座長に囲まれて、皆さんがいいことを言ってくれて、これから頑張らないと、と思いましたし、(柝(き)が)カーン!と鳴って幕が開いた瞬間、本当にすごく股間がムズムズしました。うわ~、始まった~!と思って、すごく変な感じになりました」と藍。

口上での先輩座長からの言葉で印象に残っていることを聞いてみると、「緊張して一言も覚えていないです。『イ゛ーーー!!』って言ってくれたのは覚えているんですけど...。顔を伏せているし、手は震えているし、次に新喜劇やるしで、ドキドキドキドキしていたのと、"わ~口上してる、わ~"っていろんな気持ちが重なって...。何と言うてくれていたんでしょう...? いいこと言ってくれていたんでしょうね」

前日は緊張して眠れなかった藍。朝から体温も上がらず、ずっと手が冷たかったとのこと。食欲もわかず、「こんなことはまあ、ないんです。朝ごはんも、ハチミツレモン1本と、東京バナナ2個と、フィナンシェ2個しか食べられませんでした」と、お菓子はしっかり食べていた様子。それも東京バナナを食べた後、無意識にフィナンシェを2個を食べたそうで、そんな自分に恐怖心すら覚えたそうです。

そして本番を迎え、座長のとしての第一歩を踏み出したことについては、まだスタートラインに足を乗せたぐらいの感覚で、座長になったという実感はわいてないとのこと。ですが、台詞に感謝を伝えるメッセージを入れたところ、お客様から万雷の拍手をいただいたことで、「伝わったのかなってほっとしています」と明かしました。しかし、「自分が一番よっしゃ!と思ってやったところが一番スベってました。他の場面ではすごく笑い声が聞こえていたんですが、その時だけ自分の足音が聞こえてきたので、あれ?思ってたんとちゃう!と思いました。これからはどうにかこうにか、ウケるように頑張りたいと思います」と想定外の出来事も起こり、さらなる精進を誓いました。

観る人も演じる人も、みんなが楽しめる吉本新喜劇を作っていきたいと意気込む藍。初の女座長として、「男性座員よりも女性座員のことを近くで見ていますし、いいところも悪いところも、私を入れて6座長の中で分かっていると思うんです。新喜劇は男性が多くて、女性は少ないんですけど、その中でも一つ、二つ、おいしいところや、その人の個性がきらりと光るような新喜劇を作っていきたいと思います」と座長としてのプランを語りました。

上演された吉本新喜劇は結婚の話が出てきます。実生活においては今のところ結婚の予定はないそうですが、座長就任の発表から、求愛のファンレターが増えたということはなかったのかと尋ねると、「一つもないです。NO求愛」ときっぱり。藍と同世代の男性ファンは皆無だそうですが、「ちびっこ、同世代、年下、小中学生の女子、上の世代のおじさま方、おばさま方、おじいちゃん、おばあちゃんにめっちゃ応援してもらえるのがありがたいですね」と話しました。また、奈良県出身ということで、地元のうどん屋さんでは座長就任のポスターを3枚、貼ってくれていたほか、高校生のときにアルバイトをしていた焼肉屋さんでは、就任発表後に訪れた際に分厚いお肉を2枚、出してくれたそうです。

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本番直前は、出演する座員の中で最も芸歴の若い藍を先輩芸人たちが強力サポート。「楽屋の用事とか、全員がフォローしてくださって。ギリギリまで森田まりこ姉さんが台本を読み合わせてくれたり、あき恵姉さんも栄養ドリンクをくれたり。本番前もあき恵姉さんは『大丈夫、大丈夫』と言って背中を叩いてくれたり、井上安世姉さんとか、金原早苗姉さんも『座長!!』とか言ってくれて気持ちを上げてくれました。本当にすごく優しかったです。あと、印象的だったのが、口上が終わった後にすっちーさんが"手ぇ震えたわ。緊張したわ"って。すっちーさんもそんなことがあるんだと思いましたし、私の口上のために緊張してくれていたんだと思ったら、嬉しいなと思いました」

そんな藍に座長としての初舞台に点数を付けてもらいました。「私以外の方は200点満点です。私はまだまだ、おどおどしていましたし、皆さんに助けられまくっていたので、100満点で言ったら...98点くらいですかね!(笑)」

吉本新喜劇「酒井藍」新座長就任公演(本公演)は7月31日(月)まで上演しています。新座長を今後ともぜひ応援してくださいね!

【酒井藍】【内場勝則】【辻本茂雄】【川畑泰史】【すっちー】

2017年7月14日 (金)

霊験あらかたなケヤキの神様が現れた!? 9回目を迎えた『中田はじめのだんじり新喜劇~ケヤキの神編~』

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7月9日、なんばグランド花月で『中田はじめのだんじり新喜劇~ケヤキの神編~』が行われました。今年で9回目となる『だんじり新喜劇』。いまやすっかり、なんばグランド花月に夏の訪れを告げる風物詩です。だんじり祭りは9月ですが、『中田はじめのだんじり新喜劇』は毎年7月。なぜ2ヶ月前かというと、季節が本番を迎えると岸和田の方は忙しく、イベントに足を運べないからなんだそうです。

『だんじり新喜劇』の舞台は喫茶ベレッサ。これははじめの実家が営んでいた喫茶店の名前で、岸和田にありました。今は閉店し、ベレッサに会えるのは年に1度、『だんじり新喜劇』の日だけなのです。マスターはもちろん、はじめ。そこにアルバイトの森田まりこや、酒屋の高井、町の警察官の諸見里など、様々な人物が入れ替わり、立ち変わりやってきます。オープニング後しばらくしてマスター・はじめがステージに現れると、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。

「今年もたくさん入ってくれて、ありがとうございます」と挨拶するはじめ。会場と一体感を出したいと、「せーの!」「ちょい!」とだんじり風のコール&レスポンスでも盛り上げました。

物語は始まったばかり、はじめの恋人役である井上安世が登場しましたが、二人の間ですれ違いが生じているようで、ぎくしゃくしています。そんな中、はじめが刺されて倒れてしまい、「これをもちまして、本日の公演は...」と終演のアナウンスが流れ始めました。戸惑う会場、そこへ全身タイツの吉田裕と太田芳伸が幕前に現れ、はじめが刺された事情を説明し始めました。ストーリーテラーの二人に誘われ、舞台は3日前に巻き戻されました。

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再び、幕が開き、まつりの前日に。喫茶ベレッサを中心に、いつもと変わらぬ日常を過ごしています。そこへ映画のロケ隊がこの町へやったきたとざわつき、クリーニング屋の浅香あき恵、工務店を営む今別府と啓之の親子、そして和子のおばちゃん(桑原和夫)といった癖の強い面々がやってきます。映画のロケ隊も登場、監督は石田靖で、出るなり「アンパンマン」いじりではじめを振り回します。そのほか、女優や芸能マネージャーのやすえ(未知)などもやってきました。

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スペシャルゲストの山崎銀之丞さんは、前半で登場。歌を歌いながらステージへ颯爽と現れました。そこへ銀之丞さんの大ファンのあき恵がおめかしをして現れ、果敢に銀之丞さんを追いかけまわします。そんなあき恵を靖がロックオン。あき恵は靖にジャイアントスウィングを仕掛けられる羽目に。その数、20回転。壮絶でした。

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はじめがチンピラに刺されるに至るまでをじっくり描き、幾重にも重なる人間関係も丁寧に描き出した本作。ベレッサのアルバイト、まりこが島田一の介扮する父に不本意なお見合いを勧められていること。それがいやで、ダミーの彼氏としてはじめを一の介に紹介。恋人同士のように振舞う二人をの姿を目撃した安世は怒り心頭。はじめと安世の間に亀裂が入ったのは、これが理由でした。また、忠志に事務所移籍を迫る中條健一とプロダクションの社長、若井みどり。映画ロケで訪れていた女優たちにちょっかいを出す、チンピラたち。忠志の所属事務所の社長である末成由美など、次から次へとキャラクターが登場。そして、まりこと忠志は高校の演劇部の先輩後輩という関係ながら、実は恋人同士でもあったこと。また、二人して交際に猛反対する一の介と由美が、過去に何かしらの関係があり、今は犬猿の仲になっていることなど、様々な事実も明るみに。一の介と由美のバトルでは二人が歌舞伎の見得を切り、舞台もいっそう華やかになりました。

空気をがらりと変えて山田花子がすたすたと舞台へ。道を聞いたと思ったら突然倒れてしまい、「久しぶりに地上を歩いてふらつきが...」と意味深な言葉を残してベレッサの奥へと運ばれる花子でした。また、「神様を探している」と通りすがりで出てきたのは、やなぎ浩二と太田芳伸。一瞬のシーンも豪華メンバーが担い、目が離せませんでした。


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そして、ついにはじめが刺される当日のシーンへ。ここで再び、全身タイツの裕と太田が登場。『だんじり新喜劇』のオープニングシーンを丸々再現。瀧見信行と小西武蔵がベレッサのテーブルに座っている場面で一時停止し、説明し始める裕と太田ですが、瀧見と小西は空気イス状態。会場の一番後ろからでも分かるほど、二人の体が小刻みに震えていました。はじめが刺された真相も明るみに。実はこれははじめの芝居、高井たちが安世と仲直りをするために仕組んだものだったのです。仲直りのシーンですべての視線が注がれる中、台詞を何度も噛んでしまったはじめ。いいシーンにも関わらず、笑いが沸き起こりました。

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ここからは、チンピラたちのバトルへ。忠志の移籍問題がまだ片付いておらず、それどころか物騒な問題へと発展していました。忠志を自分のプロダクションへ引き込もうとするみどりに由美も黙っていません。みどりVS由美、一触即発の雰囲気の中、みどりが連れてきた吉田ヒロらチンピラと、はじめ、高井、安尾と岸和田の男達によるバトルが勃発。やすえと由美は「これをやってみたかったんや~!」と吉田裕に乳首ドリル! 「あ~楽しいね!」と満足げな表情を浮べた由美でした。はじめは空手を使ったアクションを惜しみなく披露。見せ場で決めました。

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男達の乱闘は高井と安尾が腕を負傷したことで収まるも、翌日のお祭りでだんじりを引くことができなくなりました。「悔しいな、神も仏もおらへんわ」と高井が嘆くと、「神はいますよ」と花子が登場。実は花子こそ、ケヤキの神様!? そして「本当の姿を見せる」と言って姿をくらませ、変わりに登場したのがもうお一方のスペシャルゲスト、角田信朗さん! 角田さんは『傾奇狂い歌』を披露されました。

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ケヤキの神様の歌声で高井と安尾の怪我も治り、一の介と由美の40年にわたる確執も解消、忠志とまりこの結婚も許しが出てと大団円。そんな感動的なシーンで桑原和夫が「神様~!」と叫び、『だんじり新喜劇』が9年間続いたことへの謝辞を述べました。

エンディングでは、生のだんじり囃子が舞台上から聞えてきました。お囃子をBGMに「皆様のおかげでやりきることができました。来年は10周年、特別な年になると思います!」と早くも未来を見つめて挨拶をしたはじめ。ゲストの角田さん、山崎さんからもコメントをいただき、舞台を盛り上げた吉本新喜劇の座員たちや、だんじり囃子を披露された岸和田・沼町青年団の皆さんへ拍手を送り、「またこのメンバーでできたらうれしいです!」と言葉を残し、幕を閉じました。


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