「吉田裕の新喜劇vol.2〜NGKですんのか〜い!」シークレットゲストはET-KING!『ギフト』熱唱で吉田&前田真希の結婚をお祝い
3月29日(木)、なんばグランド花月にて、「吉田裕の新喜劇vol.2〜NGKですんのか〜い!」が開催されました。今年1月に入籍し、新婚ホヤホヤの吉田と前田真希が、改めて観客の皆さんの前で結婚を報告したほか、シークレットゲストには2010年以来、三度目の新喜劇出演となるET-KINGが登場! 歌はもちろん演技でも、大いに会場を沸かせました。
物語の舞台となるのは、とあるのどかな田舎町。ここ花月町では祭りが行われているらしく、元気いっぱいのかけ声とともに神輿をかついだ若者たちが舞台へと駆け込んできました。吉田を筆頭に、太田芳伸、新名徹郎、奥重敦史、佐藤太一郎、松浦真也、森田まりこ、前田真希、諸見里大介の9人は、高校2年の仲良しグループ。祭りを満喫したあと、みんなでワイワイと語り合っています。
やんちゃな男子学生らしく、"吉本高校"の面々とのバトルなども報告しつつ、話題はいつしか将来の夢へ。家業を継ぐものあり、上京して勝負に出るものあり、それぞれの思いが語られるなか、前田が「誰かのお嫁さんかなあ」と口にすると、出演者だけでなく客席からも「ヒューヒュー」とはやし立てる声が。町長役のMr.オクレが登場すると、またまた大きな拍手! 町長とは思えないやる気のなさと「アホー」の捨てぜりふで笑いを誘いました。
時は流れて10年後、花月町の風景は変わらぬまま。そこに、清水啓之、音羽一憲、服部ひで子、岡田直子扮する旅行者たちがやって来ます。土産物屋を継いだ太田は、出てくるなり「おじゃま死にます」のギャグをお見舞い。4人が泊まる旅館の主は、もちろん吉田。さらに、その妻となった前田と、私生活そのままの設定で観客を喜ばせます。
東大を目指していまだ浪人中の奥重も加わり、会話を通じて、今年で祭りが終わってしまうことが明らかに。存続のために署名を集めているようですが、集まりはいまひとつのようです。
と、そこに高校卒業後、上京していた佐藤、松浦、森田が帰ってきました。役者になる夢を諦め会社員になった佐藤。一方、松浦はミュージシャンになるという夢をかなえ、なんと森田とデュエットでデビュー決定!? さっそくふたりは「デビュー曲」と称してリンボーダンスのネタを繰り広げます。
気づけば吉田も巻き込まれ「リンボー!」を決める場面も。森田の「タッチマイパイ」のフレーズでは、妻・前田の反応を気にするなど、大いに笑わせました。ちなみに諸見里は役場に就職。町長・オクレは今も現役で、「まだ生きてたのか!」と驚かれる始末です。
祭り存続以外にもさらなる問題が。NGK開発を名乗る2人組が、リゾート開発のため土地を買いたいとやって来ました。秘書の信濃岳夫、そして社長の末成由美が現れると大歓声! 「ごめんやしておくれやしてごめんやっしゃ」を皮切りに、おなじみのボケを繰り出し爆笑を起こしました。
問題山積みのなか、消息がわからなかった新名も戻ってきました。東京で起業した新名は、なんと年商20億の会社社長に。久しぶりに顔を合わせて、意気上がるメンバーたち。しかし、なごやかな雰囲気がここで一転、「ベンツを傷つけた」という理由で、前田がカバ&ジャボリのチンピラコンビから因縁をつけられてしまいます。
また、吉田が気合を入れて新調した太鼓の革を、太田らがうっかりやぶってしまう事件も勃発。必死に応急処置をしようとするドタバタ劇でさらなる笑いを呼びます。そんななか、「(チンピラの件を)警察に言おう」という仲間たちに新名がひとり反論、なぜか表情も固いようで...?
チンピラが戻ってきて、「200万を払え」と再度要求。そこへ末成と信濃が割って入り、肩代わりの代わりに土地を売るよう迫ります。タイミングがよすぎる展開にピンときた新名が、グルであることを見破ると、花月町の面々が反撃を開始! 奥重の催眠術で佐藤がピッコロ大魔王になったり、松浦&森田が歌ネタで攻撃したりと、奇想天外な戦術で敵を倒していきます。
無事に一件落着し、やんちゃだった高校時代を懐かしんでいると、こんどは刑事がやって来ました。若手刑事・レイチェルは、ベテラン刑事・烏川耕一を半ば置き去りにして大暴走。ハイテンションにボイスパーカッションではしゃぎまくり、吉田まで巻き込んでいきます。ふたりが追っているのは、なんと新名。詐欺事件の容疑者だそうで、思わず「居場所は知らない」と嘘をついてしまう吉田でした。
その後、新名自身が罪を認め、仲間のもとから逃走。佐藤、松浦、森田も東京へ戻ると言い出し、祭りを前に花月組は空中分解寸前に。打ちひしがれつつも、太鼓の音で仲間を呼び戻せないかと考える吉田。シリアスなひとり語りとは裏腹に、革の破れた太鼓を叩きそうで叩かない展開で、何度も笑いを起こします。ついに叩いて頭から太鼓に突っ込んでしまいましたが、その熱い思いがみんなの心に再び火をつけました!
祭りを前に、あえなく確保される新名。烏川とレイチェルの「わからん!?」連発のやりとりで、逮捕劇は爆笑の連続となりました。
いよいよ祭り当日。戻ってきた佐藤、松浦、森田も加わり祭りを盛り上げようとするなか、かつてのライバル、吉本高校のメンバーが襲来!? 舞台に現れたのは、ET-KINGの皆さんです!
客席からの大歓声に迎えられた5人は、「ケンカしに来たんやない、応援しに来たんや」とニッコリ。一緒に神輿をかつぐことになりましたが、新名を待ち続け気もそぞろな吉田に対し、コシバKENさんが「気合入れたほうがええんちゃうか?」とひとこと。まきざっぱを手に、なんと「ドリルすんのかい、せんのかい」に挑戦です!
迷いのないストロークで思いきり叩きまくるコシバさんに、吉田もタジタジ! さすがミュージシャン!というリズミカルなまきざっぱさばきに、客席からはどよめきと笑いが起こりました。
そこへ刑事に連れられた新名が現れ、思いの丈をぶつける感動のシーンが展開。吉田が「太鼓を叩かせてやってくれ」と頼み込むと、刑事のはからいで仲間が揃っての祭りが実現することとなりました。
さらに、コシバさんが「ええもん見せてもろた。歌でお礼させて」と言うと、観客の皆さんは待ってましたの大喝采! 『さよならまたな』を熱唱し、物語にもマッチした歌詞と熱いパフォーマンスで感動を届けました。手を振り上げたりかけ声が飛ぶなど、客席はライブ会場のような盛り上がりです。
感動のクライマックスを経て、祭りの存続も決定。もちろん最後はしっかり笑わせて、この日の舞台は幕となりました。
エンディングで再び勢揃いしたキャストたち。「前回は(自身が歌う)歌が長すぎるというクレームがあったので、今回はプロを呼ぶことができてよかった」と吉田。ET-KINGを呼び込むと、コシバさんは「朝から稽古したかいがあった」と、ドリル成功に安堵の表情です。吉田は「遠くから見たらいかついけど、近くで見たら目がやさしい」と感想を述べるなど、共演を振り返ってのトークも大盛り上がり。「4月25日に2年ぶりのニューアルバムが出ます。これからも音楽を一生懸命やろうと思ってますので、よろしくお願いします!」との呼びかけには、大きな拍手が送られました。
さらに、吉田&前田の結婚を祝って歌のプレゼントも! 「ふたりにとって最高の人生が続いていきますように」との言葉とともに贈られた『ギフト』に、出演者も観客も大感激。
吉田は「これからふたりとも新喜劇でやっていきますので、ぜひとも応援よろしくお願いします」と改めて挨拶し、会場は祝福ムードに包まれていました。
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